【心理学科】交通心理学講義でアイディア発表会!

【心理学科】交通心理学講義でアイディア発表会!

身近な交通問題にどう立ち向かう!?学生がオリジナルのアイディアをたくさん発表してくれました!

皆さんこんにちは。心理学科の大杉です。本日は、先月末の「交通心理学」講義内で開催された交通安全対策のためのアイディア発表会の模様をお伝えします。

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福山大学では、昨年の私大杉朱美の着任に伴い、2019年度後期から「交通心理学」講義が開設されています。交通問題に様々な心理学的観点から切り込む本講義では、事故原因や人の運転適性、運転行動に関する諸問題について理解するとともに、交通事故や違反を身近な問題として捉え、興味を持って問題解決に挑む姿勢を獲得することを目指しています。

全15回の講義の中で、交通行動の認知モデルや注意、知覚等の基礎的知識から、昨今話題にのぼることの多い飲酒や疲労の影響や高齢者と子どもの交通問題まで、様々な知識を学ぶことになります。加えて、担当実務家教員の経験に基づく交通部門における科学捜査のお話や交通安全に対する様々な取り組みまで、幅広く知ることができるのも本講義の特徴です。

また、講義を通じて

  • 身近にある事故が起こりそうな場所を見つけ、どう危ないか、どうしたら改善できそうかを報告したり、
  • これまでに経験した運転時の思いやり行動について、良かったと思う行動と自分だったらどうするかについて報告したり、
  • 自動運転について、導入の可否、自分が使用したいか否か、事故が起きた場合の責任をどう考えるか等を論じたり、

といった様々なワークも実施しています。

そのワークの集大成が、本講義最後に行われる交通安全対策・交通事故防止策についてのアイディア発表会です。本年度は22グループに分かれ、「新しく、有効な、斬新な、交通安全対策・交通事故防止策を考えよう!」というテーマで、ポスター形式で発表してもらいました。

<発表会全体の様子>

受講生約80人で、教室内は大盛り上がりでした。自分1人では思いつかないアイディアやこれまで知らなかった取り組みの紹介に、皆さん真剣に聴き入りました。

横断歩道での事故を減らすために歩行者横断中の横断歩道を目立たせようという工夫の紹介、横断歩道の存在をハンドルの振動で運転者に知らせる工夫の提案、

歩きスマホによる事故を防ぐために交通量が多く危険な場所にセンサーを設置し、歩行者が見ているスマホ画面に強制的に通知を送り、警告するシステム作りの提案もありました。

北海道で採用されているビーコンライナーを他の地域でも導入しようとか、

ヘルシンキで導入されている自家用車ゼロ都市を日本でも実現させたらどうかという、既存の対策を広げる提案もありました。

また、大学生ならではの初心者やペーパードライバー向けの様々な対策を考え、ペーパードライバーマークの提案をしてくれたグループもありました。他にも、アプリの開発やあおり運転防止策、狭路における事故防止策等々、たくさんの発表がありました。ここで全部ご紹介できないのが残念なくらいです。

最後に、全員投票によるアイディア賞を受賞した4グループをご紹介します。

高齢者の事故を減らすための免許の自主返納が話題になっていますが、運転できなくなることの不便さから返納の選択ができない高齢者も多くいるという現状をどう打開するかを考えたグループと、

交差点における事故が大多数という現状を改善するために、交差点に強制徐行システムを導入したらどうかという提案をしたグループ、

駐車場が細かくいくつもあることが問題だと捉え、各店舗の駐車場を極力一か所に集約したら良いのではないかと考えたグループと、

「あったらいいな、こんな標識」をテーマに様々な楽しい標識を提案したグループの皆さんが受賞しました。

どの発表も素晴らしく、個人的には皆アイディア賞だったなと思います。学生の皆さん、お疲れさまでした!

最後に少しだけ、全15回の講義を終えた学生の皆さんの感想をご紹介しておきます。

  • 自分の知らない交通の知識を知ったり、発表を聴いて未来に実現したらいいなというものや理想などを考えることができ、とても良い活動でした。
  • 交通について学ぶことは自動車学校以来で、あまり学ぶ機会はなかったので楽しかったです。これからの生活に活かしていきたいです。
  • 交通事故の怖さや事故防止について考えることができて、とても良かったです。
  • 運転者や環境の様々な工夫しだいで事故は減らせ、より快適な運転ができることが再確認できました。
  • 勉強していてなるほど!って思うことが多かったです。
  • 時間が足りなかったです。もっとじっくり話を聞きたかったです。
  • 講義を通じて自分の運転の荒さに気づきました。春休みになりますが、事故には気をつけます。
  • 大変な課題もありましたが、楽しく終えることができました。最後のグループワークも楽しかったです。
  • 事故を起こさないようにしようと意識を高めることができる授業でした。
  • 生活に密着した分野なので、今後の人生思い出しながら生きていきます。

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私たちは、これからもずっと交通社会で生きていくことになります。交通問題は、1人1人が意識することで大きく変えられる問題です。皆さんが自分の問題として捉え、交通安全を常に意識していくことで、悲惨な事故を少しでも減らしたい、安全安心な交通社会を作りたい、と心から思っています。

 

学長から一言:元“科捜研の女”の教員による、なかなかユニークで有意義な授業ですねッ!学生の皆さん、これからも、交通事故防止のために、知恵を絞りましょう!!!

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