【薬学部】広島テックプラングランプリで「丸善製薬賞」を受賞!
3月19日(土)にリーガロイヤルホテル広島で開催された「第2回広島テックプラングランプリ」の最終選考会で、薬学部の髙山健人講師が「丸善製薬賞」を受賞しました!その模様について、受賞者の髙山講師からの報告を学長室ブログメンバーの五郎丸が投稿します。
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先月の3月19日(土)にリーガロイヤルホテル広島にて「第2回広島テックプラングランプリ」(主催:広島銀行・株式会社リバネス)の最終選考会が開催され、これまで明らかにしてきた研究成果をもとに、社会の抱える課題をどう解決していくかに関してプレゼンテーションしてきました。ちなみに、この会合は新型コロナウイルス感染症に対する徹底した感染対策が実施された中で開催されました。
「広島テックプラングランプリ」は、広島で世界を変革する力をもったアントレプレナー(起業家)の発掘・育成を目的として、広島で熱意を持って研究・開発に取り組む個人やチームの研究成果を、自律的かつ継続的に社会実装していくための契機を獲得する場として開催されています(広島テックプランター2021HPの内容を一部改変)。
当日の最終選考会では、書類審査を通過した9チームがそれぞれのビジネスプランについてプレゼンし、審査員の方々との闊達な議論が繰り広げられました。
私は、自身の研究テーマである「腸内フローラを介した漢方薬の作用メカニズムの解明」から得たこれまでの研究成果をもとに、昔から重要視されている「薬食同源(医食同源)」の意義を腸内フローラの解析から科学的に解き明かすことで、ポリファーマシー(多くの薬を服用すること)による患者さん自身及び医療費など国家財政への負担軽減につなげ、健康寿命の増進を目指すという内容でプレゼンしました。
その結果、丸善製薬様から私のプランに共感いただくことができ、この度「丸善製薬賞」を頂戴することとなりました。
この最終選考会では、ベンチャーの立ち上げを支援する「地域開発パートナー」企業の方々と様々な意見交換を通して、大学にいるだけでは想像できなかった社会における自身の研究の「現在地」を知ることができ、また自身の研究の新たな価値を見出すことができました。
引き続き、当研究室(漢方薬物解析学研究室)の配属学生・スタッフとともに腸内フローラをターゲットにした漢方薬・生薬研究に邁進し、社会実装につながる今後の研究にも弾みをつけていきたいと考えています。
学長から一言:日頃の弛まぬ努力が報いられ、素晴らしい賞を獲得できたことは本当に素晴らしい! 高山健人講師、おめでとうございます。地道な基礎研究の成果を社会に役立つ実用に結び付け、ベンチャービジネスの立ち上げをも視野に入れているという本賞は実に意義深い。受賞を契機に、研究室に所属する学生・スタッフの皆さんと一緒になって、さらに斬新な発想や研究成果を次々と生み出して下さい。大いに期待しています。