【機械システム工学科】クラス全員ウィキペディアン!

【機械システム工学科】クラス全員ウィキペディアン!

自動車システムコース1年生向け授業の「自動車構造Ⅰ」では、自動車を構成する各装置の仕組みを学んでいますが、今年は学んだ内容をウィキペディアの記事にすることに取り組んでいます。

昨年度からパソコン必携化が始まり、学生全員が大学にノートパソコンを持参するようになりました。そこで機械システム工学科では、このように学生のパソコンを有効に活用した授業を行っています。学長室ブログメンバーの内田がレポートします。

学修内容をウィキペディアの記事にする

ウィキペディアはインターネット上の百科事典なので、当然自動車の各装置に関するページもあります。しかしどちらかというと一般的な説明や抽象的な説明が多く、各装置がどのような構成でどのように動作するのかについての具体的な記述があまりありません。それなら自分たちでその部分を書こうと、テキストやインターネットで調べた内容をもとに、記事を作成することにしました。

しかし、いざ実際にそれを始めてみると、結構大変です。写真は、「クラッチ」と「マニュアルトランスミッション」の記事を作成している場面ですが、記事を書くためにはまず自分たちがその装置の構成や動作を詳しく理解しなければなりません。そして理解したら、次は自分たちの言葉でそれを文章にするのです。日本中、世界中の人が見るウィキペディアなので、しっかりした文章で書かなければならないし、著作権に触れるコピペなどはもってのほかです。

ウィキペディアでは、他言語版の翻訳をすることは許されているので(そのページの写真なども再利用可)、翻訳による記事作成も行っていますが、これもまた大変。今はどのような言語でもインターネットを通じて簡単に機械翻訳できる時代ですが、翻訳後の日本語の文章は、意味が通じないものになっていることが多いのです。そこでそれを、推理力を働かせながら意味の通じる日本語に直していかなければなりません。原文が英語でない場合は、なおさら大変な仕事です。

なんとか記事ができたら、作成した記事の内容を発表します。今回は「クラッチ」班と「マニュアルトランスミッション」班に分かれて記事作成を行ったので、発表を通じてお互いの学びをシェアしあいました。このように、読む、書く、話すの3つの行動を通じて学びをしっかりと身につけると同時に、将来社会に出て必要となる各種の能力を1年生の段階から総合的に磨いておくのが、この「自動車構造Ⅰ」の授業です。

 

それでは、学生たちが書いた「クラッチ」と「マニュアルトランスミッション」の記事を紹介しましょう。出来栄えはいかがでしょうか。

下は「クラッチ」のページに学生たちが書き加えた記事(教員が多少手直ししています)。スペイン語版の内容を翻訳したものになっています。スペイン語版には、普段使っているテキストにはない内容の記述もあって、大変勉強になりました。

下は「マニュアルトランスミッション」のページの囲み記事。英語版から引用した写真に、動作の説明を加えました。他言語ウィキペディアの記事や写真は自由に引用することが許されています。

 

今年のオープンキャンパスは、一味違う

話が変わって、今年の機械システム工学科のオープンキャンパス(体験入学会)を紹介します。機械システム工学科にはそれぞれに個性的な研究を行っている8つの研究室がありますが、今年の体験入学会ではそれらの研究室を4つずつ、2回(7月15日(日)と8月19日(日))に分けて紹介します。機械システム工学科のある24号館の1階に4つの研究室のブースを設け、同時並行して説明を行います。4つの研究室を順番に巡るもよし、1つの研究室の説明を深くじっくり聞くもよし。それぞれの研究室がどのような面白い研究を行っているか、しっかり聞いて帰ってください。

それから6月30日(土)、9月15日(土)のオープンキャンパス(見学会)でも、機械システム工学科の魅力を詳しく説明します。将来、機械や自動車を専門に学ぼうと考えている高校生の皆さん、ぜひおいでください。

 

学長から一言:1年生の皆さん、こんな授業はいかがですか? 眠たくなりませんねッ! 一晩寝たら全部忘れて。。。ということもないですねッ! おまけに仲間と親しくなりますねッ! 面白い授業!!! 高校生の皆さん、オープンキャンパスを楽しみにおいでください!!!

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