【国際交流】Hello everyone! 

【国際交流】Hello everyone! 

福山と海外をつなぐ様々な経験を通じ、グローバルな視野で地域の活性化に貢献したい!

そんな意欲ある学生を対象に、独立行政法人日本学生支援機構の官民協働海外留学支援制度を活用し、福山市が行っている「ふくやまグローカル人材育成事業」に採用された人間文化学部人間文化学科3年生の柏原大空さんより海外研修報告が届きました。(企画・文書課投稿)

 

こんにちは。人間文化学部人間文化学科3年生の柏原大空です。今回、私はトビタテ!留学JAPANのプログラムで、アメリカの西海岸にあるカリフォルニア州のサンマルコスというところに2ヶ月ほど留学してきました。この留学での経験や学びを今から皆さんと共有しようと思います。

●今回の留学テーマ

まず、留学の体験を共有する前に私の留学テーマについてお話します。

今回の私の留学テーマは「親教育」です。親教育というのは、子育てをする親に対して子育て支援やカウンセリングのようなことをして、親が自信を持って子どもに向き合えるようにサポートするものです。

 

●授業での学び

この2ヶ月間、私はカリフォルニア州立大学サンマルコス校で、英語の授業+Human Developmentの302の授業を受けました。

Human Developmentの302の授業は、日本でいう「発達心理学」の内容でした。発達心理学の内容以外にもアメリカにある親への支援制度についても触れ、非常に充実した学びの時間を過ごすことができました。(完全にネイティブのための授業だったので、ついて行くのが大変でした……

 

●学習

訪問学習では、親教育の活動をしているPartner Voicesと「Center for Family SDSU」という2つの団体に協力してもらいました。

Partner Voices」は、裕福ではない子どもに大学へ行くという選択肢を持ってもらうことを目的とした団体です。子どもたちに様々な経験をしてもらうために、教室には楽器などの音楽関係のものやカメラや動画編集ソフト、3Dプリンターなどを用意して子どもたちに使う機会を提供しています。その中で、この団体は子どもたちが大学に行けるよう親にも働きかけています。大学進学のための知識に乏しい移民などの親に、大学の仕組みや制度、奨学金のことなどを英語とスペイン語の両方で説明するなどの活動を行っていました。

Center for Family SDSU」は、親のリーダーシップの育成から子どもの健全な発達と学校の成功を支援することを目的とした団体です。この団体は、親が子どもとのコミュニケーションを上手くできるように支援したり、親のモデルとなる人が他の親へのアドバイスをしていくコミュニティを作っていたり、親へのメンタルケアやリラクゼーションなどをする活動を行っています。訪問学習を通して、アメリカは日本に比べて親への精神的なサポートが充実しており、親もそのサービスに偏見を持つことなく積極的に利用していると感じました。また、親同士のコミュニティ作りに関しても新しい知識を得ることができて勉強になりました。

 

Human Developmentの学生とのミーティング

留学中に、Human Developmentの学生と話し合える機会をいただくことができました。学生の中には母親の方もいて、いろいろと質問をさせていただきました。この話し合いの中で、日本とアメリカの子育ての価値観や親の悩みなど違う点が多く見えたと同時に、日本に今、足りていないものや必要なものも見えてきて有意義な時間を過ごせました。

 

●これから

今回の留学を通して一番強く感じたことは、親の気持ちの逃げ道を作りたいと言うことです。留学前に日本でアンケートを取ったところ、精神的な悩みが一番多かったのですが、アメリカでは精心的な悩みは日本に比べて少なかったのです。その理由としては、親の気持ちの逃げ道が社会の中にたくさんあることが挙げられます。カウンセリングやメンタルケアが日本よりも遙かに身近なところにあるため、精神的な悩みが少ないと言うことがいえます。日本では、昨年の虐待報告件数が約16万件もあり、その原因の多くが精神的なものでした。多くの親が精神的に悩んでいる今だからこそ、この問題に取り組む必要があるなと感じました。今後はそういった活動に力を入れていこうと思います。

 

●最後に

これから留学しようか考えている方や何かに挑戦しようと考えている方は、勇気を出して最初の一歩を踏み出してみてください。行動に移さず、考えているだけではもったいないと思います。机上の空論になるだけです。何か思い立ったらすぐに行動に移してみてはいかがでしょうか?新しい経験や発見が必ずあるはずです。

最後になりましたが、私が留学で有意義な時間を過ごせたのは、私の留学を支援してくださった方々のおかげです。本当にありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いいたします。

  

●おまけ

休日はしっかりと楽しんできました。観光や地域のコミュニティへ参加して、有意義な時間を過ごしました。特に、地域のコミュニティで知り合った友人とシューティングレンジに行った時は最高に楽しかったです。また、きれいな景色が見られる場所などを巡ったりもしました。皆さんも一度行ってみてはいかがでしょうか?

 

 

 学長から一言:柏原大空くん、大空にトビタチましたねッ!学生の皆さん、大空くんが「皆さんも思いきって大空にトビタッテ!」と誘っていますよ!「トビタテ留学JAPAN」以外にも、大学はたくさんの海外研修や留学の機会を用意しているので、興味のある人はぜひ担任の先生や国際交流課に相談してみましょう!

 

 

 

 

 

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