【大学教育センター】教職をめざす学生のための教職フォーラム2020
12月4日(金)、教育実習の体験を後輩に語り継ぐ教職フォーラムを開催しました。教職フォーラムは今年で6年目で、通算第7回となります。初めの頃は現場経験のある先生の話を聞き、近年はOB・OGを招いてその話を聞いていましたが、今年は4年生の話に3年生が耳を傾けました。主催は、大学教育センターと教職課程委員会です。その様子を、大学教育センター教職支援室長・教職課程委員長で、学長室ブログメンバーの竹盛がレポートします。
参加した教職課程の3年生は約35人でしたが、様々な不安と希望が交錯する中で先輩の教育実習体験談を聞いて、これからの歩みに元気をもらったことと思います。
パネリストとして登壇したのは次の6人で、それぞれの所属学科と免許状の種類をみれば、多種多様な教員免許が取得することができるという本学の特徴が窺えるのではないかと思います。
人間文化学科 岡川 和意くん(国語)
経済学科 慶留間 大智くん(保健体育)
税務会計学科 濱田 侑弥くん(商業)
機械システム工学科 奥 正紘くん(工業)
海洋生物科学科 川手 悠希さん(理科・水産)
海洋生物科学科 近藤 暖起くん(理科・水産)
本学では、上記免許の他に、各学科では社会・地歴(人間文化学科)、公民(経済学科、国際経済学科)、情報(メディア・映像学科、情報工学科)、工業(スマートシステム学科、建築学科)、理科(生物工学科)、栄養教諭(生命栄養科学科)の免許も取得することができます(括弧は該当学科)。
フォーラムは1時間で、司会進行は竹盛が務めました。「教育実習で困ったこと」「教育実習でうれしかったこと」「教育実習で学んだこと」「3年生に伝えておきたいこと」について、それぞれが順に堂々と語っていきました。最後は「質疑応答」の時間で、時間は押していましたが、活発な応答となりました。
このフォーラムは、3年生のための教育実習対策講座ではありません。先輩の生の声を聞いて、自分自身の教員への適性や自らの今後の課題について、考えることになったに違いありません。最後に提出された「感想シート」を読んでみると、充実したひとときであったことがわかります。
- 僕は、今まで教育実習では授業を主に行うものだと考えていた。確かに、実習では先生方に授業の作り方を学び、生徒たちにわかりやすい授業をしなければならない。しかし、生徒との触れ合いも実習の中で大切なものだと考えることができた。生徒との触れ合いを持ち、先生としての立ち位置を作ることが大事なのだと考えた。最後のひと言の「一人ひとりの名前を覚えることが鍵となる」などが大事なことだと考えた。授業の作り方だけでなく、さまざまなことを学び経験に繋げていきたいと思わせるフォーラムであったように感じる。
- 生徒が学校の外に逃げた時、追いかけるように指示されたという話があった。大学での授業では板書計画や指導案などの勉強をするが、追いかけなければいけない時にどのように対応していかなければならないのかというのは学ばない。そのために、対応方法をある程度考えなければいけないなと思った。
- 教育実習に行くにあたって、前の段階で準備を行うことが大事であると考える。また、実習の中で起こることにも対応できるようにしておくことが大事だと思う。実習を通していくなかで、さまざまな経験をして成長できれば良いなと思いました。実習の中で色々な挑戦をすることができたらと、考えることができました。すごくためになる話でした。ありがとうございました。
- うれしかったことや困ったこと、学んだことなど、それぞれあり、どういうことが起きるか分からないなと思った。準備をしてでも大変だと思うので、出来る限りは準備をしておこうと思う。
- 生徒たちや教員たちとのコミュニケーションや経験や知識を活かせるような教員になりたいなと思った。
なお、 さらに喜ばしいことは、今回パネリストとして登壇した中の2人は現役で教員採用試験に合格したことです。川手さんは広島市の中学校で、近藤くんは北海道の高等学校で、4月から教壇に立つ予定です。また、卒業して何年かして念願叶い、教員採用となった人もいます。この快挙をともに喜び、有為な人材がさらに続いてくれることを願っています。
学長から一言:教育実習体験談を語ってくれた6人の学生さん、ありがとう&お疲れさま!聴いていた未来の教育実習生達にとって、とても良い勉強になったようですよッ!!!