【経済学科】創業体験プログラムSta-sh成果発表会で最優秀賞を受賞!
能動的な個人や団体へのサポートを目的にした福山の経営者らによる活動母体である一般社団法人ふくやま社中(代表:小林史明氏)主催の、24歳以下の高校生・専門学生・大学生を対象とした創業体験プログラム「Sta-sh(スタッシュ)」の成果発表会が、10月31日(日)に福山駅前シネマモード(福山市伏見町)で開催され、経済学科2年生の下原藍さん(広島県立戸手高等学校出身)と同学科1年生の高渕絢人くん(岡山県立倉敷南高等学校出身)が所属するチームが最優秀賞を受賞しました。この取り組みの様子や学長への成果報告について、経済学科ブログメンバーの野田がお伝えします。
下原さんと高渕くんのチームは、福山市立大学の学生2名と福山市立福山高等学校の高校生1名の計5名で構成され、高渕くんがリーダーを務めました。チームは、教育をテーマに学生と企業をつなぐ事業を構想したそうで、詳しい事業の内容を高渕くんに聞いてみました。
私たちのチームは「企業と学生のミスマッチをなくしたい!」という思いのもと、「CWTE Ink.(Change Work through Educationの頭文字)」という会社を起業しようと考えました。コンセプトは「“教育”を通して、“働く”を変える」というものです。主な内容は、①就活生の教育 ②情報提供 ③講演会 ④人材紹介 ⑤サロン企画 の5つです。そもそも、企業は「即戦力が欲しい」「良い人材が欲しい」という願いがあるかと思います。一方、学生は「良い環境で働きたい」などの願いがあると思います。しかし、実際に新卒で採用されたのに退職していく人の平均在職期間は2年だそうです。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。それは、学生の就業前のイメージと実際の職場が異なっていたということが原因だと考えられます。そこで、先ほど挙げた5つの事業をやっていこうと考えました。教育は、「ここの会社はこういう会社」など企業についての理解を深めます。情報提供は、既存の就活サービスが行っている情報提供に加え、企業に対して有能な学生の情報提供も行います。講演会は、企業の社長や社会経験のある方々をお招きして講演を行ってもらうものです。人材紹介は我々が創業した会社で教育した学生を企業に紹介し、ある程度の年数にわたって退社することなく働き続けることができたら報酬を得るというものです。サロン企画は、オンラインサロンとリアルコミュニティサロンの2つを設け、教育を受ける目的だけでなく、誰でも話すだけでも気軽に参加できる交流の場として考えています。
以上のような事業構想でプレゼンテーションを行い、最優秀賞を受賞しましたので、大塚学長に報告するために学長室を訪ねました。以下は、学長室訪問時の様子です。
最後に、下原さんと高渕くんにSta-shに参加した感想を聞いてみました。
(下原さんの感想)
教育というテーマで実際に1から創業について考えてみて、サポートをする側としてプランを作成していくことの難しさを改めて実感しました。チーム内での意見交換では、方向性が定まらずに困惑することもありましたが、メンターやアドバイザーの方々にサポートしていただき、自分たちなりの戦略を立てることができたと思います。今回のイベント参加で、教育について考えるきっかけとなり、他の大学生や高校生の方々との交流や沢山の意見を聞けたことを嬉しく思います。この経験を得て、これからも沢山の方と交流する機会を増やし、学びを深めていきたいです。
(高渕くんの感想)
私は、前回の7月に初めて参加して今回が2回目の参加となりました。そもそも創業にはあまり興味がありませんでしたが、Sta-shに参加してたくさんの人と関わり人脈を広げたいという思いから参加しました。結果、実際に多くの方と出会うことができました。他大学の方や企業の経営者の方など素晴らしい方たちばかりでした。そして、創業体験を通していくうちにだんだんと興味が増してきて、より一層楽しむことができました。今回の経験を今後の人生で生かしていきたいと思います。
2人ともまだ2年生と1年生ということですが、今後の活躍にも期待しています!
学長から一言:それまで見ず知らずだった人たちとグループを組み、お互いにアイデアを出し合う中で一つのビジネスモデルを立ち上げ、あるいは創業を構想することが狙いらしいSta-sh(スタッシュ)というプログラム名。それが何かの略語なのか頭文字なのか、受賞者二人も不明とのこと。しかし、詮索は無用。意味不明で得体の知れないものの中に創造のエネルギーが秘められているのかも知れません。スッとその中に自然に入り込めて、一つのことを成し遂げる若さとガッツが羨ましい。下原さんと高渕くん、優勝おめでとう! 疑似ベンチャーに留まらず、資金的裏付けもあって、本当の起業につながったら、もっとすごいでしょうね。