【国際経済学科】ヨーロッパ・トップ10研修報告!Part.1

【国際経済学科】ヨーロッパ・トップ10研修報告!Part.1

国際経済学科では、8月31日(金)~9月19日(水)の予定で、トップ10(テン)カリキュラムによるヨーロッパ研修を行っています。この研修では、中国の一帯一路政策を契機としたアジアと欧州の経済的結びつきや欧州におけるIndustry 4.0(産業の自動化・IT化による第四次産業革命)の学修を主要課題としています。ここまでの研修の模様が、引率の萩野教授から届きましたので国際経済学科ブログメンバーの藤本が紹介します!

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この週末にポーランドでの大学セミナーや企業訪問を終え、ハンガリー・ブダペストに移ってきました。

このセミナーは、ポーランド到着直後のアウシュビッツ強制収容所の訪問から始まりました。決して楽しいものではありませんので、多言は控えます。いつか、広島県の平和教育を受けた学生たちの口から思いを語ってもらいたいと思います。

アウシュヴィッツ強制収容所で説明を聞く様子

 

大学セミナーは、ポーランド・ワルシャワのヴィスチュラ大学で行いました。ヴィスチュラ大学は、ポーランド民主化直後の1992年に設立された私立大学で、経済学、ファイナンス、国際関係、ジャーナリズム、英語、グラフィクス、コンピュータエンジニアリング、建築の学科を持つほか、国際観光大学もグループに抱える総合大学です。学生数約5,500名のうち半数が留学生であり、その出身国が86か国に及ぶ等、ポーランドの中で最も国際的な大学とされています。福山大学では、8月にヴィスチュラ大学と学術教育協定を提携しましたが、本学はヴィスチュラ大学にとって日本における最初の提携先です。

ヴィスチュラ大学の先生方とワルシャワ旧市街にて

 

「New Silk Road」に関するセミナーを実施しました。(ヴィスチュラ大学の院生も参加)本セミナーは8名の講師による大変内容が濃いものであり、本学学生は英語の聞き取りに苦労しつつも、大変良い刺激を受けた様子でした。

また、週末には、天動説を唱えたコペルニクスの故郷であるトルンを訪問し、コペルニクス大学の先生方と交流しました。コペルニクス大学には日本語学科があり、日本への留学を希望しているポーランド人学生が多くいるようです。近い将来、そうした方々が福山大学を訪れてくれると良いですね。

トルンのコペルニクス像前

コペルニクス大学の内部

 

ワルシャワ滞在中は、三菱商事ポーランド支店、日本精工キエルツェ工場、ロッテヴェデルを訪問し、ポーランドにおける経営課題について学修しました。日本精工とロッテヴェデルでは、工場見学をさせていただきました。ベアリングとチョコレートでは用途はかなり違いますが、効率性と精密性を追求する機械化された生産ラインや「カイゼン」を従業員に促す運営手法には、多くの共通性を感じたものです。また、両社ともに社会主義体制下では国営工場とされていたポーランドの主要企業を日本企業が買収した、という点も共通です。

日本精工キエルツェ工場でベアリングについて説明を聞く様子

 

ロッテヴェデルでは、多くのチョコレートを試食させてもらい、また直営のカフェでチョコレートドリンクも提供していただき、研修の疲れが吹き飛びました。今秋には、日本でもヴェデルのチョコレートが販売される予定だそうで、大変楽しみです。

ロッテヴェデル工場長の説明を聞く様子

チョコレートを食べながら説明を聞く様子

 

三菱商事ポーランド支店では、城支店長からポーランド経済やビジネスの概要について話をうかがいました。対話の最後に「グローバル人材になるための心掛け」について、アドバイスを求めました。応えは「間違っても良いから自分の意見を持つこと。」で、情報を収集して纏めることに止まらず、自分の意見を表明して、それに対するコメントを求める形で話を進めていくと成長するのではないか、とのことでした。この話を聞いた後は、学生の質疑応答の姿勢も少し変わってきたような気がしました。

今週は、ハンガリーやドイツでの企業や政府機関の訪問が続きます。学生たちの更なるステップアップを期待したいと思います。

 

学長から一言:ヨーロッパでのトップ10カリキュラムの実施は今回初めてですが、よい学修が進んでいるようですねッ!東欧の経済や企業進出の特徴をしっかり学んで帰りましょう!ご協力いただいている企業や大学の関係者の皆様、ありがとうございま~す!!!

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