【心理学科】犯罪心理学研究室の学生が広島県知事表彰!

【心理学科】犯罪心理学研究室の学生が広島県知事表彰!

非行少年等の学習支援や立ち直り支援を続けてきた心理学科の4年生3名が、模範青少年として広島県知事表彰を受けました。11月5日(木)、3名が表彰状を持って学長室へ報告に行きました。その様子を指導教員の平伸二教授に報告してもらいました。(投稿は、心理学科の学長室ブログ担当の福留)

***********************
 10月31日(土)、広島県民文化センターで開催された令和2年度青少年育成県民運動推進大会において、人間文化学部心理学科4年生の小野瑞季さん、柿木里予さん、増原直枝さんの3名が広島県知事表彰を受けました。3名は3年次の犯罪心理学研究室所属の時から現在に至るまで、「少年サポートルームふくやま」における非行少年等の学習支援や立ち直り支援に参加しています。その功績が評価され、広島県警本部生活安全部少年対策課の推薦を受け、「模範青少年」として表彰されました。なお、小野さんは先約があり、残念ながら大会には参加できませんでした。

令和2年度青少年育成県民運動推進大会に参加した増原さん(右)と柿木さん(左)

壇上で3名を代表して表彰状を受け取る増原さん(左)

 表彰式では、3名を代表して増原さんが壇上に上がって表彰状を受け取りました。ちなみに、大学生の個人表彰は本学の3名のみという栄誉でした。3名が受賞した主な活動は、「少年サポートルームふくやま」での居場所づくりに対する貢献でした。この活動には、2013年から先輩たちも携わっていて、現在は4年生3名、3年生5名(捜査心理学研究室1名を含む)、院生1名の9名が参加しています。昨年度は毎週1回の活動でしたが、今年度は9月から再開して、隔週で活動をしています。
 また、この3名は小学校の授業で危険回避能力を高める「地域安全マップ」の活動も行っています。柿木さんはその代表を務め、11月18日(水)には福山市役所で開かれる地域防犯活動リーダー研修会で学生ボランティアの活動報告を20分間でプレゼンも行います。増原さんはサイバー犯罪ボランティアの活動にも参加して、小学生たちにインターネットの正しい利用法について指導も行っています。このように複数の防犯ボランティア活動に参加していることも評価されたと思います。
 このような活動に参加していた先輩からは、警察補導職員、警察官、科学捜査研究所研究員も生まれていて、現在のメンバーも同じような夢を持った学生が多いです。先輩を目指してゼミ生たちが成長してくれることを期待しています。

表彰状を持っての記念撮影(左から柿木さん、小野さん、松田学長、増原さん、平教授)(このときだけ、マスクはずして!)

 柿木さんは、本学大学院へ進学して犯罪心理学に関する研究や防犯ボランティア活動を続け、増原さんは警察官を目指して頑張ります。小野さんは特技のイラストなどを活かして子どもたちに大人気だったようですが、民間への就職を決めてクリエイティブな仕事で頑張るようです。松田学長との談話はとても緊張したそうですが、記念撮影もあり学生時代の良い思い出になりました。
 なお、少年サポートルームふくやまは、来年度から公認心理師の学外実習の場にもなる予定です。

 最後に、表彰を受けた3名の感想とそれぞれの表彰状を載せておきます。

【感想:小野瑞季さん】
 この度、模範少年としてこのような名誉ある賞をいただき、誠に嬉しく思います。そして同時に、少年の模範として責任のある立場にあることを実感し、より身の引き締まる機会となりました。「少年サポートルームふくやま」での活動を通して様々なことを学ぶことができ、自分自身でも成長できたと思う点は多くあります。しかし、今回の賞は決して私一人の力で得られたものではなく、「少年サポートルームふくやま」に参加させていただくきっかけにもなったゼミの先輩方の築き上げた信頼や実績、仲間たちの支え、職員の方々の助けがあってこそ成しえたものであり、今度は私たちがそれを後輩たちに受け継いでいくべきものであると思っております。今後も、持てる力を出し切って、福山西警察署少年補導協助員(少年の健全育成活動のため、警察署の推薦で県警本部長が委嘱する委員)として責任ある行動をしていく所存です。

【感想:柿木里予さん】
 この度、広島県知事賞という栄誉ある賞をいただいたことに驚くと同時に、私たちの活動が認められたのだと感じ、非常に嬉しく思います。今回、模範青少年として表彰を受けました。私は、大学3年生から少年サポートルームに大学生ボランティアとして通い、そこで出会った子どもたちと学習支援やレクリエーションを通じて交流をしてきました。分からないことや戸惑うこともあり、サポートルームの職員の方々にはご迷惑をかけることもありました。それでも、子どもたちと交流する楽しさや少しでも力になれるという嬉しさは私を成長させる糧になっています。加えて、私はサポートルームだけでなくPACE福山支部というボランティアの代表もしており、小学生の子どもたちと一緒に地域安全マップを作る活動も行っています。コロナの影響で今年は1校だけしか活動できませんでしたが、子どもたちが真剣に取り組む姿を嬉しく頼もしく思い、次の世代にも継承していきたいと感じました。しかし、このような活動の継続および今回の受賞はサポートルームをはじめとする関係者の皆様方のお力添えあってこそのものだと思っております。活動に携わる関係者の皆様に多大なる感謝を申し上げます。

【感想:増原直枝さん】
 この度、このような名誉ある賞を受賞することができ、とても嬉しく思います。今回の表彰は、私一人だけでなく、「少年サポートルームふくやま」に携わる人々や福山大学の教員の方々からのご協力とご指導があってこその表彰だと思っております。
 私は3年生から参加しており、初めの頃は少年にどう接すれば良いかも分からない状態でした。でも、他のボランティアのメンバーや「少年サポートルームふくやま」の職員の方々に助けてもらいながら、少年への接し方を理解することができました。このボランティアを通して、非行少年等の支援だけでなく、自分自身も成長できたと感じています。4年生からは連絡責任者として、活動日に行く人の人数報告と連絡をとっていました。今年はコロナの影響があり、10月からやっと活動が再開となりました。今年の活動日は少ないですが、今後はこのボランティアに参加する後輩の良いお手本になるよう尽力していきます。

 

***********************

 県知事賞の受賞、誠におめでとうございました。これまで皆さんが積み上げた努力・成果あってのことと思います。今後も「模範少年」としてのさらなる活躍を期待しています!!

 

学長から一言:心理学科の4年生3名の皆さん、模範青少年として広島県知事表彰を受けられたとのこと、おめでとう!!!学長としても、とても誇らしいです。。。ちょっと躓いた子ども達への支援を通して、自分達もしっかり成長しましたねッ!当の子ども達を含め、学生達の成長を促し、支えてくださった関係者の皆様、ありがとうございました!

この記事をシェアする