【海洋生物科学科】福山大学×福山エーガル8シネマズ 「出張!ミニミニすいぞくかん」を開催!
只今、さかなクンの半生を描いた映画「さかなのこ」が上映されています。この映画の公開を記念して、地元の映画館で海洋生物科学科の学生が交流イベントを開催しました。イベントを担当した海洋生物科学科の水上講師と真田講師からレポートが届きましたので、同学科学長室ブログメンバーの阪本がお知らせします。
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水族館オンラインツアー
皆さん、こんにちは。海洋生物科学科の水上と真田です。海洋生物科学科では、さかなクンの半生を描いた映画「さかなのこ」の公開を記念して、福山エーガル8シネマズで交流イベントを開催しました。中心となる企画「水族館オンラインツアー」では、9月11日(日)、映画「さかなのこ」上映後のスクリーンに、マリンバイオセンター水族館からの中継映像をZoomで投影し、学芸員実習生4名が水槽のポイントガイドを行いました。また、映画館にも博物館実習生2名が赴き、映画を視聴したお客様と交流を図りました。今回、水族館オンラインツアーでポイントガイドを実施したのは、海洋生物科学科4年生で学芸員実習生の菊池啓人くん、瀧澤来夢くん、安田頼昇くん、井口隆暉くんの4名です。また、映画館で登壇したのは同4年生で学芸員実習生の伊藤菫さんと宮本晟くんです。
映画館と水族館の中継時間は35分。分刻みのタイムスケジュールを睨みながら、映画館での配信がスタートしました。トップバッターは、マリンバイオセンター水族館のメイン水槽「しまなみ大水槽」を紹介する菊池啓人くんです。この日のために、5分ジャストに時間指定されたトークを練習してきました。ポイントガイドでは、瀬戸内海を代表する魚としてマダイやキジハタの特徴について、イラストを交えて分かりやすく解説しました。2番目は、岩礁を再現した水槽を紹介する瀧澤来夢くんです。オニオコゼやクロソイ、カサゴなど底生型と呼ばれる魚たちについて説明しました。実は本番の前日に、紹介する魚が体調不良となるアクシデントもありましたが、話題を切り替えるなどして乗り切りました。緊張しながらも、学芸員を目指す頼もしい発表でした。
3番目は、藻場に生息するアミメハギを紹介した安田頼昇くんです。安田くんの卒業研究のテーマはこのアミメハギです。因島キャンパス近くの海岸で調査をしたり、時には福山大学の調査船に乗船して海を漂うアミメハギを採集することもあります。ポイントガイドでは、瀬戸内海の藻場とアミメハギの関係を描いたイラストなどを用いて、詳しく解説しました。
そして、最後はゴンズイやハオコゼ、オニオコゼなど毒を持つ魚をテーマにした井口くんです。幼少の頃から色々な生物と触れあってきた井口くんは、これまで数々の毒を持つ魚を採集した経験の持ち主です。ポイントガイドでは毒のある生物に刺された体験談も交えながら、観客の笑いを誘う楽しいトークでした。
お客様とのZoomを通した交流
4名のポイントガイド終了後、映画を視聴したお客様とZoomを通して交流を図りました。マリンバイオセンター水族館はまだ臨時休館が続いていますが、いつでもお客様をお迎えできるように準備を整えていることをお伝えしました。また、映画館のエントランスでは、9月6日(火)~19日(月・祝)の間、学芸員養成課程の学生がデザインした生体水槽「瀬戸内海のいきものがやってくる!」を展示し、折り紙を用いた海の展示づくり「折り紙で作ってみよう世界に一つの水族館」も開催しています。
映画トピックス -フューレックグループ- (furec.jp)
9月11日(日)には、学友会海洋生物研究会のメンバーが来場者に水槽の説明や折り紙の指導を行い、多くのお客様と交流することができました。彼らの中には学芸員養成課程を履修している学生もおり、今後の学びに向けてよい体験になったと思います。
水槽展示と折り紙は9月19日(月・祝)まで展示しており、どなたでもご覧いただけます。お近くにお越しの際は映画館にもぜひお立ち寄りいただき、学生たちの活躍を応援いただければ幸いです。
学長から一言:わが大学の「さかなクン」たちが映画館とコラボして、本物の「さかなクン」の映画に花を添える企画は大成功だったようです。準備にしっかり時間をかけて、映画館の観客の皆さんに因島のマリンバイオセンター水族館の魅力をアピールし、学芸員養成課程で培った実力を発揮しましたね。素晴らしい! 是非とも今回の経験を将来のキャリアに活かして下さい。