【国際経済学科】インドネシア・バリ島研修 実施!
経済学部では、国際経済学科の学生を中心に様々な異文化を体験し、国際的視野を有する学生を育成するために夏季休暇を利用し、海外研修を実施しています。今年もインドネシア・バリ島研修を実施しました。企画・引率の足立教授から研修報告が届きましたので、ブログ担当の藤本がお届けします!
国際経済学科の足立です。経済学部では、国際経済学科の学生を中心に様々な異文化を体験し、国際的視野を有する学生を育成するために夏季休暇を利用し、海外研修を実施しています。インドネシア・バリ島研修は今回で7回目となり、経済学部の協定校であるマハサラスワティ大学外国語学部と協力し、英語研修、英語による講義、交流会、ディスカッションのみならず、ボランティア活動を含めて現地の家庭訪問や伝統芸能体験等、様々な異文化体験を行っています。
また、現在、世界ではマイクロプラスチック問題など、海洋環境汚染が注目を集めています。学生たちは日本でSDGsについても学修しています。今回の研修では、プラスチックゴミ汚染に悩まされているバリ島で「環境について考える」をテーマに行動しました。
以下、研修の内容を報告します。
今回のバリ島研修は、9月1日~11日までの11日間(上海経由のため、実質バリ島での滞在は9日間)行いました。参加学生は、国際経済学科3年生が5名、2年生が6名、1年生が4名の計15名です。
研修は、世界14ヶ国から集まった多国籍の学生による交流会とディスカッションで始まりました。日本からは福山大学と摂南大学に加え、名古屋のボランティア団体も参加し、それぞれ広島、大阪、名古屋についてのプレゼンテーションを行いました。また、インド、ハンガリー、インドネシアの学生もそれぞれ自国の紹介を行い、その後は8名程度のグループに分かれてディスカッションを行いました。テーマは国による働き方の違いなど、グループによりまちまちでしたが、学生たちには刺激になったようです。
バリ島研修では、マハサラスワティ大学で英語の授業を5コマ、英語による授業を2コマ受講します。バリ島はリゾート地というイメージが強いのですが、バリヒンドゥーの宗教的儀式と慣習が魅力的で「神々の住む島」とも言われています。英語による授業では、バリ島の慣習や人々の価値観について学び、さらに観光との関係についても学びました。
今回の研修では、タバナン県の川清掃ボランティアも実施しました。これまでの研修では、海岸清掃やマングローブの植林、サンゴ礁の植付などのボランティアを行ってきましたが、海に流れ込む川から清掃しなければバリ島のゴミ問題の抜本的解決にはなりません。現地のボランティア団体の素晴らしい姿勢に触れることができました。
現在、バリ島ではほとんどのスーパーとコンビニでレジ袋をもらうことができません。この”Bye-bye Plastic Bag”という活動を2015年に始めたのは、Green School Baliという学校の生徒たちです。彼らは、バリ島からレジ袋をなくすためにハンガーストライキまでして、大人たちや行政に訴えました。Green School Baliの校舎はほとんどが竹でできています。送迎バスはバイオバス、給食はオーガニックのベジタリアンフードという徹底ぶりで、詳しくは書ききれませんが、教育方法も自主性を重んじるかなりユニークなものです。世界41ヶ国、500人以上の生徒・児童がこの学校で学んでいますが、寮は無く、入学のために家族でバリ島に引っ越してくる必要があります。学校内の施設を見学するだけでなく、貴重なお話を聞くことができました。
研修には、バリ島の文化や伝統に触れるスケジュールを組み込んでいます。バリ島の伝統的楽器であるガムランの演奏体験、ティルタウンプル寺院での沐浴、小学校訪問、バリ人の家庭を訪問するホームビジットなどです。演奏の難しいガムランですが、音感のいい若い学生たちはすぐに上手くなります。小学校訪問では、熱烈な歓迎を受けました。
赤道に近く、とても暑いバリ島ですが、研修期間は日本よりも涼しく、私がお腹を壊した以外は全員元気に研修を終え、帰国することができました。帰国する日の空港では、バリ島の学生たちとの涙のお別れがありました。学生に聞くと、名残惜しくて全員がまだ帰りたくないとのことでした。新しい友達がたくさんできたバリ島は、彼らにとって特別な場所になったに違いありません。環境問題等いろいろ考えることもあったと思います。日本に帰ってからの学生たちの変化が楽しみです。
学長から一言:学生の皆さん、インドネシア・バリ島研修は、インドネシアの異文化に触れるだけでなく、国際色豊かな人間関係の中で、経験すること一つ一つが、学びになったようですねッ!この経験を福山大学でのこれからの学びにしっかり生かしましょう!!!