【建築学科】修士設計公聴会 卒業研究審査会

【建築学科】修士設計公聴会 卒業研究審査会

今月、建築学科では以下の3つが開催されました(逆時系列で紹介)。

・2月4日(木)卒業研究(論文)審査会(デザイン系・エンジニアリング系

・2月5日(金)卒業研究(設計)審査会(デザイン系

・2月17日(水)修士設計公聴会                                                                          

コロナ禍にもかかわらず、学生が工夫したことや発表会の方法を工夫したことをお伝えします(報告:伊澤・酒井)。

 


修士設計公聴会

昨年末に、一級建築士に合格したばかりの河田陽依菜さん(修士2年生)が『ちゃぶ台から始まる都市─広島県福山市「2XXX年の都市計画」─』というタイトルで発表しました。

人のスケールを元にして、2XXX年という未来視点から20XX年を考察し、都市計画する試みでした。

発表

質疑応答

 

河田さんは、模型製作効率を上げる工夫をしたようです。

自宅でCAD(コンピュータ製図)を使って模型パーツ図面を描き、大学で一気にレーザーカッターを駆使して模型パーツ部品を切り出す、そして自宅に戻って模型パーツを作り込み、大学に来たときに一気に模型を組み立てる。

これは、「自宅でも出来る作業」と「大学でしか出来ない作業」を意識した見事な工程です。

 

模型を覗き込む後輩たち

模型作品

 

模型や図面などのクオリティに関して、ハードルを上げてくれました。

後に続く後輩たちにプレッシャーがかかりますね。

 

机に並べられた図面

後輩からの質問に答える河田さん

 

指導教員の佐藤教授によると、

『できるだけ対面でスタディ模型や図面エスキスチェックしたいので、ゼミ生を分散登校させて個別対応を増やしたり、ZOOMでフォローゼミしたりしました。』とのことでした。

 

卒業研究審査会(デザイン系)

デザイン系の卒業研究は「論文」または「設計」のいずれかを選択して取り組みます。

今年度は、密を避けるため「発表する学生」と「審査する教員」とをWEB会議サービスの活用によって分散させました。

しかし、この方式だけでは模型作品を適切に評価することが難しいです。

そこで、教員は事前に模型作品を視ておき、設計内容については製図室の大型スクリーンに投影されたスライドによる説明を聴講する方式としました。

 

事前にチェックされた模型作品

WEB会議サービスと接続された発表会場

機材や通信の不具合に備えてゼミ単位で発表用ブースとPCを準備し、審査会場とを結ぶ形式にしました。

当日は、機材面での不具合にもすぐに対応でき、「発表する学生」と「審査する教員」との質疑応答もスムーズに行うことができました。

 

卒業研究審査会(エンジニアリング系)

構造や設備などに関するエンジニアリング系の研究では、卒業研究といえども特許がらみの内容が含まれる研究テーマもあるので部外者の参加を防止したい。一方で、後輩にも聴講してもらいたい。

そのため、「セキュリティ」と「自由聴講」を両立するZOOM発表が課題となりました。

両立方法が見つかったのが審査会直前だったため、今回は無理をせず「セキュリティ」を重視し「自由聴講」は断念しました。

具体的には、「ZOOM待機室」=「廊下」とみなし、ゼミ単位で待機、「ZOOMミーティングルーム」=「発表教室」とみなし、学生1人ずつ入室し発表、

というスタイルでした。

 

終わりに

学生も教員も知恵を絞って奮闘しました。

コロナ禍という逆境だからこそ獲得できたノウハウがあると思います。

そのノウハウを、4月の新入生オリエンテーションなどで活かせればと思います。

新入生の皆さん、お待ちしています!

 

学長から一言:コロナに負けず、コロナの上を行く工夫で、様々なタイプの卒業、修了の発表会をやり遂げました!すばらしい!学生・院生も、最後の発表に至るまではもちろん、発表時にも、発表後にも、たくさんの事を学びましたねッ!!!皆さん、お疲れさま!

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