【海洋生物科学科】~海のめぐみをいただきます!展~開催♬
瀬戸内海は私たちにたくさんの恵みを与えてくれます。夏目漱石が小説「坊ちゃん」のなかで「ターナーの画にありそうな」と云った風光明媚な海と島の景色と、瀬戸内の風土が育んだ海と山の幸は、世界に誇る瀬戸内海の魅力といえます。
今年の7月、福山大学因島キャンパスからほど近い大浜海岸に「渚の交番 SEABRIDGE」ができました。「渚の交番」は、海辺の様々な活動のつながりを創り出す拠点整備プロジェクトのもとに開設されました。ここでは、地域の海辺をフィールドに活動している団体のみならず、地域の様々な団体や活動を横断的に連携させて、点ではなく面で海辺の安全と安心を向上させ、誰でもアクセスできる楽しい海創りに取り組んでいます。
この「渚の交番」において、海洋生物科学科の4年生が卒業研究の一環で担当した巡回展「海のめぐみをいただきます!展」が始まりました。この模様について、学長室ブログメンバーの阪本と真田講師がお伝えします。
海のめぐみをいただきます!
今回の企画展は、地域連携の一環として “海のめぐみ” をテーマに開発された身近な水産物を取り上げた巡回展示です。お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターが、日本財団の助成を受けて作成したもので、ここ広島では初めての開催になります。
海洋生物科学科の学生が、この巡回展の開催に合わせて瀬戸内海を題材にした地域情報展示を開発しました。巡回展を担当した深石晃希くんに、展示内容を案内してもらいます!
深石くんが巡回展を案内
皆さんこんにちは。海洋生物科学科アクアリウム科学研究室で卒業研究に取り組んでいる4年生の深石晃希です。ここからは、巡回展を担当した私がご案内いたします。
「海のめぐみをいただきます!展」の展示を担当した海洋生物科学科4年生の深石くん
こちらが尾道市因島にできた「渚の交番 SEABRIDGE」です。ここは地域のNPO法人が運営しており、海を望むカフェと絵本図書館が併設されています。今年度から福山大学と協働事業契約を締結しました。今回の展示会は、その第一弾です!
展示の入り口では、海藻トンネルがお出迎え!! まるで、魚になった様に海の森を通り抜けます。この海藻、実は本物です。プラスティネーションという手法を用いて、海藻を樹脂に閉じ込めています。
この展示は、全国の会場を巡回するために軽くて丈夫なダンボール什器でできています。すべての展示物は、パーツを組み合わせて作製します。
アサリやカツオ、ワカメなどの身近な食材を魅力的に展示しています。また、“あさりむきみちゃん” “かつおぶし(鰹武士)” “塩蔵わかめくん” という3つのキャラクターが「海でのくらし」「おいしく食べるひみつ」「変身のひみつ」を楽しく紹介しています。
今回の巡回展をさらに盛り上げるため、瀬戸内海を題材にした地域情報展示も開発しました。パネル展示では「オニオコゼ、まるごと頂きます!」「地域の食材で晩ご飯!」「海の森・藻場」「藻場の働きと現状」「藻場と環境」などがあり、身近な瀬戸内海を分かりやすく紹介しています。
また、海藻の押し葉標本を用いた「しおり」作りのワークショップも実施しています。さらに、「海藻」の他に「チリメンモンスター」をラミネート加工して、自分だけのオリジナルしおりを作成することができます。私が考案した企画で、瀬戸内の豊な海を持ち帰ることができるワークショップです♬
展示会場である「渚の交番 SEABRIDGE」には、素敵なカフェもあります☕🍹🥪 海を眺めながらのリラックスタイム♬
今回の展示を体感していただき、海の学びを深めてください! 今後の展開も乞うご期待!!
「海のめぐみをいただきます!展」は、令和3年9月13日(月)から10月3日(日)までの開催です。場所は、尾道市因島にある「渚の交番 SEABRIDGE」です。開館時間は、9:00から17:00までで、水曜日が休館日です。
なお、「渚の交番 SEABRIDGE」は会員制で、入館には大人で年会費500円が必要となります。皆様のお越しを心からお待ちしています!
◯「海のめぐみをいただきます!展」のHP
https://uminomegumiwoitada.wixsite.com/itadakimasu
◯「渚の交番 SEABRIDGE」のHP
◯「福山大学マリンバイオセンター水族館」のインスタグラム
https://www.instagram.com/fukuyama_u_marinebiocenter/
学長から一言:すぐ近くにできた「渚の交番 SEABRIDGE」、そこで3週間の期間限定の催しとして開催中の「海のめぐみいただきます展」、すぐにでも出かけてみたくなりますね。まさしく海洋生物科学科の本領発揮、いままでの研究や学習の成果をふまえ、工夫を凝らした展示はきっと魅力に溢れたものでしょう。瀬戸内海がもたらしてくれる文字どおり「海のめぐみ」の豊富な食材についても深く知る機会になりそう。地域と連携、協力して、地元の魅力を発信する努力を大いに讃えたいものです。