【国際経済学科】オンラインディスカッションで国際交流!

【国際経済学科】オンラインディスカッションで国際交流!

先日お伝えしました「尾道オンライン・バーチャルツアー」に引き続き、国際経済学科学科長の足立教授が、インドネシア・バリ島の提携校であるマハサラスワティ大学と協力してオンラインによる国際交流イベントを実施しました。その様子が届きましたので、ブログ担当の藤本が届けます。

 

国際経済学科の足立です。国際経済学科では、新型コロナウイルス感染拡大の中、どんな国際交流ができるのかを考え、これまで尾道オンラインツアーなどインドネシアバリ島のマハサラスワティ大学と共同でいろいろな企画を実施してきました。

今回は、その企画の第3弾として英語でのオンラインディスカッションを実施しました。

国際経済学科から12名(1年生2名、2年生4名、3年生6名)、マハサラスワティ大学英語学科から12名(1年生4名、3年生8名)の合計24名の学生が参加しました。

まず、11月28日(土)にzoomでアイスブレークミーティングを開催。ディスカッションの趣旨や今後のスケジュールなどの説明後、4名ずつ(インドネシア2名、日本人2名)のグループに分かれて、自己紹介やテーマの決定、またディスカッションの進め方の相談などを行いました。

当日、バリはスコールで通信状況が悪く大変でした

私たちが決めたディスカッションのルールは次のとおりです。

・各チームそれぞれ「文化」「環境」「持続可能な観光」の3大テーマから一つを選ぶ

・グループで一人ディスカッションリーダーを決める

・メンバーは2週間zoomとSNSを使って連絡を取り合う

・各グループ2週間のディスカッションセッション中、必ず最低2回はzoomミーティングを行う

・ミーティング中は自分の国の言葉を話してはいけない

・各自プレゼンテーションでの発言は平等に行う

・相手の話を聞く、相手の意見を尊重する、真剣に考える、積極的に発言する、礼儀正しく

・最終プレゼンテーション(10分間)作成のために協力する

・笑顔で楽しむ

約2週間のディスカッション期間では、「相手と意見や考え方が食い違う」「通信状況が悪くて相手の話が聞き取れない」「相手からのLINEの返信が遅い」など、早くもグローバルコミュニケーションの難しさを感じたようです。

2週間のディスカッション期間を終えて、12月12日(土)の日本時間19時(バリ島時間18時)から全員参加でプレゼンテーションミーティングを行いました。

バリ島は、当日大雨のために通信状況が非常に悪く聞き取りにくい場面もありましたが、6チームがまとめ上げたプレゼンテーションを発表しました。

プレゼンテーションのテーマは次の通りです。

 Group A 日本語とバリ島の文字文化の共通点と違いについて

 Group B 環境問題-日本とバリの比較-

 Group C 新型コロナウイルスによる観光産業への影響について

 Group D 文化と言語が国際的活動に与える影響について

 Group E 日本とバリの文化から生まれる家族の形態の違いについて

 Group F 日本とバリの大学生活について

私からは失敗を恐れないことと、NoではなくYes、ButではなくAndをなるべく使うようにお願いしました。

各チームともに、とても美しいパワーポイントファイルを作成していて、2週間の努力の結果がうかがえました。きっと全員夜遅くまで作業をしたと思います。

各チーム、パワーポイントはカラフルでした

バリの学生は、英語学科の学生なので英語がとても流暢で、その部分ではなかなか歯が立ちませんが、福山大学の学生はアイデアと行動力で勝負していました。

最終プレゼンテーションが終わって、マハサラスワティ大学の教員と私で最優秀チーム賞、アイデア賞、最優秀スピーカー賞を決めました。最優秀スピーカー賞はバリの学生に譲りましたが、最優秀チーム賞は福山大学の学生がリーダーになったGroup Eが見事に受賞しました。英語力を含むプレゼン能力では他のチームに少し負けていましたが、標本数は少ないものの短い期間に双方でアンケートを取り、違いを明らかにし、その違いの原因をディスカッションして結論を導き出していました。最もオリジナリティのある発表でした。

最優秀チーム賞の片岡さん(向かって左)と原さん(右)

最優秀チーム賞のリーダー原さんと片岡さんのコメントです。

“初めての試みであるこのプログラムで、グループリーダーとして最優秀賞をいただけるとは思ってもいなかったので、非常に驚きました。コロナ禍でこのような貴重な体験をさせていただき、以前より自分に自信が持てるようになりました。企画していただいた皆さんに感謝しています。”

“テーマを決め、その内容についてパワーポイントを作成するなど、すべてにおいて言葉や思いが通じず苦戦しましたが、その分成長することができました。最優秀賞を受賞したときは驚きましたが、この活動が良い経験になり、自分の課題も見つけることができました。また、バリ島の学生とも仲良くなれて良かったです。”

 

今回のプレゼンテーションが終わっての反省点は、バリの学生はプレゼンテーションで「いかに英語をうまく話すか」に重きを置き、福山大学の学生は「いかに問題を解決するか」に重きを置いていました。これは、英語学科と国際経済学科の違いによるところも大きいと思います。

今回のディスカッションでは、日本の学生もバリの学生も「主張すること」と「妥協すること」を学んだと思います。特に、日本の学生には日本的な「空気を読む」「遠慮する」「あうんの呼吸」などというコミュニケーションが、文化や価値観の大きく異なる人との間では難しいことを学んだようです。

今後、ますます国際化が進む社会で活躍するであろう学生たちには、とても良い経験になったと思います。また、違う価値観と触れ合えば、新しいアイデアが生まれることもわかったと思います。今ごろきっと、もっと「ああすれば良かった」「こうすれば良かった」と悔しがっていることでしょう。それこそが成長へのはじめの一歩になるのではないでしょうか。

 

学長から一言:コロナ禍に負けず、素晴らしい試みですねッ!国際経済学科の学生の皆さん、しっかり頭も使い、協力もし、国際交流を実感しましたねッ!マハサラスワティ大学英語学科の学生さんもきっと得るところがあったでしょう。。。今後、交流が深まることを期待しています!

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