【社会連携センター】備後圏域の企業向けに研究テーマを発表!
福山市の備後圏域におけるベンチャー創出支援事業としての研究テーマ発表会が、12月3日(火)に福山市ものづくり交流館 (福山市西町1-1-1 エフピコRiM7階)で開催されました。主催は福山市で、後援は中国経済産業局及び広島県となっています。なお、事務局はひろぎん経済研究所です。
この研究テーマ発表会で発表した本学の教員と企業とのコーディネートを行いましたので、学長室ブログメンバーで社会連携センターの中村が報告します。
この企画は、2018年10月1日に福山市から福山大学へ、備後圏域での創業促進に向けて、研究等による素材・技術の市場可能性のある事例の照会があったことから協議を重ねてきたものです。
市場調査及び検討の結果、今回の研究テーマ発表会では、工学部機械システム工学科の加藤教授とスマートシステム学科の菅原准教授の2名が備後圏域の企業に対して発表することになりました。
この研究テーマ発表会には、福山大学の他に福山市立大学及び広島工業大学が参加しています。ちなみに、発表者数は福山大学2名、福山市立大学1名、広島工業大学2名の合計5名でした。
加藤教授は、高速度工具鋼の表面に炭化クロムのナノワイヤを形成し、摩擦係数を従来比約3分の1に低下させることが可能になったことや、そのナノワイヤによる突起で接触面積が減り、摩耗係数が減ることによって滑りやすさが求められる機械や半導体機械装置の摺動面などへ応用できる研究を紹介しました。
加藤教授が、公益財団法人 天田財団2019年度研究開発助成の「一般研究開発助成」に採択された記事もご覧ください。
菅原准教授は、IoTを構成する小型無線電子通信機器用の小型スイッチング電源を開発することを目的としたパワー磁気デバイスの小型化、さらに開発した小型磁気デバイスを使用したスイッチング電源の高性能化の研究を紹介しました。
1人あたりの発表時間は、口頭発表10分と質問10分の合計20分です。
参加者は38名でしたが、フロアーからは興味のあるテーマについて様々な質問がありました。
発表会が終わると、引き続き交流会が行われました。
参加企業は、興味あるテーマの発表者のところに行って、将来的に市場へと発展する可能性があるかどうかについて意見交換を行いました。その後の協議によって、福山大学と企業とで研究開発等への方向性が定まると共同研究等が始まることになります。
福山大学には非常に多くの研究シーズがあり、今回のイベントで紹介された研究シーズはそのごく一部です。
福山大学社会連携センターは、これからも福山大学の研究シーズをより多くの方に知っていただくための活動を積極的に行っていきますので、これからも引き続きよろしくお願いいたします。
学長から一言:本学の研究と企業の要望がうまくマッチする方向に進展して、ベンチャー創出支援事業につながると良いですねッ!双方が少し忍耐力を持って、備後地域のベンチャー活性化に貢献しましょう!期待しています!!!