【大学教育センター】教養教育F群「地域学」合同成果発表会 開催!
教養教育F群「地域学」の中の授業「松永に学ぶ産業と文化」と「備後に学ぶ地域の課題」の合同成果発表会開催の報告が、鶴崎健一教授(共同利用センター)と津田将行講師(大学教育センター)から届きました。(T)
福山大学では、教養教育科目の中に、F群「地域学」の授業科目を開講しています。「地域学」とは、地元の備後地域の風土、歴史、文化、芸術、社会、経済及び産業を学んで地域をよりよく理解し、地域を育み、地域に貢献する精神を養う精神を涵養することを目的としています。12月18日(土)、学校法人福山大学社会連携推進センターにおいて、「地域学」の中の「松永に学ぶ産業と文化」と「備後に学ぶ地域の課題」の授業の成果発表会を合同で開催しました。
「松永に学ぶ産業と文化」は、松永にある「はきもの資料館 足あとスクエア」の見学を通じて、地域の社会、産業、そして文化などの様々な観点から地域について理解し、貢献することを目指しています。発表会では、「塩分が人の身体に与える影響」と「兵士を乗せた馬の装具~日本の武士と西洋の騎士の違い~」の2本の報告がありました。
また、もう一つの授業「備後に学ぶ地域の課題」は、福山市役所の協力もいただいて、備後地域の現在の様々な課題を題材に、学外調査やグループワークを通じ、地域社会への貢献のあり方を考えることを目指しています。発表会では、前半に「地域の人口減少対策」について福山市へ学生視点での提案を行い、後半には「デニム生産日本一を誇り、デニムの街である福山市の知名度アップとデニム産業の活性化」について、なかでも「デニム産業の活性化」について、学生視点での提案を行いました。〈デニムを知ってもらうには…〉という課題については、「デニムで町を活性化!」、「子供の制服にデニムを!」、「特典が付く!デニム週間」の3本の提案がありました。〈こんなところにデニムが…〉という商品開発の課題については、「デニムと下駄のマリアージュ」、「身近にある乗物からデニムに触れてみよう!」、「電車とデニムのコラボ」、「福山限定 デニムマスコット&リカちゃん人形」、「自分だけのオリジナルデニム」の5本の提案がありました。どれも、学生らしいアイデアが盛り込まれた提案発表でした。
最後に、授業では講師のお一人としてご協力いただき、発表会にもおいでいただいた福山市企画政策課の担当者の方の感想を紹介します。
「備後に学ぶ地域の課題」の授業では、人口減少対策やデニム産業の活性化という福山市が抱える課題について、主体的に考えていただきました。発表会では、学生ならではのユニークな発想があり、講師自身も、この課題について改めて考えることができました。この講義をきっかけに、社会が抱える様々な課題に興味を持ち、研究活動等に活かしていただくと、大変嬉しいです。学生の皆さんの今後の活躍に期待しております。
学長から一言:先日催された毎年恒例の「地域学」の授業の合同成果発表会には、私も聴衆の一人として参加し、すべての発表を聞きました。毎年、同じ「はきもの資料館」の展示物が題材であるにもかかわらず、そこから得られたインスピレーションを基に、さまざまな報告に仕上がっていくのは実に興味深いことです。また、「備後に学ぶ地域の課題」については、福山がデニム生産では日本一という誇らしい事実を初めて知った他、フレッシュな感覚から生まれた提言の中に学ぶことが少なくありませんでした。発表者をはじめ、関係の皆さん、お疲れ様でした。とくに、この授業では終始ご協力を賜った福山市の企画政策課の建内宏一課長をはじめとする皆様に心から感謝を申し上げます。