【心理学科】3年生の学生が小松育英会の給付奨学生に認定!
お化け屋敷に、学友会執行部に、勉強に、全力で頑張っている心理学科3年生の大石楓さんが、小松育英会の奨学生に選ばれました。本日は、大石さんのこれまでの活動や学長室訪問の様子について、担任教員である宮崎由樹准教授からの報告をお届けします(投稿は学長室ブログメンバーの大杉)。
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認知心理学研究室の宮崎です。
心理学科3年生の大石楓さん(広島県立三原高等学校出身)が、公益財団法人小松育英会の給付奨学生に選ばれました!本奨学生は、小松育英会が指定する大学に在籍する学生で、人物・学業ともに優秀な学生が認定されます。
大石さんは、小松育英会の奨学生に認定された喜びと、その奨学金を生かして参加した広島県立歴史博物館との博学連携「草戸千軒お化け屋敷」の様子を大塚学長に報告しました。
<お化け屋敷で使用した資料を大塚学長にお渡しし、その内容を説明しました。>
具体的に、どのように奨学金を活用しているか、大石さん自身に説明してもらいました。
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このたびは、小松育英会の奨学生に認定いただき誠にありがとうございます。小松育英会の皆様に感謝申し上げます。
私は、奨学生に選ばれたことで、学業や課外活動に充てる時間を十分確保できるようになりました。ここでは、私が今年の4月から7月末まで取り組んだ広島県立歴史博物館との「草戸千軒お化け屋敷」について紹介します。
私は、イベント参加者に対する企画趣旨・注意事項の説明やお化け屋敷を体験後の心理学やこの地域の歴史について説明する役割のリーダーとして、積極的に活動しました。
リーダーとしての役割は大変で、開催まであまり時間が無かったことで焦り、そして心労もかさみましたが、今振り返ると今回の経験すべてが自分自身の大きな成長につながったと感じています。例えば、事前ミーティングの段階では、広島県立歴史博物館の学芸員さんや他の学生から出た意見をまとめてすり合わせ、それぞれが納得できるようなイベントになるように努めました。
このように他の人の多様な意見を傾聴しつつ取りまとめ、皆が納得できるような落としどころを見つける機会は、就職してからも必ずあると思います。将来に向けたとても良い経験になったと感じています。
その他にも、お化け屋敷体験前や体験後の説明用の原稿やパワーポイント資料の制作も行いました。どのように伝えれば、心理学や草戸千軒について、知らない小・中学生やその保護者の方々に伝わるか、何度も先生方や歴史博物館の学芸員さんに意見をいただきながら作成しました。
この経験を通じて、聴く側の目線に立った分かりやすい説明のあり方を意識できるようになったと思います。
<作成した説明資料の一部です。>
また、現地でのリハーサルも度々行い、必要なものの確認や流れの確認なども行い、成功に向けて練習を重ねました。このことからは、本番までに何度も何度も練習を繰り返すことの大切さを学ぶことができました。そして、こうした繰り返しの練習が本番での自信につながることも分かりました。
<心理学科の先生方には何度も説明の練習につきあっていただきました。>
イベント当日、私はお化け屋敷体験後の参加者に対して、心理学や草戸千軒の歴史に関する説明を行いました。どうしたら小・中学生にも伝わるかを準備段階で何度も確認しましたが、実際に行ってみると、話に飽きてしまう子どもがいたり、専門的な用語について聞かれた時にそれを簡単な言葉に言い換えることができなかったりしました。
こういった反省点もありますが、子どもたちの「面白かった!」という声や「日常で活かしてみたい!」という声を聞くことができ、とても励みになりました。
<実際の子ども達への説明の様子です。>
このように、今回の経験はリーダーシップの取り方やプレゼン方法の学びをはじめとして、将来社会に出てからも重要となる態度を身につけることにもつながったと感じています。今後は心理学についてより学びを深め、このような機会がまたあれば、積極的に参加していきたいです。
<イベント参加者への説明を担当した班の仲間たちです。>
最後に、この奨学生制度を紹介してくださり、申請についてサポートしてくださった宮崎先生や学生課の門田さん、そして繰り返しになりますが、認定してくださった小松育英会の皆様、本当にありがとうございました。
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大石さんは「草戸千軒お化け屋敷」の他にも、様々な課外活動に取り組んでいます!
例えば、昨冬にはコロナ禍で気分が落ち込んだ大学・地域の人たちを励ますために、学友会執行部の一員として三蔵祭運営委員会と協働して「キャンパス・イルミネーション」をやり遂げました。昨冬、キャンバス・イルミネーションを楽しんだ学生(きっと教職員も)は多いと思いますが、その陰には大石さんのような学生の頑張りがあります。こういった働きは目立ちはしませんし、彼女個人にとって何か大きなメリットがあったというわけでもありません。しかし、大学全体、そして地域を支える・活気づける、とっても大事な活動でした。
今回、大石さんが小松育英会の奨学生に認定されたことは、彼女のこうしたひたむきな頑張りを認めてもらえたような気がして、担任教員の私(宮崎)自身も自分のことのように嬉しかったです!
<撮影のために一時的にマスクを外しています。>
この奨学金を活かして、大石さんは後期も存分に活躍してくれると思います!彼女のさらなる成長にご期待ください!!
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ひたむきな努力を続ける大石さん。草戸千軒お化け屋敷での彼女の活躍は、本当に素晴らしいものでした!彼女の頑張りを身近で見ていた私(大杉)も、今回の報告はとても嬉しいです。様々な経験を通じて、一回りも二回りも成長していく姿が見られることを今後も楽しみにしています。
学長から一言:先日は小松育英会の奨学生に採択された大石楓さん自身から嬉しい報告を聞くとともに、所属する心理学科が取り組んだ「草戸千軒お化け屋敷」の活動について改めて話を聞くことができました。同活動については、この学長室ブログでもこれまで何度か取り上げましたが、今回はいわば「楽屋」や催し本番での苦労話。しかし、苦しくも実りの多い活動だったようですね。学業はもとより、今回の催し以外にも、学友会執行部メンバーとしての日頃の活動なども認められ、晴れて奨学生に選ばれたことを心から祝福します。