【機械システム工学科】大学でいかに学ぶか
福山大学では、1年生への大学生活ガイダンスである「教養ゼミ」の授業を各学科で行っていますが、機械システム工学科ではちょっとユニークな「教養ゼミ」を行っています。機械システム工学科の内田が紹介します。
機械システム工学科の「教養ゼミ」は、8人の教員がそれぞれ独自のゼミを開講しており、1年生は希望のゼミを選択して受講します。そして、全21回の授業のうち、7回は全ゼミ合同の授業としています*。5月16日(木)は、その合同授業の第1回目で、このブログのタイトルでもある「大学でいかに学ぶか」について、グループ・ディスカッションをしながら全員で考えるという授業を行いました。
受講生たちは、福山大学の学修支援システムであるCerezoを通じて配信された課題文である「大学でいかに学ぶか」(増田四郎著、1966年講談社新書)の一節をあらかじめ読んできており、ディスカッションはその事前知識をもとにして始めます。教室は、アクティブ・ラーニング・スペースの一つであるプロジェクト・ラウンジです。最初の気分ほぐしを兼ねて、全員が誕生日順に一列に並び、グループ分けと役割分担をした後、ディスカッションを始めます。
ディスカッションは、協同学習の実施方法の一つである「LTD話し合い学習法」の手順に沿って進めていきます。受講生らは「語句を理解する」「主張を理解する」「話題を理解する」などのステップを通じて課題文を読み解いていき、最終的に「知識と関連付ける」「自分と関連付ける」のステップで著者の主張と自分の考えを関連付けます。また、授業の進行に伴って理解したことや考えたことをホワイトボードに書き出し、授業の要所で発表を行って情報や考えを共有します。
約1時間半の授業時間は短く、予定していた議論を尽くすことはできませんでしたが、ホワイトボードには「自分で考えて行動する」「行動責任は各々で」などの語句が書かれ、それぞれに深く学ぶところがあったようです。各グループは、ホワイトボードの内容を写真に撮り、Cerezoにアップロードして、さらに詳しく情報共有しています。次回の授業では、「大学生が果たすべき責任」についてディスカッションする予定です。
なお、機械システム工学科では、5月の連休明けからBYOD (Bring your own device) 機器を用いた授業を開始することを1年生に伝えていましたが、写真のように早速この授業でも課題文の予習や授業中の情報収集にBYOD機器を利用しています。2年生や3年生は、すでにこれまでBYOD機器を用いた授業を受けてきていますが、1年生の授業でも今後、各専門科目の授業の中でBYOD機器を活用していく予定です。
*教養ゼミ全21回の授業のうち、5回は福山大学の教養講座受講に充てています。
学長から一言:福山大学の1年生は全員、それぞれ学科が工夫した、「大学でなぜ、何を学ぶのか」「大学での学び方」等をグループで学びますが、このような授業の最大の目的は、この授業過程を通じて、クラスメートを知り、親しくなり、コミュニケーション力を養うことです。。。新入生の皆さん、がんばって!!!