【スマートシステム学科】Webキャンパス見学会はオンラインで工作教室を行いました！

８月２２日（日）にオンラインで開催されたキャンパス見学会で、工学部スマートシステム学科 （フェイスブックはこちら）では、学科施設のミニツアーと工作教室として「作ろうスマートデバイス」を実施しました。これまでのオープンキャンパスでは、本学科はゲーム機などの電子工作をする工作教室を実施してきました（例えば、２０１８年）。今回のキャンパス見学会では、香川教授による学科紹介とミニツアー、田中准教授と私（伍賀）による工作教室というメニューで、当初は通常通り、高校生の皆さんに集まっていただけることを想定して準備をしていました。しかし、コロナ禍のため急遽オンライン実施になってしまいました。そこで、オンラインでのキャンパス見学会の実施の様子について、スマートシステム学科ブログメンバーの伍賀が報告します。

学科紹介と施設のミニツアー

今回のWebキャンパス見学会は、午前／午後の２部構成でした。最初の１時間は、主任の香川教授による学科紹介と施設のミニツアーを行いました。学科紹介では、福山大学のディプロマ・ポリシー（卒業認定・学位授与の方針）、アドミッション・ポリシー（入学者受入れの方針）の説明という少々カタイ話から始まりました。しかし、昨今、社会でよく聞かれるキーワードであるSDGｓやSociety５．０ 等が、工学という学問といかに関連しているかという解説が行われ、これは大変勉強になったのではないかと思います。

香川教授による学科紹介

学科施設のミニツアーでは、研究実験エリアでの各研究室の紹介、１・２年生がＥＴロボコンやドローン操作に取り組んでいるプロジェクトルームや軽作業室の紹介、学生実験エリアの紹介、学科の施設・研究活動・学生活動・授業などに使用する実験設備をヴァーチャルツアー形式で紹介しました。下の写真の中の左下のモニター画面が実際にオンラインで見えたツアーの画面です。

研究実験エリアの「ガンダム・プロジェクト」のコックピット紹介

工作機械を学べる軽作業室を紹介

オンライン工作教室

また、今回のWebキャンパス見学会の目玉イベントとして、「作ろう！スマートデバイス」という電子工作教室を企画しました。これは、みらい工学プロジェクトで扱ったmicro:bit を教材として、遠隔講義でＬＥＤ表示のデバイスやオリジナルゲームを作っていくという試みです。この企画は、田中准教授と私が担当しました。

micro:bit を手に講義を配信する田中准教授

これは初の試みで、はたして遠隔講義で工作教室ができるのか・・・？と不安でしたが、下図のような資料を準備しました。そして、配信では、micro:bit 用のグラフィカルプログラミングを使用し、ブロックを組み立てるようにアプリケーションやゲームを作ってみました。デモンストレーションで、こちら側が用意したものを指示通り作ってもらい、家庭のＰＣで再現して楽しんでもらうという形式をとりました。

Webキャンパス見学会　工作教室「マイクロ：ビットでゲームプログラミング」

左右のボタンを使った「爆弾ゲーム」をデモンストレーションしました

今回のWebキャンパス見学会は、遠隔で工作教室の中にいるような模擬講義ができるのか不安でしたが、プログラミング教室はおおむね順調に終わり、配信での工作教室は大きな可能性のあることを実感しました。みらい工学プロジェクトなどで、遠隔形式の実習を行ってきたノウハウをうまく活用することができたことが関係していると思います。

本来準備していた対面での工作教室であれば、参加者の皆さんにお土産として、下の写真のような micro:bit のオリジナルケースを配布予定でした。これは、スマートシステム学科でデザインし、学生の皆さんの手によって３Ｄプリンタで製作したものです。これを、遠隔の工作教室参加者で希望した方に郵送しました。　

　学科オリジナルの micro:bit ケース

micro:bit ケースは３Ｄプリンタで生産しました

次回のWebキャンパス見学会は明日の９月１１日（土）に実施予定です。ここでは、関田准教授による模擬講義「宇宙を活かしたマネジメントって！？」を行います。多くの皆さんの参加を是非お待ちしています！

学長から一言：学科の施設見学もヴァーチャルな世界の中で体験。頻繁に出てくるマイクロビットとは、BBC（英国放送協会）が中心になって開発した教育用の小型コンピューターボードであることを知りました。それを使ってゲームのプログラムを作り上げる？？？、実に難しそうで、面白そう。「ものづくり大好き人間」にはたまらない魅力に溢れたスマートシステム学科の見学会だったようです。１１日（土）の見学会もオンラインにせざるを得ないとはいえ、大入り満員だと良いですね。