【心理学科】犯罪者プロファイリングを学ぶ:「捜査心理学」特別講義 第2弾!
特別講義の第2弾は、犯罪者プロファイリング担当の現役警察官による特別講義でした。
皆さんこんにちは。心理学科の大杉です。後期授業がいよいよ始まりましたが、皆さん調子はいかがですか?
さて、夏休みを挟んで報告がだいぶ遅れてしまいましたが、本日は7月5日(金)に行われました「捜査心理学」の特別講義についてご報告します。
福山大学では、今年から犯罪捜査に活かされる心理学的手法を学ぶ「捜査心理学」講義が開設されています。講義では、具体的な心理学的手法についてワーク等を通じて体験しながら学ぶことができるほか、現役警察官による特別講義を聴く機会が複数回設けられていることも大きな特徴です。
特別講義の第1弾は、地元の福山西警察署の刑事課長をお招きし、警察業務や捜査の流れについてお話をいただきました(その時の様子はこちら)。
本日は、第2弾の模様をお伝えします。
第2弾にお越しくださったのは、広島県警察本部刑事部刑事総務課の木村孝介課長補佐、犯罪分析係の中村恒二警部補、小川紗耶巡査長の3名です。
講義の前半は、木村課長補佐から犯罪者プロファイリングはどういうものなのか?また、どのように活用されているのか?について、わかりやすくご説明をいただきました。普段の授業とはまた一味違う臨場感あふれるお話に、聴講する約90名の学生は興味津々です。
<講義の様子>
途中、中村警部補と小川巡査長による仮想事件の実演が始まりました。何が起こるんだろう?と学生の注目が一気に集まります。
スマートフォンで音楽を聴きながら歩きスマホをする女性の背後から、何やら怪しい人物が近づいて・・・抱きつきました!仮想の実演だとわかっていても、一同思わず息を飲みます。
<仮想事例の実演中>
事件の目撃者として、学生の1人が突然110番通報を頼まれました。頼まれた学生は、戸惑いながらもきちんと対応していました。さすが、「捜査心理学」講義の受講生です!
<事件リンク分析を体験する学生>
仮想事例をもとに、プロファイリングの流れを学びながら「やっぱり難しい!」と悩む学生もたくさんいました。悩みながらも実際に体験していくことで、少しずつ理解が深まったようです。
講義では、プチ護身術講座も開かれました。頭突きや指掴み、両手を握って引く等、複数の護身術を学ぶことができ、講義後は各所で試してみる学生が続出しました。
<護身術の実演>
さらに、講義の終盤には講師3名の皆さんが、様々な質問に答えてくださいました。勤務体系や警察学校に関するお話から、やっぱり気になるドラマとの違いまでをテンポよく回答してくださり「これまで知らなかったことや誤解していたことがこんなにあったのか!」と改めて驚く学生も多かったようです。
<質問に答えてくださっている講師の皆さん>
最後に、学生からの感想の一部を少しだけご紹介します。
・プロファイリングの話は大変ボリュームがあって、すごく勉強になりました。授業で学んだことの応用もできたので、楽しかったです。捜査ごとに必ずするわけではないけれど、犯人検挙のために情報を分析し、現場の警察官のために結果を提供することで検挙に貢献するものだとわかり、必要な時に力を発揮できる手法とはとてもかっこいいと思いました。
・仮想事件の実演がとてもリアルで、集中力が途切れることなく、自分の身に起きたらどうするかを考えながら聴くことができました。目撃者はこんなスピード感で110番通報しなければならないのかと驚きながら、リアルに疑似体験をすることができました。実演も含め、全力で講義をしてくださる講師の皆さんがかっこよく、警察官は素敵な仕事だと改めて思いました。
・目撃者役に抜擢され、模擬110番をすることになった際は、とても緊張しました。しかし、実際の事件を目撃したらそんなことを言っている場合ではないし、突然起こることに対して冷静に伝えることはもっと難しいのだと思います。良い経験ができたと思います。
・護身術をとてもわかりやすく教えてくださり、助かりました。覚えておこうと思います。万が一の時には実践したいと思います。友達とすぐにやってみたところ、簡単に実践できたので自信がつきました。万が一の時には、教えていただいた護身術を使って逃げ切れるようにしたいです。
・警察官の仕事にこれまであまり興味がなかったのですが、前回や今回の特別講義を聞いて興味が出てきました。魅力的な仕事だと今は思えるし、もっと知りたいと思うようになりました。
・プライベートの話も時に交えながら話してくださり、楽しく聴くことができました。皆さんが楽しそうにお話しされ、すごく仲が良いように見えたので、私も良い関係が築ける上司や部下に出会いたいなと思いました。
・警察の中で女性が活躍できる場もあると改めて知り、夢に向かって頑張ろうと改めて思いました。たくさんの質問に答えてくださり、とても嬉しかったです。貴重なお時間を本当にありがとうございました。
第2弾は、プロファイリングのお話を中心に、現役警察官の皆さんのユーモアあふれる特別講義となりました。お忙しい中対応してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
貴重な90分は、学生にとっても多くのことを学び、吸収する時間になったと思います。
福山大学の心理学科では、後期も魅力的な講義がたくさん揃っています。また、日を改めてご紹介させていただきますね!
学長から一言:現職の警察関係者の方を招いての「捜査心理学」という授業科目のある大学も、あまりないでしょうねッ!学生の皆さんラッキー!犯罪心理学の領域が充実しているのも福山大学の心理学科の特色です!おいでいただいた3名の現役警察官の方、ありがとうございました!きっと後を追っていく者が出てきますよ!