【共通教育科目】「松永に学ぶ産業と文化」「備後に学ぶ地域の課題」合同成果発表会
松永はきもの資料館(足あとスクエア)にて12月15日(土)に、共通教育科目である「松永に学ぶ産業と文化」と「備後に学ぶ地域の課題」の成果合同発表会がありました。このことについて、共同利用センターの鶴崎健一教授より記事が届きました。見出しの写真は、松永はきもの資料館の中庭にある、福山大学美術グループ制作の壁画です。(公開は、竹盛)
「松永に学ぶ産業と文化」は、福山市経済環境局文化振興課の協力を受けている科目です。春にまず松永はきもの資料館を見学して、その展示内容をもとに学生自身で興味のある課題を設定して、自ら学修する科目です。今回は3人が受講しています。
「備後に学ぶ地域の課題」も、福山市と協働で実施する科目で、福山市経済環境局環境保全課に協力をいただいています。福山市を流れる一級河川の芦田川について学び、そのイメージアップについて考えます。今回は6人が受講しています。
この2つの科目において学生が自ら考えた課題について、発表が進められました。
松永に学ぶ産業と文化
「日本の塩のあゆみ」 信藤実郁(税務会計学科)
昭和中期まで松永の一大産業であった製塩業について、日本の塩業の歴史、近代における法制度の変更による塩業の変化、そして近年の塩の需給について学修し、国内産の塩の重要性を考えました。
「い草の将来性」 佐藤響(税務会計学科)
昭和中期まで松永の一大産業であった備後畳表に関連して、材料のい草について調べ、日本でい草生産をほぼ独占している熊本県での様々ない草を使った製品を参考に、備後畳表以外のい草の可能性について考えました。
「雪靴から学ぶ文化 ファッションと歴史と食 」川添舞子(人間文化学科)
はきもの資料館に展示されている藁で作られた雪靴が、ファッションブーツと形状が似ていることから、雪靴とファッションブーツとの関連性について調べました。地域によって異なる雪靴の素材から、食文化との関連についても考えました。
備後に学ぶ地域の課題:芦田川のイメージアップ企画
「川について学ぼう」 チーム名:ASHIDAGAWA IS ANBIRIBABO
芦田川の水質やそこに生息する生物についての資料を用いて、主に小学生を対象とした学習や環境に関するクイズを作り、学習内容を考えました。
「本当の芦田川検定」 チーム名:本当の芦田川を知り隊
福山バラ祭りなどの機会に、芦田川の水質検査体験を行うことで芦田川の現状を知ってもらい、また芦田川に関する検定クイズを行うことを考えました。
「芦田川RALLY」 チーム名:芦田川RALLY’s
芦田川沿いを自然に触れ合いながら歩き、またチェックポイントでクイズに解答しながら芦田川のことを知ってもらうためのウォークラリーを考えました。
最後に、はきもの資料館事務長の岡本浩男様に講評をいただき、終了となりました。
この発表会には、福山市経済環境局文化振興課、環境保全課、企画政策課の方々にも参加いただきました。また、学内では、大塚豊副学長(大学教育センター長)をはじめ大学教育センターの教員5人も参加して、活発な質疑が行われました。
1・2年生中心の受講生にとってはドキドキの体験だったと思いますが、立派な発表だったと思います。この経験は、将来きっと役に立つと思います。
学長から一言:学生の学びを支援してくださった関係者の皆様、ありがとうございました!発表の学生の皆さん、お疲れさま!地域について、知っているようで知らない、という事がよく分かったのではないかと思います。。。授業は終わっても、これからもぜひ学びを深めてください!ところで、もう少し受講生が多くなって欲しいですね~~