【薬学部】薬剤師に必要な実践力を学ぶ参加型実務実習
薬学部では、出身地で実務実習を行う「ふるさと実習」を推進しており、今年度も各地で126名の学生が実習を行っています。「中国新聞キャンパスリポーター」の活動をしている道原あやなさん(5年生)から、地元の三原市内の薬局で実習中の学生を取材した様子について報告が届きましたので、薬学部学長室ブログメンバーのY.Sが紹介します。
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皆さんこんにちは!キャンパスリポーターで、薬学部5年生の道原あやなです!
私は、中国新聞への記事投稿を行うキャンパスリポーターという活動を始めて5年が経過しました。この活動に興味のある方は、過去の記事をチェックしてみてください!
【ププレひまわり(福山市)梶原聡一社長】多彩な店舗で健康に貢献
【ファーマシィ(福山市)社長 山中修さん】健康な暮らし守る薬局に
いつもは、中国新聞朝刊や中国新聞SELECTへの記事投稿を行っていますが、今回は薬学部の実務実習の様子について、学長室ブログでお伝えします!
平成22年(2010年)5月より6年制薬学部では、臨床現場で活躍できる薬剤師を目指して、薬剤師の業務と心構えを学ぶために、5年次に薬局2.5ヵ月と病院2.5ヵ月の計5ヵ月の参加型実務実習を実施する薬学教育がスタートしました。しかし、近年、新型コロナウイルスの流行で医療はひっ迫し、医療系学部の実務実習を十分に行いづらい状況が続いています。そんな中、感染症対策を徹底することで、薬学部の5年生は薬局・病院にて実務実習を実施できています。
今回は、実習中の学生と薬局の先生方に取材をしてきましたので、報告したいと思います!私が取材に訪れたのは、私を実習生として今年度1期、2月下旬から5月上旬にかけて受け入れてくださった広島県三原市の「三原薬剤師会センター薬局日赤前店」です。
こちらの薬局では、三原薬剤師会に所属する薬局の中で唯一「無菌調剤室」を完備し、充実した在宅医療を提供できる環境が整っています。また、三原薬剤師会は「お薬手帳」を日本で初めて実用化した実績もあり、古くから薬剤師が活躍していたことが窺えます。
6年制薬学教育の開始以降、こちらの薬局では毎年実習生の受け入れを行っており、また福山大学の実習生も毎年のように指導していただいています。今年度3期は、8月下旬から11月上旬にかけて、5年生の山岡愛主(やまおか ありす)さんが薬局実習を行いました。
実習では、患者様がお持ちになった処方箋をもとに、処方箋鑑査・調剤業務を行います。よくよく見ると、調剤棚には「取り間違え注意」のメモが至る所に貼ってあります。調剤室は、薬がたくさん並んであり、取り違えには十分注意が必要です。そのため、山岡さんは、薬の名称・規格・数量・破損の有無等をきちんと確認しながら薬を取りそろえていました。
また、こちらの薬局では散剤の秤量や分包でも規格を間違えないよう機械を導入した監査システムを活用し、調剤を実施しています。患者様に適切な薬をお渡しするための工夫が随所に感じられますね!
このように調剤された薬は、監査を経て患者様の元へ届けられます。お薬をお渡しする際も、薬剤師は薬の飲み方や現在の症状、食事や運動と行った生活習慣の改善について聞き取り、患者様に最適な薬かどうかを確認しています。山岡さんは実習生なので、指導薬剤師の丹羽先生の付き添いの下、患者様に服薬指導を実施しています。
~丹羽先生!薬局実習の様子について教えてください!~
実習生の期間は失敗を恐れず、分からないことはその都度勉強し、現場でたくさんのことを学んでいってほしいと思いながら指導しました。山岡さんは実習が始まった頃、すごく緊張している様子でしたが、時間が経つにつれて調剤業務も服薬指導も積極的に行動できるようになりましたね。「1日5人に服薬指導をする」という目標を立てて、自主的に動けるようになったことがとても印象的です。
~山岡さん!薬局実習で何を感じましたか?~
薬局実習を通して、生涯学習の大切さを感じました。薬局の先生方は通常業務に加え、オンラインの勉強会に参加し、薬の知識を常に更新しています。それは、「来局される患者様のために」という思いが強いからこそできる行動です。そのような先生方の姿を見ていると、私もその気持ちがより一層強くなりました。11月下旬から始まる病院実習でも薬剤師になってからも、患者様を第一に考えた行動が取れるように、日々たくさんのことを考えて学びたいと思います。
私が学長室ブログの記事を書かせていただくのは、今回で4回目となりました。初めて記事を書かせていただいてからもう4年が経過するのか、と時の流れの速さを感じています(初めての記事:【薬学部】23年ぶりの卒業記念祝賀会の開催!)。
薬学部の教員や実習生を受け入れてくださる薬剤師の先生方等、多くの方々が私たち実習生のために頑張ってくださったからこそ、コロナ禍でも現場の薬剤業務、薬学的知識を学習できたのだと思います。実務実習の経験を糧に、5年生は理想の薬剤師像に近づけるよう残りの学生生活も頑張ります!
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以下に、道原さん執筆の最近の中国新聞の記事で、薬学部の学生が取材を受けたものだけをピックアップしてみました。
【福山大】対面で1年ぶりオープンキャンパス 新施設を見学(2021/7/16)
【福山大】女性の薬学博士が誕生 制度変更以来初めて(2021/6/11)
【福山大】薬局実習前に白衣授与 指導教員から激励(2021/3/18)
【福山大】「幹事会」 薬学部の大学祭で動画も(2021/2/16)
【福山大】介護福祉の現状を学ぶ 薬学部講演会(2021/2/2)
【福山大】学生の生活を動画で紹介 薬学部の2人が作成(2020/7/30)
学長から一言:キャンパスレポーターとして頑張って来た道原さんが執筆の『中国新聞』の記事は、これまでも折に触れて読んで来ました。その活躍ぶりにより、学長賞受賞の栄誉に浴したこともありました。今回は学長室ブログで同じ薬学部5年生の山岡さんの薬局実習について健筆を振るってくれました。ありがとう! 薬剤師を目指す学習が益々大変になっていることと思いますが、国家試験合格やさらにその先のさまざまな夢や目標を叶えるために、もう一頑張り! そして、他のキャンパスレポーター諸君も学外に向けて大いに情報発信をお願いしますね。