【薬学部】学術大会で学生4名が学生発表奨励賞を受賞!

【薬学部】学術大会で学生4名が学生発表奨励賞を受賞!

第58回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会」が、2019年11月9日(土)~10日(日)、香川県高松市で開催されました。この大会において優れた研究成果を発表した学生に贈られる「学生発表奨励賞」を薬学部の学生4名が受賞しました。薬学部の松岡が報告します(学長室ブロガー薬AI投稿)。

 

福山大学薬学部には20研究室あり、基礎薬学分野(化学系2、生物系3、物理系5)の10研究室、衛生薬学分野の2研究室、医療薬学分野の5研究室、薬学臨床分野の3研究室から構成されています(研究室一覧はこちら)。

学生は3年次後期から各研究室に配属され、研究室教員の指導のもとに課題研究を行っています。そして、各研究室において、それぞれの専門分野で日々の課題研究に取り組みます。

今回の受賞は、日頃の学生たちの努力が実った結果です。

 

鶴田学部長より各学生に一人ずつ賞状が手渡され、激励の言葉が贈られました。

各受賞者の研究内容は、以下のとおりです。

 

番匠谷 研吾さん(大学院薬学研究科1年生/薬物動態学研究室 所属)

[受賞研究テーマ]

コレステロール修飾スチレンマレイン酸コポリマーを用いたアムホテリシンBミセル製剤の評価

[研究の概要]

深在性真菌症治療薬であるアムホテリシンBは、難水溶性で製剤化の難しい薬物です。本研究では、生体適合性の高い両親媒性ポリマーであるスチレンマレイン酸コポリマーにアムホテリシンBとの結合性が知られているコレステロールを化学修飾し、この修飾ポリマーを用いた水溶性アムホテリシンBナノミセル製剤を開発しました。本製剤は、粒子安定性及び血中滞留性が高く、薬効を維持したまま毒性を抑え、真菌選択性の高い製剤であることを明らかにしました。

 

小峠 里佳さん(年生/医薬品化学研究室 所属)

[受賞研究テーマ]

エナミノジケトンと置換ヒドラジンとの反応によるピラゾール誘導体の合成とその構造解析

[研究の概要]

エナミノジケトンと置換ヒドラジンを反応させると、反応条件によって構造異性体である2種のピラゾール体が得られます。その生成比が反応溶媒によって大きく変化する現象を見出すとともに、2種のピラゾール体の構造解析に対する詳細な実験成果を発表した内容です。また、本化合物の中には、強い抗腫瘍活性を有するものがあり、新しい医薬品への展開が期待できます。

 

角南 友佳子さん(6年生/病態生理・ゲノム機能学研究室 所属)

[受賞研究テーマ]

一般人を対象にした遺伝子検査により予防効果が示される生活習慣関連疾患の意識調査

[研究の概要]

一般市民を対象に、遺伝子検査に関する認知度や理解度の評価及び遺伝子検査により予防効果が示される疾患を調査しました。その結果、調査した生活習慣関連疾患(肥満・高血圧・糖尿病・高コレステロール(Chol)血症・低Chol血症・高中性脂肪血症・動脈硬化・がん・肝臓病)のすべてが、遺伝子検査により予防できる可能性を意識調査により示しました。

 

田中 優太さん(年生/薬理学研究室 所属)

[受賞研究テーマ]

虚血再灌流誘発神経細胞死に対するタンパク質SUMO化修飾の役割-血液脳関門機能維持の観点から-

[研究の概要]

脳梗塞などで、一過性に虚血が起こった後に血流が再開すると遅発性の神経細胞死が発現し、高次脳機能障害発現に繋がります。この神経細胞死発現には、脳内への物質移動を制御している血液脳関門の破綻が関与していると考えられています。本研究では、モデル動物を用いて脳内のタンパク質のSUMO化修飾により血液脳関門の破綻が抑制され、神経細胞が保護されることを明らかにしました。

学生の皆さんは日頃の努力の成果が評価され、大変うれしそうに賞状を受け取りました。

研究室主宰の教授も集合し、記念撮影です。

これを励みに、今後もさらに研究に取り組んでください。

ちなみに、この賞状を持って、喜びを学長室へ報告に行きました。

皆さん、緊張の面持ちです。

賞状をご覧いただきました。

左から鶴田学部長、田中さん、番匠谷さん、松田学長、小峠さん、角南さん、田村学部長補佐です。

 

学長から一言:4名の学生の皆さん、おめでとうございます!長く続く厳しい実務実習、難関の薬剤師国家試験のためのハードな勉強、それらに加えて研究も行って、さらに学会発表で賞をいただくような成果をあげ、す・ば・ら・し・い!!!将来を大いに期待しています!!!

この記事をシェアする