【スマートシステム学科】卒論発表会と修士論文公聴会を開催!
スマートシステム学科の令和最初の卒論発表と修士論文公聴会が、2月12日(火)にありました。この日の午前中に、「スマートシステム学科卒業研究発表会」、同日の午後より「電子・電気工学専攻修士論文公聴会」が開催されましたので、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)の伍賀が、いくつかの研究を紹介します。
毎年のことですが、卒論は大学の学修の中でもメインイベントといえる大きな課題で、学生の皆さんも苦労しながら、各自の研究テーマに向き合って研究を進めています。今年の卒業論文の提出は1月30日で、年末や1月には研究のラストスパートで、卒業研究と卒論執筆に没頭する皆さんの姿が見られました。
卒業論文の提出後、各教員による卒業論文のチェックが行われます。学生の皆さんは、そこで指摘されたコメントなどを踏まえて、卒論発表用のパワーポイント製作を行います。工学部等1Fのスマートシステム学科の合同ゼミ室では、卒研生が夜遅くまで、指導教員と打ち合わせをしたり、発表練習を行ったりと頑張っている姿が見られました。
それらの研究のうちのいくつかを紹介したいと思います。
田中研究室の桑田航平君「海底カメラ2号機の開発とCNNによる海そう識別」
福山大学のブランディング推進事業でもある「里山・里海プロジェクト」で、このブログでも何度も登場している研究です。「海底カメラは海へ」の記事で紹介したように、因島沖のフィールド実験に取り組んだ様子がまとめられている研究です。スマートシステム学科で開発した海底カメラを用いて、海そう(藻と草の両方の意味)を人工知能で識別する技術に関する研究です。
田中研究室の桑田君による「海底カメラ2号機の開発とCNNによる海そう識別」
沖研究室の岩本大河君 「バイク用インホイールモータを用いた不整地用クローラ型ロボットの開発」
こちらは、昨年5月の「府中☆産業博2019」に出展してくれた、電動バイクを改造したクローラ型ロボットの制御に関する研究です。発表の後の質疑応答の時間では、会場の教授陣から、厳しい質問やアドバイスが寄せられます。この質問に的確に応えることも、卒論発表の重要なミッションの一つです。
沖研究室の岩本大河君の発表に関する質疑応答の様子
三谷研究室の川島雄太君 「低周波帯域音を用いた距離計測」は音波の反射を利用した距離計測に関する研究です。
三谷研究室の川島君の発表の様子
香川研究室の新木智博君「光リンクセンサーネットワークのための送受信光学系の開発」
カメラによって光源の位置を捉え、常に光源が中心となるように全方位移動タイヤを使って移動するような受信機の開発で、彼は11月の「じばさんフェア2019」で研究内容を発表しました。
香川研究室の新木君の発表の様子
今回の研究に対しては、学科で定められたルーブリックに従って、教員全員によって厳正な審査が行われ、評価されます。学生のみなさんにとっては、最後の最後まで、気が抜けないのが卒業研究です。しかしながら、そのがんばっただけの達成感と開放感を皆で味わったのではないかと思います。
また、同日の午後からは、電子・電気工学専攻の修士論文公聴会が開かれました。沖研究室の白井勇也君 「発達障がい児に対する指導計画支援を目的とした注視方向と車いす操作の記録システムの開発」、三谷研究室の中村優一君 「低周波単発音を用いた距離計測」
大学院生は、その研究を中国支部学術講演会、全国学会でたびたび発表しており、2年以上かけた研究の集大成的な発表で大変興味深いものでした。
三谷研究室 中村くんの質疑応答の様子
今年の卒業研究発表、および修士論文公聴会も無事終わりました。年々、研究内容の深みが増し、発表の技術も向上しているように感じます。4年生及び大学院2年生の皆さん、お疲れ様でした!各人の研究はこれで一区切りつきましたが、大学ブランディング事業の研究テーマ、各研究室で取り組んでいる研究テーマはこれからも発展していきます。新たにゼミ配属された皆さん、大学院で研究をつづける皆さん、次の研究にむかって頑張りましょう!
学長から一言:スマートシステム学科の卒業生、電子・電気工学専攻修了生の皆さん、お疲れさま!新型コロナウイルスによる感染症の拡大のため、卒業式が出来なくなりましたが、卒業論文、修士論文の作成過程で身につけたさまざまな力を、今後、しっかり発揮してくださいねッ!