【生物工学科】卒研のためのフィールド調査はじまり!

【生物工学科】卒研のためのフィールド調査はじまり!

2週間分の健康チェックよし!発熱無し!マスク準備よし!3密チェックよし!暑さ対策よし!ダニ対策よし!ソーシャルディスタンスよし!今月からコロナ対策を十分に行うことを条件に、緊急性の高い卒業研究を実施できるようになり、フィールド調査も可能となりました。学生たちが森のネズミやキャンパス内のウンチの調査を行いましたので、その様子を生物工学科 佐藤がお伝えします。

つらい数か月間でした。卒業研究のために予定していた3月のフィールド調査が中止になり、その後も2か月強、卒業研究のためのサンプルが手に入らない、実験ができない、でも季節はどんどん過ぎていく(季節が重要である卒研テーマを持つ4年生もいます)、、、などなど、学生たちも教員も今後どうなるのかという不安を抱えながら日々を過ごしていました。それでも何もしなかったわけではありません。学術論文を読んで、Zoomで紹介するゼミを行うなど学びを止めないようにしてきました。

いつも卒論を書く、まさにその時にデータとにらめっこして「自分は何をしたかったのか」と思い悩む卒研生。今年はフィールド調査を行う前に、過去の研究事例を少しでも知ることができたことが良い収穫でした。物事には常に2面性があります。ポジティブに考えていれば、物事の良い面が見えてきます。

さてさて、今日はフィールド調査のお話です。いつもよりも人員を減らしましたが、いつも通りの数のネズミのワナを仕掛けました。場所は、瀬戸内海の因島の島内2か所です。学生たちも久しぶりの外での作業ということで、かなり消耗していましたが、なんだか楽しそうでした。

ワナを仕掛けた翌日、トラップをのぞき込むと、しっかりとアカネズミが待っていました。お久しぶりです。サンプリングの後は、とっても元気に森に帰っていきましたよ。

フィールドでアカネズミの耳の組織をサンプリングして、大学に戻ってからアカネズミの入っていたワナの中のウンチをサンプリングしました。卒研生たちは、これからDNAを分析して、島のアカネズミの遺伝的な違い(進化)や食性(生態)の研究を行います。

この他にも、大学のキャンパス内に落ちているウンチを拾って、そのウンチをした動物の種類と食性をDNAで調べていきます。これまでの研究だと、学内にウンチをする哺乳類はニホンテンばかりなのですが、今年はさてどうなるかな?キャンパス内は、人と野生生物との共生を考えるうえで、とっても良い場所です。本学にいたニホンテンはこちら

いつもとは異なる状況で、なんとか卒業研究をスタートさせました。例年よりも短い分、しっかりと学んで卒業研究を楽しんでほしいと思っています。瀬戸内海は何事もなかったかのように、相変わらずきれいでした。

生物工学科では、森のネズミが森林生態系に果たす役割を明らかにすべく研究を行っています。SDGsにも貢献します【生物工学科の研究とSDGsの関係についてはこちら

 

学長から一言:6月に入って、少しずつですが大学に日常が戻ってきています。。。来週には、本格的にスクールバスも走って、マスク姿の学生がキャンパスにかなり集まる予定です。。。三密のない安全な学舎になるように最大限の準備を整えています。。。卒業研究もどんどんはかどると良いですねッ!!!

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