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建築学科

大畑 友紀(おおはた ゆき)

職 名 講師
学 位 博士(工学)
専門分野 建築計画、都市計画、公共政策
担当科目 建築計画Ⅱ、都市計画、建築法規、建築設計演習、建築総合技術など
メッセージ 多様化するライフスタイルと居住環境・都市空間との関係について研究しています。例えば、生活時間、買い物、リモートワーク、人間関係など、身近な要素と建築・都市はどのようにリンクしているのでしょうか。様々なスケールから「たてもの」や「まち」を考えてみませんか。

安心安全な生活を支える、適切な都市計画のあり方とは

建築や都市には様々なルールがあります。建築基準法や都市計画法がその代表的なものです。例えば都市計画法では、市街化を促進する「市街化区域」と、市街化を抑制する「市街化調整区域」の線引きを行って、土地利用をコントロールしています。しかし、時代とともに土地利用のあるべき姿が変化しています。人口減少や少子高齢化を抱え、災害大国といわれている日本で、安心安全に暮らしていくためには、地域の特性に合った計画や政策を都度見つめなおす必要があります。

斜面に広がる住宅地

誰もが自由に楽しく過ごせる公共空間を考える

公園や広場といったオープンスペースは、その名前のとおり開かれた場所でなければありません。子どもの安全な遊び場や自然を感じるための癒しの空間としてはもちろん、防災のための役割も担っています。誰にでも自由な発想でオープンスペースを使ってもらうことで、より魅力的な公共空間になり、交流や活動が起こります。例えば、木陰に椅子を置くと座って読書する人が現れたり、テーブルに道具を置くとそれを使って遊ぶ人が現れることもあります。「みんなが使う空間」から、「みんなで作る空間」にすることを考えていきます。

広場でのファニチャーの活用

環境にも、歩行者にも優しい市街地を計画する

何気なく訪れる市街地にも様々な工夫がなされています。歩道の両脇に植栽を配置して自然と触れ合える、自転車専用レーンを設けて安全に通行できる、歴史的な街並みが大切にされているなど、それぞれの場所の個性ともいえるものがたくさんあります。他にも、目に留まりにくいものとして、二酸化炭素の排出量を抑える工夫がなされている事例もあります。それぞれの取り組みは、市街地や居住者に対してどのような効果・影響を与えているでしょうか。

城野ゼロ・カーボン先進街区

空き家の利活用に加えて、空き家の発生を抑制するには

少子高齢化が深刻化している現代において、空き家の増加は社会問題になりつつあります。空き家の利活用することで新たなコミュニティや魅力的な場をつくったり、空き家を増やさないためのアイデアを未来の種として蒔くことに取り組む必要があります。自分の家の将来について考えることが、空き家にしないための第一歩です。家族で話し合ったり、専門家に相談することが当たり前になり、空き家が溢れる未来を迎えないために、まずは「他人事」から「自分事」に。