【スマートシステム学科】計測自動制御学会中国支部の学術講演会で学生が研究発表!

【スマートシステム学科】計測自動制御学会中国支部の学術講演会で学生が研究発表!

11月26日(金)、第30回計測自動制御学会中国支部の学術講演会がオンライン開催されました。これまでブログで紹介してきたように、この学会は中国地方の大学が会場となって開催されていましたが、昨年に続き、今回もZOOMを使った遠隔で開催されました。この学会には、工学部スマートシステム学科の学生及び教員の発表が多数ありました。学生の発表を中心に、その様子について、スマートシステム学科の伍賀が報告します。

 

スマートシステム学科からは6件の発表があり、そのうちの5件は学生が登壇し発表を行いました。その内容は、4年生の卒研生の発表3件、2年生のドローンチームの研究発表1件、1年生は教養ゼミで取り組んできたグループワークの発表1件です。多くの学生にとっては今回が初めての学会発表ということで、緊張した面持ちでの参加、学会前にはプレゼンテーション資料を作成したり、発表練習を行ったりとなかなか大変な日々だったようです。各々の発表を見ていきたいと思います。

3年生のドローン研究を引き継ぎ、春の全国学会にも参加してくれた2年生有志チーム(山田幸輝君、 市川智也君、荒木彰英君、 松本直樹君、 畑祐貴君、陳巧羅君)は、計測工学1のセッションにて「小型全方位カメラを用いたドローンによる 災害情報収集システムに関する研究」の発表を行いました。今回、登壇し発表してくれた山田君は、今回が初めての学会参加でやや緊張した様子でしたが、質疑応答でも的確に対応できており感心しました。同じ計測工学1のセッションでは、伍賀ゼミで卒業研究をしている4年生の本田義典君も「環境計測デバイスのための全方位カメラの改良とアプリケーション適用」の研究発表を行いました。これは、2月の広島テックグランプリで賞をいただいた研究のその後の新たな展開になります。こちらも本田君の発案した新デバイスの発表を行い、質疑応答で有用なアドバイスやコメントをいただきました。

発表者の山田君(奥)本田君(手前)

 

今年入学した1年生は、教養ゼミのグループワークを精力的に推し進め、レスキューロボットを使ったシミュレーションに取り組んだチーム(原勇真君、井上駿君、瀬尾輝翔君、小野和也君、世良守紗哉君、羽原将右君、石井杏拓、新川航弘君)が、計測工学2のセッションで「災害救助シミュレーションのための次世代レスキュークローラーの改良と開発」というタイトルの下、ゼミでの取り組みについて発表してくれました。この発表のために、大学祭でのシミュレーションの展示やレスキュークローラの無線化などに取り組み、課外でかなり苦労をしていましたが、何とか発表に漕ぎつけました。こちらも、質疑応答では「無線化したロボットにカメラ等を取り付けてプラント事故などの幅広い災害救助を目指してみては?」等のアドバイスをいただき、1年生で学会発表を行った諸君には大きな励みとなったようです。

1年生レスキューロボ班(発表者:原君(左))の発表前の風景

 

「瀬戸内の里山・里海学」プロジェクトの一つとして、スマートシステム学科では海底藻場探索の研究を行っていますが、その一環で田中研究室において進んでいる研究の一部を卒業研究のテーマに取り上げている4年生の宮地寛明君は、同じ計測工学2のセッションにおいて「海底カメラへのドライブレコーダの適用」と題する発表を行いました。今年度、因島沖でのフィールド実験で用いるために製作した海底カメラに関する研究のとりまとめを発表してくれました。

遠隔で発表する宮地君

 

午後の最後の計測工学4のセッションで、私の研究室で卒業研究として触覚センサの開発をしている4年生の横山雅治君は「光学式触覚センサの改良とアプリケーション適用の研究」と題する発表を行いました。今回の発表のために、センサを使った実験を何回も精力的に行い、良い結果が得られたことが窺えました。

横山君の発表風景

 

今年の計測自動制御学会中国支部の学術講演会も昨年に続き、遠隔での開催となりましたが、多くの学生の皆さんが学会発表の場を経験し、大変貴重な体験になったのではないかと思います。当然、学会発表ですので、研究内容そのものだけでなく、プレゼンテーションの準備などにも多くの時間と労力を使いましたが、他大学の学生や院生の研究やハイレベルな研究発表に直に触れて、大変充実した内容の1日になりました。これを励みに、4年生は卒業研究に、1年生と2年生は在学中に、さらに面白いプロジェクトを立ち上げて結果が出せるように頑張ってほしいですね!

 

 

学長から一言:オンライン開催の計測自動制御学会中国支部の学術講演会で、工学部の学士課程の諸君が大いに気を吐き、頑張ったようですね。オンライン方式の長所でしょうが、日頃から使い慣れた所属ゼミの部屋や施設で発表ができたことはいくぶんリラックスした気持ちで臨めたのではないでしょうか。そうは言っても学会初デビューとなると緊張するもの。お疲れ様でした。あるいはこの緊張感が病み付きになって、これからドンドンと学会発表をやって行きたいと感じた人もいたかもしれません。期待しています。大いに研鑽を積んでください。

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