経済学部

Faculty of Economics

【税務会計学科】堀田彩助教が「2021年度 産業・組織心理学会第36回大会 優秀学会発表賞」を受賞

【税務会計学科】堀田彩助教が「2021年度 産業・組織心理学会第36回大会 優秀学会発表賞」を受賞

税務会計学科堀田彩助教が「2021年度 産業・組織心理学会第36回大会 優秀学会発表賞」を発表代表者として受賞しました。このことについて同学科・関下がお知らせしたいと思います。


堀田助教は、経営学における組織行動論が専門で、組織の特性と構成員の心的態度の関係を明らかにする研究を行っています。

今回受賞した発表の題目は、「上司サポートの分化と離転職意思の関係におけるサーバント・リーダーシップの調整効果の検討」です。

発表内容について、本人から簡単に紹介していただきます。

「従業員の定着を図るためには、職場において上司が部下をサポートすることが有効です(社会的支援理論)。しかし、実際は、職場内で上司からサポートを受けている人と受けていない人がいるというような「差」が生じることがしばしば見受けられます。このような上司サポートの「差」が大きく生じている場合、職場に不公平感が広がり、部下の離職の意思が高くなると考えられます(平等原則)。しかし、手続き的公正の理論を踏まえると、必ずしもそうとは言えません。本研究では、実際の企業の従業員から収取されたデータを用いた定量的分析により、上司が倫理的で部下に配慮するタイプのリーダー(サーバント・リーダー)であれば、部下は「差」を不公平だと受け取らず、むしろ、ポジティブに受け取る可能性が示されました。サーバント・リーダーが一部の部下を集中的にサポートすることは、公平性を保った上で、将来的に自分も上司からサポートを受けられるだろうという「期待」を高め、部下の離職の意思を低減していると解釈できます。」

また、受賞の喜びについて、本人から以下のとおり、コメントが届いています。

「この受賞に際して、ご指導いただいた先生方をはじめ、皆様に感謝申し上げます。福山大学で教員としてのキャリアをスタートさせていただき2年目。遅めのキャリアスタートではありましたが、今回「若手」として受賞させていただきましたので、もっと若い方たちに引けをとらないよう、一層、研究に励む所存です。」

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