【心理学科】「子ども遊び広場」と「福山ひなた教室」のボランティア活動、揺るぎなく前進!
「子ども」関連、「防犯」関連、「学生サポート」関連と、多彩なボランティア活動が行われる心理学科。本日は、「子ども」に関連した活動を行う「子ども遊び広場」と「福山ひなた教室」のお話です。
両活動が助成金を獲得したことを学長室訪問した際の様子について、金平希講師からの報告をお届けします(投稿は学長室ブログメンバーの大杉)。
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心理学科の金平です。
心理学科には、心理学の知見をいかした様々なボランティア活動がありますが、「子ども」に関連したボランティア活動が2つあります。
1つは発達心理学研究室で行われる、乳幼児とその親を対象とした「子ども遊び広場」です。2007年度から福山駅北口の学校法人福山大学社会連携推進センター2階にある子育てステーションにて、「幼保連携型認定こども園こどもえんつくし」と協働しながら子育て支援活動を行っています。
もう1つは障害心理学研究室で行われる、発達に特徴をもつ子どもを対象とした「福山ひなた教室」です。2012年度から「発達に特徴を持つ子ども達にとってあたたかい日向のような場所となるように」というコンセプトの下、そのような子ども達が抱える学習や対人関係等の困難さを個別に支援する活動を行っています。
両活動は、学生の社会人基礎能力の向上を目指し、学生自身が自ら活動費を得るために助成金の申請をするという試みを毎年行っています。今年度は、一般財団法人 義倉より助成金をいただけることとなりました。また、いずれの活動も2019年度までは対面で実施されていましたが、COVID-19の流行により対面での実施がかなわなくなり、実施方法を変更する等の試行錯誤をしながら活動を継続しています。このような助成金取得とコロナ禍以降の活動について報告するために、10月7日(木)に両研究室の学生が学長室を訪問しました。
<義倉からいただいた顕彰状>
まず、助成金獲得について大塚学長に報告しました。「子ども遊び広場」の助成金申請代表者の長阿彌桃子さん(心理学科3年)は、「昨年度からスタートしたオンライン子ども遊び広場を今年度も継続し、広島県内だけでなく様々な地域からの参加があります。」と、オンラインならではの活動のメリットについて学長に伝えました。
「福山ひなた教室」の助成金申請代表者の柏原由貴乃さん(人間科学研究科1年)は、コロナ禍における「福山ひなた教室」の新たな試みとして「これまでは子どもを対象に対面で学習や対人関係支援を行っていましたが、今年度は密を避けるため、保護者の方を対象に子どもへの関わり方や保護者の方自身のストレス対処法に関する講座を実施しています。」と学長に報告しました。
<義倉からいただいた助成金について大塚学長へ説明する柏原さん>
実は、「子ども遊び広場」では、公益財団法人ひろしまこども夢財団からも助成金をいただいています。助成金申請代表者を務めた赤枝沙紀さん(心理学科3年)は、「コロナ禍では、親子が家庭内にこもらざるをえず周囲との繋がりが断たれてしまい、育児ストレスが高まりやすいことからこのような活動が必要とされています。」と大塚学長へ活動の意義について報告しました。
<大塚学長に活動意義を説明する赤枝さん>
大塚学長からの「オンライン子ども遊び広場」活動の現状についての質問にも、2人の学生がしっかり回答しました。安井雅浩さん(心理学科3年)は、「子ども遊び広場では、母親だけでなく父親の参加もあり、親御さんも一緒に参加していただいて喜んでいただいていると思います。」と伝え、坂本望月さん(心理学科3年)は、「こども遊び広場で行う活動内容は、毎回ゼミ生全員で一生懸命考えており事前準備が大変ですが、当日保護者の方や子どもたちが楽しく製作したり、遊んだりしている姿を見た時にやりがいを感じます。」と伝えました。
<大塚学長を囲んで記念撮影(写真撮影時のみマスクをはずしました)>
学生たちは、COVID-19に翻弄されながらも新しい方法を工夫しながら、参加してくださった親子とともに安全に楽しめる活動を継続しています。今後、ますます多くの親子が参加してくださることを願っています。
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家庭で過ごす時間が長くなったコロナ禍だからこそ、子どものサポートを、その親御さんも巻き込んで行っていくことが重要なのだと感じます。心理学科の学生が、自ら動いてその活動を推進していることは、とても心強いものです。これからの活躍も期待しています!
学長から一言:発達心理学と障害心理学の二つの研究室で身につけた専門的知見を活かしボランティア活動に取り組む皆さんから、その内容について直接話を聞かせてもらいました。子どもたちと触れ合い、サポートする極めて有意義な活動であることが分かりました。まさに生きた学問が展開していることを強く感じます。世の中の役に立つ一方、自らも成長していることを感じながら、引き続き頑張ってもらいたいものです。また、これらの活動の意義を認め、助成金を与え支援してくださる一般財団法人義倉の関係者の皆様に深く感謝したいと思います。