【建築学科】大学院生が一級建築士の二次試験で合格の快挙!

【建築学科】大学院生が一級建築士の二次試験で合格の快挙!

建築学科卒業設計展アートディレクターなどで活躍してきた大学院生の河田さんが、さらなる大活躍をしました! 佐藤教授からの報告です。(投稿:伊澤)


 

先日の建築学科の学部生2名の現役二級建築士合格に続き(学長室ブログ記事)、大学院建築学専攻修士2年生の河田陽依菜さん(広島県立福山明王台高校出身)が、在学中に一級建築士の二次試験に合格(12月25日発表)するという快挙を成し遂げました。

後輩たちが作ってくれた合格祝いプラカード

 

一級建築士の二次試験合格者は、実名が公表(期間限定公開)されるほど責任ある職能(プロフェッション)です。

年々難しくなる国家試験で、最終合格率は近年では10%ほどです。

二次試験は、6時間30分におよぶ設計製図の実技が課せられるハードな試験内容(令和2年「高齢者介護施設」)です。

2020年から新制度試験となり、大学(建築学科など)卒業後すぐに受験できるようになりました。

2020年の3,796名の合格者の内、23歳以下はわずか200人ほどで、現役学生の合格者は全国で56人しかいません(試験結果データ)。

今後2年の実務経験を経れば、一級建築士に登録することができます。

 

一次試験は択一式ですが、過去問を解くだけの曖昧な知識では超難関の一級の合格点は取れません。

また、二次製図も資格試験用の数か月の訓練だけでは、とても6時間30分で描き切ることはできません。

河田さんに合格の秘訣を聞くと、「資格試験勉強も必要ですが、学科4年間での基礎知識と設計技術の習得が非常に大きかった」とのことです。

学長室訪問(左から、佐藤教授、河田さん、学長、都祭建築学科長)

 

また、河田さんは在学中から様々な建築設計プロジェクトに携わり、すでに分厚いポートフォリオ(作品集)ができています。

今話題の福山市の「子ども未来館(仮称)」構想がありますが、数年前に最初のイメージ図「ふくやま科学みらい館(仮称)」(旧市立体育館跡地活用を想定)を描いて、構想推進に一役を買ったのは河田さんです。

さらに、職人さんから指導を受け、イグサを選り出して備後中継ぎ畳表(地域特産の畳表)を織ることもできます。

世界でも数人しかいない建築関係者ですが、河田さんが携わった畳表は、12月に竣工した福山大学未来創造館の茶室に使われています(学長室ブログ記事)。

「ふくやま科学みらい館(仮称)」構想パース

 

大学院修了後は、京都の某名門アトリエ系建築設計事務所で学部入学時から夢だった建築設計(意匠・デザイン)の仕事に就きます。

世界的に活躍する事務所代表も、この合格を喜んでおられ、「いい学生を紹介してくれてありがとう!」とのお言葉をいただいています。

河田さんは、地元の福山が大好きで地元に残るか悩んだ末の決断でしたが、将来はさらに大きくなって地元の建築設計やまちづくりにおいても活躍してくれることでしょう。

 

学長から一言:素晴らしい、ビッグニュースです!!!佐藤指導教授と共に学長訪問をしてくれた河田さんは、落ち着いてしっかりとこれまでの成果集である分厚いポトフォリオの説明してくれました。。。どちらかというと佐藤教授の方が興奮気味!それだけ一級建築士に在学中に合格すると言うことは、大変なことなのですねッ!!!

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