【経済学科】スタジアムを通じてスポーツビジネスと地域活性化を学ぶ
マツダスタジアムでの見学、広島市役所でのインタビュー調査、広島駅周辺でのフィールドワーク。これらトップスポーツクラブのマネジメントと地域活性化のゼミ活動の報告を経済学科スポーツマネジメントコースの藤本倫史が行います。
5月17日(金)に、今回で4回目になるマツダスタジアムを中心とした広島市内中心部のフィールドワークを行いました。
私のゼミでは、プロスポーツ球団のマネジメントと地域活性化を中心に研究しています。今回は、スポーツマネジメント班、新サッカースタジアム班、広島駅周辺の観光班に分けて調査を行いました。
マツダスタジアムでは、スタジアムの内部へ入り、各席の特徴、スポンサー、飲食店などについて勉強しました。
今年もバスタブ席などを開設し、毎年変化を続けるスタジアムです。
今年、注目したのはハートフルシートです。マツダスタジアムは、車いす利用者の席が国内最多となる142席あり、この10年間で約7万人も利用されています。
この取り組みは、バリアフリーを含めたユニバーサルデザインのスタジアムとして高く評価されています。
そして、今回車いす利用の方がグループや家族で楽しめる団体席を作り、さらにその意識を高めています。このような取り組みが、売り上げやカープの人気の継続力につながっているのではないでしょうか
広島東洋カープの売上高は、ここ数年過去最高の収益を更新し続け、昨年度は約189億円の売上高がありました。
国内のプロスポーツビジネスのベンチマークとして、他のクラブから非常に注目されています。
スタジアム見学後には職員の方とも話をすることもでき、球団の現状の取り組みや実績など、いろいろと伺うこともできました。
次に広島市役所と広島市議会を訪問しました。ここでは、広島市職員の方や広島市議会議員の方に広島市の現状について伺いました。
特に、現在はサンフレッチェ広島の本拠地となる新スタジアム建設が進行しており、これまでの経緯、現状、スタジアムコンセプトや機能についてお聞きし、これからの方策についてインタビュー調査を実施しました。
また、本学が開講しているスポーツマネジメント論ではサンフレッチェ広島の球団職員の方からスタジアム建設について講義があり、球団側と行政側と両側面からお話を伺うことができ、学生たちも広い視野でスタジアムを建設する意義を感じることができたのではないでしょうか。
私もこのスタジアム建設について研究しており、貴重なお話となりました。
さらに、本ゼミには公務員志望者がおり、積極的に質問したりして試験への志を新たにしてモチベーションを高めていました。
最後に広島駅周辺の観光班も、周辺施設や外国人観光客の方に積極的にフィールドワークとインタビュー調査を行いました。
関係者の皆様、いろいろとご協力をいただきありがとうございました。
ゼミ生のいい経験になったと思います。これらの成果を卒論や自身の就職活動に活かしてほしいと思います。
学長から一言:マツダスタジアムは、人を大切にしたその思想が素晴らしく、しかもそれが収益増につながるという好循環になっていて、学生達もそれを自分の目で確かめることが出来て、良い学びが出来ましたねッ!!!関係者の皆様、ありがとうございました!