【経済学部・工学部】福山市・ソフトバンク株式会社による特別講義:「現場に解あり」
経済学部も2021年度ソフトバンク株式会社による市内4大学合同特別講義に参加しています。今回のメインテーマは「福山市の10年後は〇〇!!」。特に「デジタル技術を活用した地域づくり~誰もが地域で生き生きと、便利で快適に暮らし続けるには~」を考えようというものです。
経済学科の高羅ゼミ3年生は「子ども・子育て」のサブテーマのもと、11月3日(水)の最終発表会に向けて準備を進めています。福山市が現在取り組んでいる妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援「ネウボラ」について、現場の最前線である市のネウボラ部門にインタビューに行ってきました(その模様について、経済学科のIが代理投稿します)。
参加したゼミ生の感想です。
廣村百美さん「公開されているデータや資料ではわからなかったり、見落としてしまう保育の実情や課題を知ることができ、現場の生の声を聞くことの大切さがわかりました。経済学を学んでいる身としては、保育ニーズが増えているからといって、簡単に施設・保育士・定員を増やせないという話が印象に残りました。」
増田彩乃さん「質問によって回答する担当課が違ったのが印象的でした。市の様々な課や保健所が連携して、地域全体で子育てを支援する必要性を改めて実感しました。関東と中国地方では住民のニーズが異なり、同じ施策では解決できないという話を聞いて、解決の難しさを認識させられました。」
出羽愛華さん「担当課の人が一人を除いて全員女性で、福山市の女性の就業率は全国平均よりも1~2ポイント高いという説明が印象的でした。働く女性が子育てしやすい街づくりを提案できるよう、最終発表に向けて準備を頑張りたいです!」
三藤有眞さん「会議室で意見交換が行われた際、担当課の人が予想より多くて最初は緊張しましたが、どんな質問にも丁寧にわかりやすく回答いただき、有意義な時間でした。現実の複雑さを改めて認識し、プレゼンテーションや日ごろの経済学の勉強にも生かしたいです!」
【写真3】今回のソフトバンク(株)との市内4大学特別講義をアレンジして頂いた
菊池福山市企画財政局長様(右端)への高羅ゼミ生の表敬訪問
学長から一言:福山市とソフトバンク社の連携協定に基づき開講されている特別講義について、経済学部からの報告が届きました。これまでの情報工学関連の内容とはひと味ちがい、今回は福山市役所が推進する「妊娠・出産や子育て支援」にまつわる活動を「現場」で深く探求しようというわけですね。私は「ネウボラ」なる言葉が、フィンランド語由来の「相談の場」を意味することを福山市関係の会議で最近ようやく知ったばかりですが、学生諸君はその取り組みをどう受け止めたことでしょう。経済学の知識とみずみずしい感性を活かして、斬新な問題解決策の切口や良い提案が生まれるといいですね。