【海洋生物科学科】学生が創作した看板が完成!!~福山市堂々公園~
海洋生物科学科4年生の菅 美咲さんが創作した福山市「堂々公園」の看板が完成しました!! できたてホヤホヤの看板が、堂々公園の緑のなかで輝いています✨
看板の創作から除幕式までの模様を、学科の学長室ブログ委員の阪本が紹介します。
堂々公園の魅力
「堂々公園」は、福山市神辺町を流れる堂々川のほとりにひろがる自然公園です。この公園の魅力は、主に3つあります。
①ゲンジボタルやヘイケボタルが生息する水辺
②広島県下最大級の彼岸花の群生など四季を彩る花々
③国の登録有形文化財に指定されている日本最大級の六番砂留を代表する砂留群
堂々公園にあるのは、緑豊かな森林と野面石の石組みで整備された水路です。つまり、“緑と石と水辺の調和のとれた心安らぐ公園”であり、この「緑と石と水辺」の公園は、ホタルと花と砂留がつくりだす里山環境なのです。
生まれた「縁」
堂々公園が心安らぐ空間を創り出していることには、大きな理由があります。環境づくりをテーマにしたボランティア団体「堂々川ホタル同好会」の皆さんの存在を抜きには語れません。その堂々川ホタル同好会の会長を務めておられる土肥徳之さんから今春、 “縁あって”、看板の創作を依頼されました。この「縁」というのは、福山大学ブランディング研究「瀬戸内の里山・里海学」の一環で、私が堂々公園の生物調査をはじめたことから生まれました。生まれた「縁」によって、土肥さんをはじめ地元の方々との交流が綴られ、私だけではなく研究室の学生も親しくお付き合いをさせていただいております。
看板の創作
この春に私の研究室(水族生態遺伝学研究室)への配属が決まり、備後圏域における里山の環境とそこに生息している生物の調査を卒業研究のテーマに据えた菅さんに、看板の創作をお願いすることになりました。菅さんは、堂々公園の環境と生物について調査を進めています。
まずは、素案づくり・・・
①美しい公園を守るため、ポイ捨てと不法投棄への注意喚起
②堂々公園の3つの宝 “ホタルと花と砂留”
③堂々川ホタル同好会の活動・受賞歴 etc…
これらの3つの柱を配置して、レイアウトを考案!!「広島県環境保健協会2021年度環境と健康のコミュニティ活動助成事業」の支援を受け、土肥さんのご協力と私のアレンジも少しばかり添えて、菅さんの創作看板が完成しました♬
土肥さんのご厚意もあって、看板右下の「協力」欄に、我が「福山大学生命工学部海洋生物科学科」の名が掲載されました。
堂々公園の環境整備や清掃活動にも参加してきたことを、土肥さんがくみ取ってくださったのです。感謝・感激です!! この看板は、堂々公園入口付近に在る1番砂留の広場に設置されました。
除幕式をむかえて
6月20日(日)の朝、毎月恒例の定例会(環境整備・清掃活動)に合わせて、看板の除幕式が執り行われました。菅さんの創作看板は、夏の堂々公園を彩る緑のなかで、ひときわ輝いてみえました。里山の景色のなかに、鮮やかな “美咲色” が新たな彩りを添えています。公園にいらした皆さんの目には、この看板がどのように映るのでしょうか。彼女の作品が、“堂々公園の美しさを守る一助” となりますように・・・。
学長から一言:地域の方々との「絆」の中で、堂々公園の中に新しく設置された看板、良いできばえですね。作者の菅美咲さんにとっては、大学在学時代の誇らしい思い出として長く心に残るでしょう。そして、きっと公園を訪れる人の目を引き、環境保全の意識向上に役立つに違いありません。