【薬学部】実務実習セミナーの紹介
7月30日(土)に実施された実務実習セミナーの様子について、薬学部学長室ブログメンバーの Y.S が紹介します。
薬学部では、5年生になると実務実習が始まります。薬局で2.5ヶ月、病院で2.5ヶ月にわたって実習を行い、臨床の現場から薬剤師に必要な資質を学びます。
その間、教員は学生をサポートをするため実習先の施設を訪問し、学生の様子を確認して必要なアドバイスをします。また、この2.5ヶ月の実習期間中に原則2回の実務実習セミナーが開催されます。
新型コロナウイルス感染症が流行する前は、実務実習セミナーを大学や実習施設の近くの種々の会館などで行っていました。しかし、医療機関の安全確保のため、今は全てのセミナーがビデオ会議システムを利用して行われています。
福山大学はふるさと実習に力を入れており、学生たちは自らの出身地を中心とする様々な地域で実習を行っています。
実務実習セミナーがビデオ会議システムを通じて行われるようになってから、場所や距離を気にしないで、ふるさと実習を行っている学生と大学の近くで実習を行っている学生がともにセミナーで学ぶことができています。
セミナーには、受講する学生4~7名に対して、担当している教員が出席するのはもちろんのこと、時には施設の指導薬剤師の方が参加して下さいます。
学生は、現場で学んだ特に印象に残った患者さんへの薬物療法の実践について発表します。そして、その発表に対して質疑応答が行われます。
例えば、発表した一人の学生は、糖尿病でインスリン療法を開始した患者さんが低血糖の不安を持っていることを知り、患者さんにどうやったら安心してインスリン療法を行ってもらえるか考え、その患者さんのために低血糖時の対応に関する資料を作って差し上げたことを話してくれました。
臨床の現場で実習を行った学生の成長は、目を見張るばかりです。これからも患者さんの立場に立った薬剤師になれるように、学び続けて下さい❣
学長から一言:薬剤師になるための大事な学びである5年次の実務実習。学生の皆さんは大学近隣ばかりでなく、将来の就職のことも考えて、自らの出身地にある施設でも実習を行っていると聞いています。また、実習施設に完全に「お任せ」状態にすることなく、コロナ禍前は遠く離れた場所であっても実習期間中に本学の教員が現地に出かけて対面で、またコロナ禍以降もオンラインで実務実習セミナーを実施するのは、面倒見の良さを標榜する本学薬学部の面目躍如たるものですね。