【国際交流】ベトナムでの交換留学報告

【国際交流】ベトナムでの交換留学報告

2016年から続くベトナム貿易大学との交流は、2018年に交換留学協定へと発展し、年間2名の交換留学生枠が設けられました。この度、同大学への初めての交換留学生となった2名の学生から修了報告が届きましたので、是非ご覧ください。それぞれの努力により、素晴らしい留学となったようです。(投稿:国際交流課 坪根)

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経済学部・国際経済学科  木村 健希

私がベトナム貿易大学に留学したきっかけは、1年生のときにトップ10という本学のプログラムに参加したことです。偶然にもその年のトップ10はベトナムでした。そのプログラムを通して、ベトナムに惚れ込みました。現地学生の英語力レベルの高さに自分もこのレベルで勉強したいと強く思い、留学を決めました。留学の目標としては、ベトナムで出会う人と積極的にコミュニケーションをとり、高いレベルで国際経済を学ぶことでした。 

ベトナム貿易大学の授業は、すべて英語で行われました。福山大学よりはグループでの活動が多く見受けられ、ディスカッションやプレゼンテーションなどが各科目に1回は必ずありました。最初は困ることも多かったのですが、現地の学生に助けられて乗り越えることができたと思います。授業でわからないことがあったら、現地の学生に聞くことをお勧めします。それがきっかけで友達になれることがあるからです。

私が住んでいたシェアハウスは、大学から3キロ離れたとてもローカルなところでした。現地の人と同じように、近くにある路上マーケットやスーパーマーケットで食料を買い、家で自炊をしていました。週末は、現地にいる日本人学生と食事に行ったり課題に追われていたりという生活をしていました。ベトナムには、2月上旬にテトという長い祝日があります。ハノイはほとんどの店が閉まり、多くの人が地元に帰ります。私は仲良くなった友達とその友達の実家に帰りました。その休暇で伝統的な行事や食を堪能しました。そこはハノイの喧騒から離れたところで、360度どこを見ても自然があり、どことなく懐かさを感じるような田舎でとてもリラックスできました。

この留学を終えて、私は視野が広がったと実感しています。自分が働ける場所は、日本だけではないということを現地でのインターンシップを通して実感しました。さらに、ベトナムの文化を知ることで日本の文化の良さに気づきました。このような日本を出ないとわからないことがたくさんありました。英語でのコミュニケーション能力は留学前よりも確実に向上したと思います。それはベトナムでの生活で英語をほぼ毎日使っていたことで得れたものだと思います。インターンシップを通して、ライティング力やインタビュー能力なども鍛えられました。

今後の目標としては、ベトナム語をより話せるように勉強すること、そしてインターンシップを通してベトナムで働きたいと思ったのでそれに向けて自分に足らないことを足していくことです。ベトナムを最初想像してもらうと日本よりも発展してない途上国と多くの人が思うかもしれません。私もベトナムに行く前はそう思っていました。しかし、自分が想像していたよりもベトナムは生活しやすく、居心地がとても良いです。また、ベトナム料理は日本人の口に合うと思いますし、ベトナム人はとても温かく優しいです。少し前までそこには無かった高層ビルが少ししたら建っていたり、成長を直に感じることもできます。ベトナムに行くことで自分の今までの価値観がいい意味で壊されると思うので、留学に少しでも興味があれば行くべきだと思います。

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経済学部・国際経済学科 木村 優希

私は2018年の夏から2019年の夏までの1年間、ベトナム貿易大学へ交換留学生として在籍していました。留学のきっかけは、2017年の夏にトップ10プログラムに参加したことです。このプログラムでハノイにある貿易大学へ訪問し、現地の学生と交流したり学校の雰囲気を感じることができました。現地の学生の生き生きとした姿は、当時の私にとって衝撃的で、新鮮で、とても刺激的でした。こんな学生たちと学校生活を送ってみたい、そしてそれは必ずこの先の人生においてプラスになると思い、留学することを決めました。

交換留学だったので単位互換が可能でした。留学の目標は単位を取ることと、そして英語力の上達でした。授業は全て英語で行われました。ベトナムの学生が受ける授業に留学生もはいるという形でした。ほとんどの授業でグループワークがあり、最終的にはそのグループでプレゼンテーションをする、という授業がほとんどでした。

私は現地でシェアハウスを借りました。シェアハウスでは、様々な国からきた外国人と一緒に生活をしました。もちろん、バックグラウンドが違うので問題はたくさんありましたが、一緒に生活をすることでお互いを理解してしていく、そして尊重することが大切だと実感できました。週末はベトナム人の友達と遊びに行ったり授業の課題をしたり、日本人の食事会に行ったりしていました。さらに、ボランティアや旅行に行ったりもしました。

私が一番記憶に残っていることは、現地でインターンシップをしたことです。ベトナムの職場で働くという経験をしたことは、私にとって大変貴重でした。留学の目標である単位の取得、そして英語力の上達ですが、単位は自分の予想以上に取ることができませんでした。英語は留学前と比べて上達したと感じます。また、日常会話もある程度理解できるようになりました。

今後の目標は、自分の市場価値を高めるということです。ベトナムの学生は日本の学生と比べてキャリアに対する意識が高く、第3言語を学ぶことが当たり前だったり大学に在学中にもかかわらず、会社で働いていたりする学生が多く、彼らは非常に優秀だと感じました。私はこれからそのような人材と勝負していくことを想像すると、自分の未熟さに絶望します。そして、危機感を覚えます。

しかし、社会に必要とされる人材を目指すということではありません。あくまで自分のなりたい人間とは何かが軸にあります。私はこの留学生活で自分の世界観が変わりました。今まで日本しか知りませんでしたが、むしろ日本ですらも知りませんでした。人が自分を知るためには他者をまず知ることだといいますが、それは国も同じだと考えます。ベトナムを知ることで、日本という国を知ることができました。今まで自分がどれだけ小さな世界で生きていたかを思い知らされました。

もし、ベトナムに留学したいと少しでも考えていたり他の国に留学したい、留学に興味があると考えている学生がいたら、是非行ってほしいと思います。大学生活の4年間のうち、1年を海外で過ごすか日本で過ごすかでは、正直これからの人生を大きく大きく左右すると考えます。不安はあるかもしれませんが、それは不要なものです。それすら楽しんでほしいと思います。

 

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ベトナム貿易大学との交流は、経済学部のトップ10研修が礎となって、全学的な海外留学プログラムに発展してきました。今回の木村さんたちの留学実績が、今後のさらなる相互交流に繋がることを期待しています。なお、ベトナム貿易大学からは、現在1名の交換留学生を受け入れています。ベトナムでの留学に興味のある学生さんは、国際交流課までお気軽にご相談ください。木村さんたちや留学生からいろいろと教えてもらえるチャンスですよ!

 

学長から一言:国際経済学科が、どんどん国際経済学科らしくなってきましたねッ!トップ10カリキュラムも本来の力を発揮し始めました。。。学科も学生も、もっともっと成長しましょう!国際経済学科以外の学生も、もちろん交換留学生になれますよ!挑戦!!!

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