【国際経済学科】新任教員の佐野穂先講師を紹介!
国際貿易論や空間経済学が専門の、今春に赴任された国際経済学科の佐野穂先講師を紹介します。着任早々オンラインの授業となり、勝手が違う授業準備に苦労されているようですが、もちまえの異文化適応力も早々に発揮されています。海外経験の豊富な先生が、また一人加わりました。(投稿は経済学部国際経済学科の藤本)
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今年度より着任しました佐野穂先と申します。国際貿易論や空間経済学を専門にしており、講義は貿易概論などを担当します。ここ最近は、オンライン講義の資料作りなどに追われる日々ですが、一日でも早く福山大学に慣れていきたいです。
出身は広島市で、小・中・高と多感な時期を過ごしていました。今回、福山大学に着任したことで、久々の広島となりました。引っ越しして早々に自粛の状況に遭い、なかなかお好み焼き屋やラーメン屋といった近場のお店を周ることができませんでしたが、これからローカルなお店を開拓していきたいです。
研究テーマは「経済統合が労働市場へ与える影響の理論分析」です。ご存知のとおり、近年グローバル化は急激に進展しています。インターネットの発達やLCCの飛躍などもあり、情報は瞬時に飛び交い、モノの移動だけでなく人の移動も容易となっています。国家間や地域間が密接になることで、様々な恩恵が我々にもたらされているのは言うまでもありません。しかし、その恩恵が均一には行き届いていないことも問題となっています。それは、バブル崩壊後に少年期を過ごしたここ広島でも、見て取れます。根本的な問題意識としては、グローバル化が進み、発展する地域と衰退する地域の差を生み出す要因は何なのかという点にあります。
これまでの自分を振り返ってみると、幼い頃から親に連れられて海外に行くことが多かったためか、地域ごとの文化や歴史、特に食べ物に強い関心を持っています。偏食もせず、基本的には何でも食べます。着任前にも2か月ほどマレーシアに滞在してきましたが、現地の日本食には一切手を出さず、ローカルフードをひたすら食べ歩いていました。マレーシアは多民族国家ということもあり、様々な民族や文化が共存し一見地区ごとに隔たれているように見えますが、微妙に融合しており独自の文化が発展を遂げています。ローカルフードも同様でその多種多様さに圧倒されていました。
また、小さい頃にコンピューターゲームである「CivilizationⅡ」に出会ったことが今に影響しているのかもしれません。これは、文明を古代から現代まで発展させていくゲームで、その発展の仕方には地理的な要因が強く関与します。そんなこともあってか、都市や町の地理的要因が与える影響にも関心があります。「ブラタモリ」ではありませんが、早速ここ松永を歩いてみて、中心産業が塩田→下駄→木材加工業と変遷し、それらに木材という共通点があることを知り興味が尽きないところです。
これらのことが、多少なりとも研究に繋がっているように今では思えます。せっかく広島に居住することになりましたので、地域の特殊性を探ったり地方の産業集積地の今後を研究したりしていきたいと思います。
最後に、趣味としてクラシック音楽の鑑賞があります。現在の状況ではなかなかコンサートに出かけることはかないませんが、音楽に触れる活動もしていきたいと思います。
学長から一言:学生たちの気持ちをぐっとつかみそうな、好奇心あふれる国際派の経済学者ですねッ!”備後から世界へ”、しっかり研究テーマにもなりそう!期待していま~す!