【心理学科】3年生が「心理学検定」の特1級に合格!
心理学科の3年生が、またまた快挙です!全国で心理学検定を受けた4000人以上の中から、たった9.5%しか合格しなかった特1級に、3名の学生が合格しました!快挙を成し遂げた3名の学生について、宮崎由樹准教授からの報告をお届けします(投稿は学長室ブログメンバーの大杉です)。
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心理学科の宮崎です。
心理学科3年生の宇山真依子さん(島根県立安来高等学校出身)、岡野竜弥さん(広島県立福山葦陽高等学校出身)、小川響さん(広島県立大門高等学校出身)が、心理学検定の特1級に合格しました!心理学検定は、一般社団法人日本心理学諸学会連合が行う心理学の幅広い知識の定着度を確認できる検定試験です。心理学の様々な領域から選出された大学教員等の専門家が作問・評価に携わっており、学問的に信頼性の高い検定試験です。
心理学検定は、以下の10科目からなります。
A領域 |
B領域 |
1. 原理・研究法・歴史 |
6. 神経・生理 |
2. 学習・認知・知覚 |
7. 統計・測定・評価 |
3. 発達・教育 |
8. 産業・組織 |
4. 社会・感情・性格 |
9. 健康・福祉 |
5. 臨床・障害 |
10. 犯罪・非行 |
資格は「特1級」、「1級」、「2級」で取得要件は以下の通りです。
特1級 |
10科目全てに合格 |
1級 |
A領域から4科目以上の合格を含む合計6科目に合格 |
2級 |
A領域から2科目以上の合格を含む合計3科目に合格 |
心理学科では、2014年より1〜3年次前期までの学修の知識定着度を測るための外部指標として心理学検定を活用しています。大学からの受検料の補助を受けて、3年生全員が「心理学検定」を受検し、2級以上の合格を目標としています。
今回の第14回心理学検定は、8月に実施され、全国で4000人を超える受検者がいました。そのうち、特1級の取得者は400人(9.5%)だったようです。実は、心理学科における外部指標としての導入以降、3年生時点での特1級合格は、宇山さん、岡野さん、小川さんが初めてのことです。とても素晴らしいことです!
<左から順に、小川さん、宇山さん、岡野さん。撮影のために一時的にマスクを外しています。>
特1級に合格した3名に、勉強方法、受検、特1級合格の感想を尋ねてみました。
Q. 受検日までに、どのように勉強に取り組んだのかを教えてください。
宇山さん |
公式テキストを読んで、公式問題集や大学から頂いた過去問を繰り返し解いて勉強しました。 |
岡野さん |
毎日欠かさず、寝る前と起床の時に参考書を読んで無理を重ねず暗記していきました。受検日までの限りある時間の中で、10領域合格するために、受検日から逆算して余裕のある計画を自分の中で立ててから、勉強に取り組みました。 |
小川さん |
分厚い基本キーワードの本を3年生になってから本格的に読み込み始めました。この本は直前まで目を通して、何度も繰り返し読みました。一問一答は、A領域とB領域それぞれ一ヶ月かけて繰り返し解きました。検定前の一週間はひたすら過去問と基本キーワードの本で勉強し、検定の勉強以外のことはなるべくしないようにしました。 |
Q. 受検した感想を教えてください。
宇山さん |
手応えを感じられた科目もあれば、そうでない科目もありました。受検したことで、各科目における自分の知識の定着度を知ることができたので、それを基にこれからも学習を進めていきたいです。 |
岡野さん |
勉強してきた分すごく緊張しました。また、今年からコンピュータで試験が実施されたため、何か不具合や操作ミスで失格になるかもしれないという不安もありました。問題については、参考書や問題集、一問一答集の隅々まで目を通していて良かったと思いました。 |
小川さん |
2年生の時に一度試しに受けてみるつもりが、コロナ禍で検定が実施されず、いきなりの本番となってしまったので、とにかく2級に合格できるのかどうか不安でした。合格できず実習に参加できなければ進路変更も考えなければならない※1と思うほど不安だったので、検定を終えるまでは胃が痛かったです。実施方法が今年からCBT形式に変更されたという情報を聞いて不安でしたが、とてもわかりやすかったので安心して解答できました。 |
(※14年次科目「心理実習」の履修要件として、心理学検定2級以上の合格があります。「心理実習」は国家資格「公認心理師」を目指すためには必ず修めなければならない科目です。)
Q. 特1級に合格した感想を教えてください。
宇山さん |
大学での学びや勉強の成果を実感できたような気がして嬉しいです。 |
岡野さん |
特1級合格を目標にして勉強して、その特1級に合格できたことは、これから何か大きな目標を掲げる時のモチベーションをあげられる出来事になると思います。また、特1級に合格したことは、心理学の基礎知識を持つ者としての責任を負うことでもあると思うので、これからも気を引き締め心理学の勉強に励みたいです。 |
小川さん |
結果が返ってくるまではとにかく2級に合格していて欲しいという気持ちだったので、特1級に合格していてとても驚きました。とにかく合格できてほっとしています。結果通知の読み間違いかと思ったので、何度も自分の結果がどこに書かれているのか探しました。全ての領域で合格していましたが、理解できていない部分がまだまだあるので、慢心せずこれからも勉強し続けたいと思います。 |
皆さん、時間をかけてコツコツと反復学習を行ったことが今回の特1級の合格につながったようですね!また、現時点での心理学の知識定着度を確認する良い機会になったようです。合格、おめでとうございました!
なお、3名は国家資格「公認心理師」を目指して、大学院進学を志望しています。また、宇山さんは「早期卒業制度」を利用した大学院進学を目指しています。これは、4年生を飛ばして3年生で卒業して大学院に進む、という制度です。2009年に導入されてから現在までに、心理学科には3名の早期卒業制度利用者がいます。これまでの早期卒業者は、医療機関の常勤心理士や福祉施設の常勤支援員等として活躍中です。宇山さんもこうした先輩方に続けるよう、日々勉強や研究を頑張っています。さらに、宇山さんは広島県立歴史博物館との博学連携「草戸千軒お化け屋敷」でも、お化け役として非常に活躍してくれました。このように、勉強からボランティアまで、様々な活動に力を注いでいます。
<この首無しお化け役が宇山さんです。>
岡野さんと小川さんは、大学院進学に向けて自主的な勉強会を週に1度行っています。心理学科では、大学院への進学を目指す学生や学びをより深めたいという学生たちによる勉強会(“クサノ塾”といいます)が開かれており、心理専門英語、プログラミング、心理学統計に関すること等を学んでいます。現在は、英語の心理学の専門書籍を輪読しています。
<“クサノ塾”という名称は勉強会主宰の4年生の草野裕兵さん(広島県瀬戸内高等学校出身)に由来します。>
コロナ禍にあっても、将来の目標に向けてコツコツと研鑽を重ねる心理学科の学生たち。体育会系サークルの全国大会への出場等とは違って派手さはありませんが、今回の心理学検定特1級の合格が、こうして地道に勉学や研究に励む学生たちにもスポットライトが当たるきっかけとなってくれれば嬉しく思います。
今後も、心理学科の学生たちの活躍にご注目ください!
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コツコツと地道に努力した成果がこうした素晴らしい形となったことは、とても誇らしいことですね。何事にも全力で取り組む学生たちの雄姿をお届けできることを、私大杉も本当に嬉しく思います。惜しくも合格は逃したけれど懸命に努力をした学生もたくさんいました。すぐには成果が目に見えなくとも、きっと力になっていることと思います。努力を続ける学生たちの未来は、前途洋々!これからも楽しみです!
学長から一言:またもや心理学科が画期的なことをやってくれました。受検者の1割に満たない人しか合格しなかった難関の心理学検定の「特1級」に合格、しかも学部3年生で3人も。このランクは10の試験科目(領域)のすべてに合格が条件とのこと。学科として定めている全員が達成すべき資格取得の目標は「2級以上」。その上の更に上のランクで合格したのですから、実に立派というほかありません。おめでとう! 今回とくに快挙を成し遂げた宇山さん、岡野さん、小川さんの3人以外のみんなもきっと頑張ったことでしょう。上昇気流に乗って、みんな揃って、もっともっと高みを目指そう!