【グリーンサイエンス研究センター】3月22日研究発表会のご案内!
私立大学研究ブランディング事業の採択に伴って2018年に次世代シークエンサーMiSeq(イルミナ社)が本学に導入され、それから4年が過ぎました。その間、生命工学部と薬学部では本機器を使った様々な研究が実施され、その結果、次第に成果が出てまいりました。学内でどのような研究が展開しているのかをお互いに知ることは、今後の研究の発展に有効であると考えて、成果発表会を開催する運びとなりました。今回はその発表会について、生物工学科の佐藤がご案内いたします。
本成果発表会の目的は、本学でMiSeqを利用する教員が生態系・進化・健康の観点から話題提供し、参加者のMiSeqの利用促進を図ることです。主に学内の教員と学生が対象ですが、本ブログや以下のポスターを見て、興味を持たれた学外の皆様もどうぞご参加ください。講演では、DNAメタバーコーディング法に基づく環境(哺乳類の食性、魚類相)と健康(腸内微生物叢)に関する研究と、縮約ゲノム解析の一つであるMIG-seq法を用いた進化に関する研究について話題を提供します。MiSeqに興味のある方だけではなく、専門外の方にもご参加いただき、新しい技術を使った研究をどのように発展させていくことができるのかを議論したいと考えております。
講演方法はZoomによるオンラインになります。参加をご希望の皆様には、以下のURLか、ポスター右下のQRコードから、登録サイトにアクセスしていただき、参加登録をしていただければ、Zoom情報をお伝えいたします。以下に研究発表会の詳細を掲載いたします。皆様のご参加をお待ちしております。
名 称: R3年度グリーンサイエンス研究センター成果発表会「第2世代シークエンサーで探る生態系・進化・健康」
主 催: グリーンサイエンス研究センター
協 賛: 福山大学研究推進委員会
日 時: 令和4年3月22日(火)午後2時から4時まで
場 所: Zoom
登 録: https://forms.gle/5fCQCLowNN83injy9
対 象: 主に学内の教員・学生、学外の方も可
世話人: 佐藤 淳(生命工学部生物工学科) jsato@fukuyama-u.ac.jp
演 者: 佐藤 淳(生命工学部生物工学科)
阪本 憲司(生命工学部海洋生物科学科)
髙山 健人(薬学部薬学科)
演 題:
1.趣旨説明・MiSeq利用方法(佐藤淳)
2.DNAメタバーコーディング法で探る齧歯目哺乳類の食性(佐藤淳)
3.瀬戸内海の里海~環境DNAで探る因島の魚類相(阪本憲司)
4.MIGseq法で探る瀬戸内海島嶼アカネズミの遺伝的分化(安田皓輝・佐藤淳)
5.腸内微生物叢解析で探る『薬食同源』の意義(髙山健人)
学長から一言:まったくの門外漢の私でも、何度も耳にしているうちに覚えてしまった「次世代シークエンサー」という名前。しかし、その働きはと聞かれれば、順番や配列を意味する英語のシークエンスないしシーケンスから思いつくように、この場合にはDNAの構造とか塩基配列のような極小の世界を探る画期的な機器なのだろうな、そんなレベルの知識しかありません。今回の成果発表会では、この機器を駆使した本学での研究成果を知ることができるようです。分からないながらもワクワクしますね。