【薬学部】40周年記念行事が執り行われました!
福山大学薬学部開設40周年記念行事が、10月2日の日曜日に執り行われました。このことについて、薬学部学長室ブログメンバーのY.Sが報告します。
来賓の方々57名をはじめ、薬学部の学生約500名、薬学部教職員が出席しました。大学会館ホールは、一席空けのソーシャルディスタンスを取ったこともあり、2階席まで満席です。
第1部:記念式典の始まりです。
井上敦子薬学部長、続いて鈴木省三理事長、大塚豊学長の挨拶から始まりました。
その後、公益社団法人広島県薬剤師会の豊見雅文会長、一般社団法人広島県病院薬剤師会の松尾裕彰会長、一般社団法人福山市薬剤師会の村上信行会長から、お祝いのお言葉をいただきました。
福山大学薬学部は、中国地方で初めて設立された私立大学薬学部であり、地域のニーズに合わせて医療薬学の実践的な教育を行うパイオニア的存在であることなど、福山大学の歴史についての話がありました。そして、多くの卒業生が病院や薬局など地域の臨床の現場で活躍していることなどのお話をお聞きしました。
第2部:記念公演です。
前日本病院薬剤師会会長の木平健治先生からは「病院薬剤師のこれから」というテーマで講演を行っていただきました。
木平先生が病院薬剤師になられて目標にされたのが、「顔の見える薬剤師に!」だったとのことでした。今では、当たり前に思えることも先輩方の、たゆまぬ努力によって今の薬剤師があるのだということを改めて知ることができました。
今後は少子高齢化を見据えて医療連携が必要になって来ます。そのためには縦に医療機関の連携、横に地域連携、それによって病院から地域へシームレスにつなぐ薬物療法が可能になっていくという木平先生のお考えが披露されました。
ご講演は学生たちにとってこれからの薬剤師について考える貴重な機会になりました。
最後に、元日本薬剤師会理事の永田泰三先生からは「いま求められている薬局薬剤師の役割(行動変化に向けての展望)」という講演を行っていただきました。
医薬分業の歴史から見た薬剤師について、また今の薬局がどの様に形成されてきたかについて、とても興味深い話でした。さらに、いま薬局が抱えている問題についても教えてくださり、地域医療を支えるため、「薬剤のプロとしての社会的役割を果たそう!」との熱い思いを話してくださいました。
患者さんと顔の見える関係を築くこと、あそこにいるあの薬剤師面白いね、相談したら答えてくれるね、そんな薬剤師を目指して欲しい。国家試験に通ることで薬剤師免許がもらえるけれど、「信頼される薬剤師になって初めて免許皆伝」という言葉が印象に残りました。
学んだ最新の知識、技術を社会のため、患者さんのために使って問題解決をしていく必要があるのでしょう。永田先生のお話を通じて、学生たちは具体的な薬剤師像が見えたのではないでしょうか。
以上、お二人の先生の講演から、「薬剤師は医療現場の中で他者と協力し、患者さんから顔が見え、信頼され、社会に貢献していく必要がある」ことが、ひしひしと伝わってきました。
福山大学薬学部は、これからも歴史を作っていきます! 羽ばたけ未来の薬剤師!
福山大学薬学部開設40周年記念サイト :
https://www.fukuyama-u.ac.jp/pharm/40th_anniversary_site/
学長から一言:厳かに執り行われた薬学部開設40周年記念式典。会場に集った学生諸君、教職員は本学薬学部の歴史を振り返り、パイオニア的に採り入れたユニークな教育方法への理解を深めるとともに、薬学教育の使命およびこれからの薬剤師一人一人に期待されていることを認識する上でかけがえのない機会になったことと思います。