【建築学科】地域まちづくりのためのSDGs型寄付が建築学科に!
大変有難いことに、株式会社ライフステージ様・株式会社広島銀行様から建築学科へ寄付をいただきました。SDGsの目標の1つである「住み続けられるまちづくりを」への貢献が期待されています。学科長の梅國教授からの報告について、学長室ブログメンバーの伊澤が紹介します。
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SDGsの達成はプラスチックの削減だけではありません。
皆さんご存じでしょうか?今、海洋プラスチックの削減活動だけでなく、金融機関や企業が協力して、SDGs達成(図-1)に向けた様々取り組みを行っていることを。例えば、スーパーマーケットでは、対象商品を購入すると購入金額の一部を寄付することができる仕組みになっていて、子ども食堂に食品と寄付金が寄付されたりしています。
図−1 SDGs17の目標
(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/sdgs_gaiyou_202108.pdf)
金融機関と企業が協力してSDGsに向け活動
建築学科が受けた寄付は、銀行保証付私募債(SDGs型)という少々難しい枠組みでの地域まちづくりに向けた寄付になります。この仕組みは、企業が活動を拡大させる際に必要な資金を金融機関に社債を引き受けてもらうことで、調達する仕組みの中で行われています(図-2)。この社債の発行額の一部を、地域まちづくりへの貢献が期待できる組織や企業に寄付する仕組みを銀行保証付私募債(SDGs型)と言います。教育機関、医療機関、地域スポーツ団体が対象になるようです(詳しくはこちら)。
図-2 私募債の仕組み
(https://www.hirogin.co.jp/corporation/service/financing/other/bonds)
今回、建築学科を寄贈先に選んでいただいた企業と金融機関は、本学の卒業生も多く活躍する福山市の株式会社ライフステージ(代表取締役会長 妹尾泰州様、代表取締役社長 妹尾昌子様)と株式会社広島銀行(頭取 部谷俊雄様)になります。
建築学科への期待は大きい
この銀行保証付私募債(SDGs型)の寄贈先に建築学科が選ばれたのですから、建築学科の責任は重大です。建築そのものが社会生活に安全と安心を提供し、文化面でも貢献する特徴を有します。これにより、SDGsの11番目の目標である『住み続けられるまちづくりを』の実現に貢献しています。建築学科では、これに加え、従来から里山・里海に根ざした未来のまちのあり方を提示する「瀬戸内モデル」の構築に向け、研究プロジェクト「瀬戸内里海の次世代養殖システムの開発研究」及び「『地域遺産』の理念構築とその保全・継承に関する研究」に参画しています。また、学科特有の教育として、学生自身が福山や備後地域の課題発見し、課題対策まで検討する授業を行ったり地元企業と一緒に設計コンペや提案コンペを継続して行っています。これに加え、今後は建築と地域をさらに近づけるためののVR(仮想現実)、AR(拡張現実)、ミラーワールド(鏡像世界)等、デジタル技術の研究にこの寄付を活用し、期待に応えていきたいと思います。
写真-1 贈呈式(前列左からライフステージ:妹尾社長、妹尾会長、大塚学長、広島銀行:戸井常務、末次福山北支店長)
学長から一言:このブログの上記本文にあるように、銀行保証付私募債という画期的枠組みで、SDGsに盛り込まれた持続可能な開発の在り方にも叶う貴重なご寄付を頂きました。ご寄贈くださった2社から代表各位がご多忙の中わざわざ本学までおいで下さり、賑々しく挙行された贈呈式でした。寄贈者である福山市のライフステージ社の企業理念は「輝く未来の創造」とのこと。地域との結びつきを重んじる本学が掲げる「未来創造人を育てる」という目標とも重なり、ご縁を感じたことでした。ご厚志に心から感謝したいと思います。