【薬学部】広島県ヤング薬物乱用防止指導員に薬学生6名が任命!
昨年に引き続き、薬学部生6名が『広島県ヤング薬物乱用防止指導員』に任命されたことについて、薬学部の石津隆教授が紹介します。
薬物乱用防止について啓蒙することを目的として3年前に、薬学部の学生を中心に劇団「危防」を立ち上げ、活動をしています。
今年度の「危防」は薬学部3年生の永冨裕子さんを座長、そして石津隆教授を顧問として薬学部の3、2、1年生の15名で構成されています。因みに、「危防」というのは、危険ドラッグ防止の略で、希望へとつなぐことを意味しています。
今年度も福山新市ライオンズクラブからの要望により薬物乱用防止についての劇を新市中央中学校で行うことになっていましたので、劇団員で協議して「薬物乱用はどれほど怖いのか」、「薬物乱用に巻き込まれないようにするにはどうするべきか」ということについてステージで繰り広げる劇を通して中学生に呼びかけることにしました。このような考えのもと劇の台本をつくり、昨年11月30日に新市中央中学校の体育館で全校生徒に練習してきた劇を披露しました。
劇のストーリーは、普段はまじめな高校生が、思うように成績が伸びず、ついつい悪い誘いにのって覚せい剤を買おうとしていたところを、友人やまわりの人たちの助けにより、覚せい剤から逃れることができたというものです。劇の合間には、このようなときどうやって覚せい剤などの魔の誘いを断るかについて実演も交えて説明し、薬物乱用防止を呼びかけました。
鑑賞した中学生からは「劇の内容が分かり易く薬物乱用の怖さがよく分かりました。」や、「危険な薬物の誘いにはしっかりと断ることの大切さを学ぶことができました。」などという感想をいただき、団員一同このような劇をとおして薬物乱用防止ということで地域貢献ができたことに喜びを感じているところです。
このような薬物乱用防止の取り組みが評価され、薬学部3年生の永冨裕子さん、髙橋侑可さん、田川美生さん、中西菜摘さん、山本蒼真君、4年生の豊田美幸さんの6名が、広島県薬物乱用対策推進本部より広島県ヤング薬物乱用防止指導員として任命されました。そして、2月22日に松田文子学長より本部長の湯崎 英彦広島県知事からの委嘱状が授与されました。
最近の薬物乱用は覚せい剤による検挙者が依然として多く、それに加えて大麻による検挙者も増加しているのが現状です。特に、20歳代および未成年者がその約半数を占めていて、若年層へのさらなる拡大が懸念され、青少年に対する薬物乱用防止に向けた啓発が急務となっています。そのため今回、広島県ヤング薬物乱用防止指導員になった6名は、これから広島県で行われる薬物乱用防止の催しやイベントに参加して、薬物乱用防止について広く活動していくことになっています。
学長から一言:広島県ヤング薬物乱用防止指導員に知事より任命された6名の薬学部の学生の皆さん、素晴らしい活動ですねッ!広島県の若者の心身の健康のためにしっかりがんばってくださ~い。。。薬学部の学生は、試験、試験に追われていても、しっかり社会貢献活動をするグループがいくつもあって、本当に感心!将来、他者に寄り添えるよい薬剤師になること、請け合いですねっ!!!