【教養教育科目】地域学「松永に学ぶ産業と文化」の現地見学!

【教養教育科目】地域学「松永に学ぶ産業と文化」の現地見学!

松永はきもの資料館(あしあとスクエア)に、学生達が行きました。教養教育科目F群の1つである「松永に学ぶ産業と文化」の現地見学です。

このことについて、大学教育センターの津田講師より記事が届きました。(紹介:竹盛)


皆さんこんにちは。大学教育センターの津田です。
福山大学では、地元備後地域の風土、歴史、文化、芸術、社会、経済及び産業を学んで地域をよりよく理解し、地域を育み、地域に貢献する精神を養うことを目的として、教養教育科目F群のなかで地域学として「備後地域学」「松永に学ぶ産業と文化」「備後に学ぶ地域の課題」の3つの科目(選択)を開講しています。
今までは共同利用センター長の鶴崎教授が担当していましたが、より地域に根差した科目として充実させるために、今年度より大学教育センターの津田講師と中尾教授が担当メンバーに加わりました。

今回は、その中の「松永に学ぶ産業と文化」の受講生が、4月20日(土)に松永はきもの資料館(通称:あしあとスクエア)を見学したことについて報告します。

松永はきもの資料館(あしあとスクエア)、右側の石造建築は、国登録有形文化財(旧マルヤマ商店事務所)。

この福山大学のある松永地域では、「塩」「下駄」「藺草(いぐさ)・備後表」の3つの大産業が発展し、地域の生活を支えていました。
福山市松永町の「松永はきもの資料館(あしあとスクエア)」には、世界中のはきものを始め、地域の伝統産業に関わるものや文化に関するものが展示されています。
この資料館を見学することで、松永の3大産業の栄枯盛衰や文化の継承など、様々な観点から地域について学ぶことができます。「松永に学ぶ産業と文化」の受講生には、この資料館の見学を通じて学習者自身の観点で地域の産業や文化について考えてもらいます。

足あと広場は、1970年(昭和45年)に開催された大阪万国博覧会でシンボルタワーの「太陽の塔」を制作するなど、世界的な芸術家である故岡本太郎さん(1996年(平成8年)没)が、1978年(昭和53年)に日本はきもの博物館の開館にあわせて、男女の足あとを主題に制作。写真は男の足あとをイメージし作成されたものです。

はきもの玩具館には、はきものや郷土玩具の展示と松永ゆかりの人物の紹介があります(国重要有形民俗文化財はきものコレクション2,266点収蔵)。元広島東洋カープの黒田博樹選手をはじめ、元オリックスブルーウェーブの イチロー選手や女子レスリングの伊調馨選手らのシューズも展示されています。

 

見学に参加した受講生の感想を以下に紹介します。

Tくん(海洋生物科学科)
私は愛媛県今治市出身です。松永は海に面した地域で、塩や下駄の産業が発達したことを知りました。今治も海に面した地域であり、造船の産業が発達しました。同じ海に面した地域ですが、発展した産業の違いがあることに興味を持ちました。

Hくん(税務会計学科)
有名なスポーツ選手(野球、サッカー、マラソン、陸上、バレーボール、バスケットボール)が実際に使用した靴が展示されていました。各種スポーツの目的に応じて、また時代の流れと共に、形状の変化、軽量化への改良、機能性の向上等の技術の発達を知ることができました。

Sくん(税務会計学科)
藺草(いぐさ)から畳表になる工程で、藺草の泥染めを行うそうです。
皆さんはわかりますか?
泥染めによって、藺草の茎の乾燥を早めするとともに、色彩を深めるて独特の香りが出るそうです。今回初めて知り、モノづくりの深さを感じることができました。

Iくん(心理学科)
この資料館には「ふるさとの玩具」の展示コーナーがありました。日本全国の各地を代表する招福開運、安産成長、無病息災、厄除け・追善の祈りと願いを込めて作られた郷土の玩具が展示されており、人の玩具への思い入れを知ることができました。

受講生がこの授業を通して、どんな学びの「 あ し あ と 」を残していくのか、今から楽しみです。

ここで、福山大学の皆さんに耳寄りなお話があります !!!
学校法人福山大学(福山大学・福山平成大学)は、地域連携の中で、本法人における教育及び研究の一助として優れた文化芸術に親しむ機会の充実、想像力や感性豊かな人材の育成に資することを目的に、平成28年4月より「福山市キャンパスメンバーズ制度」に加入しており、福山市内の以下の施設に学生証または教職員証で何回でも制限なく無料で鑑賞できます。

適用施設:ふくやま美術館・ふくやま書道美術館・ふくやま文学館・福山市立福山城博物館・福山市鞆の浦歴史民俗資料館・福山市神辺歴史民俗資料館・菅茶山記念館・福山市しんいち歴史民俗博物館・福山市人権平和資料館・福山市松永はきもの資料館 ≪以上10施設≫

皆さんも一度はこれらの施設で地域の文化を感じてみてはいかがでしょうか?

 

学長から一言:根無し草の大人にならないように、本学の教育では「地域学」に力を入れ、研究では「瀬戸内の里山・里海学」に全学を挙げて取り組んでいます。。。学生の皆さん、地域から国際社会につながる「未来創造人」に育ってねッ!!!

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