【メディア・映像学科】学科教員が近隣小学校で特別授業を実施!
最近は、小・中学校でもネットやゲームに関するトラブルが発生しています。トラブルとして認識されるのは氷山の一角で、見えていない問題も多々あるだろうと考えられます。メディア・映像学科の内垣戸准教授が、これらの問題に対する注意喚起のための特別授業を近隣の小学校で行いました。このことについて報告が届きましたので、学長室ブログメンバーの渡辺が紹介します。
7月に入り、小学校では夏休みがみえてきました。そんな中、尾道市の山波小学校で「ゲームやネットとの関わり方」について話をする機会をいただきました。
全員を一堂に集め、まとめて授業するというわけではなく、各学年ごと行う形をとりました。1年生と6年生では発達段階が大きく違いますし、ゲームやネットに対する認識なども異なるだろうという判断からです。今回は、1~3年生には主にゲームを中心とした話題で、また4~6年生にはゲームやSNSでのコミュニケーションのことを取り上げました。今の子どもたちにとって、ネットやゲームは日常の一部です。日常であればあるほど、意識することなく受容してしまうものです。意識する機会がないなら、作ってしまおうということです。
限られた時間ですので、書いたりペアで話したりという取り組みはできず、せいぜい挙手してもらったり簡単に発表してもらったりという程度のやりとりでしたが、子ども達は思っていた以上にしっかり考えてくれていて、話の中で提示した危険の前兆に「自分も当てはまっちゃうかも」と思ってくれたのかもしれません。夏休み前の啓発活動としては、一定の意味があったのかなと思います。
さらに、秋には保護者の方々にも話をすることになっています。今のゲームは他者とコミュニケーションしながら楽しむものも多く、そこがトラブルの起点ということも少なくありません。ゲームだから個人や家庭の課題なのでは?とみられることもしばしばですが、今や学校全体・地域全体で考えなければならない課題として位置付けられています。
次回もしっかり考えてもらえるように、こちらもしっかり準備をしようと思います。
学長から一言:依頼に応じて小学校での「出前授業」、お疲れ様でした。ネットやゲーム中毒にかかってしまう子どもの話とか、何かと深刻な問題が指摘される昨今です。デジタル化社会がもつ負の影響を子ども達もまともに受けてしまうようになっています。そんな社会の状況に対して、専門知識を活かして敢然と救いの手を差し伸べるのも大学の役割。素晴らしい社会貢献だと思います。日頃接している大学生とはひと味もふた味も違った対し方が求められることでしょう。自らの教授力の向上のためにも、しっかり頑張って下さい。