【建築学科】びんご建築女子「OGによるキャリア講演会」を実施!

【建築学科】びんご建築女子「OGによるキャリア講演会」を実施!

建築学科の女子学生を対象としたキャリア教育プログラム「びんご建築女子」(サポート:佐々木准教授)では、「OGによるキャリア講演会」が開催されました。このことについて、運営メンバーの学生からレポートが届きましたので、学長室ブログメンバーの山本が紹介します。

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こんにちは!びんご建築女子運営メンバー、建築学科3年の山添来美です。
9月20日(火)にびんご建築女子の第16回キャリア講演会が7号館プロジェクトラウンジで行われました。講師としておいでくださった方は、大畑建設株式会社の設計部門で働いておられる杉野加奈さんです。講演のタイトルは「ありがとうといってもらえる家づくりをめざして~地元工務店での設計~」でした。杉野さんは本学卒業後、大畑建設株式会社に勤めて4年目になる二級建築士です。私たちと歳の近い先輩から貴重なお話をたくさんお伺いすることができました。

講演会の様子です。
新型コロナウイルス感染対策の為、zoomと対面の混合で行いました。
会場ではマスクを着用し、距離を保ちながら聴講しました。

大畑建設株式会社は設計、経理、工務、広報の各部門に分かれ、杉野さんは設計部門に勤めていらっしゃいます。「地域」と「次の世代」に愛され、「住み継がれる家づくり」を通じて社会に貢献することを理念とされています。30分以内で現場に到着できるという意味の「アフター30制度」や年一回定期点検フォロー制度、オーナーアンケートを実施し、建てた後もお客様としっかり向き合う、地域密着で町医者のような工務店であることが良さだそうです。また、住み継がれる健康で快適な家づくりを追求し、先進国に負けない住宅の高性能化、次世代に残せる住宅を考えているとのこと。そのため、世代を超えて「ありがとう」と言ってもらえ、愛される家づくりに繋がり、工務店らしさへの原点回帰ということも考えているとのことでした。

講演会では、杉野さんの具体的な業務内容について、入社から4年間の仕事の変化を紹介していただきました。
住宅設計の業務内容は事前調査、CADで図面と外内観パースを作成し、手書きで想いを綴ったプレゼン資料作成、設計・工務スタッフが一丸となって取り組むことができるよう成約後の社内打ち合わせ、申請業務、使用する素材や色を決定する住まいのコーディネート、そしてお客様との打ち合わせ、その他に設計会議を行うのだそうです。杉野さんは「いずれは設計、提案から打ち合わせまで自分で行いたい」と話されていました。

この杉野さんの一言を聞いて、就職した後にも現状に満足するのではなく、努力や勉強を続け、高い志を持つことで楽しく充実したビジネスライフを送ることができるのだと感じました。

講演後には質問コーナーが設けられ、「大学時代にやっておいて良かったことは?」「初日の業務内容は?」「大畑建設株式会社を選んだ理由は?」というような学生の疑問や悩みにたくさん答えていただき、学生の不安を取り除いてもらいました。

講演後の質問コーナーの様子です。
多くの学生が質問をしました。

今回、杉野さんのお話を聞いて特に印象深かったことは、私たち、びんご建築女子が行っているような行事が実際の仕事の場面でも役立つということです。つまり、子ども模型教室やキャリア講演会、今は行っていませんが講演後のポスター制作などに積極的に参加することによって、コミュニケーション能力や打たれ強さ、情報収集能力のような社会での重要なスキルが身に付き、役に立つことを教えていただきました。私たちが今していることに意味があり、そういった機会が無駄にならないようにしなければならないと感じました。コロナ禍でびんご建築女子の活動が行いにくい状況ですが、この講演会に参加した学生には将来を見つめ直す良い機会になったと思います。 

杉野さんにおかれましては、お忙しい中、貴重な時間を私たちのために割いていただき、ありがとうございました。今後、益々のご活躍を願っております。 

恒例の講演会終了後の記念撮影!

 

 

学長から一言:学科OGの経験談を聴き、有益なアドバイスを真剣に採り入れようとする「びんご建築女子」の皆さん、今回の講演会も収穫が多かったようですね。こんな前向きで活発な人たちのことを知ると、ついつい嬉しくなります。また、後輩のためにわざわざ時間を割いて貴重なお話しをして下さった杉野加奈さん、ありがとうございました。本学の建築女子の良きロールモデルとして、ますます頑張ってください。

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