人間文化
学部 心理学科 Department of Psychology

障害福祉、産業、医療等の心理臨床の領域に詳しい実践家から具体的な職業の内容やどのように心理学の知識を仕事に活用しているかについて学びます。また、学校等の外部機関へのフィールドワーク、グループワークでのプレゼンテーションを通して、心理臨床分野における課題に取り組むための知識や態度を習得します。

司法・矯正の関連施設、具体的には刑務所や警察、行政関連施設などを実際に見学し、フィールドワークによる調査学習を通して、実践的な知見を習得します。また、各々の機関で活躍している心理職の方や、弁護士、警察官などの専門職の方をお招きし、実際の事例を含めた講義を通して、犯罪など社会的な課題に取り組むための知識や態度を習得します。

心理学を研究するために必要な基礎的実践力を身につけるために、基礎的な心の測定方法（実験法）と基本的な研究レポートの執筆方法（パラグラフ・ライティング）を学びます。複数の実験を数週間ごとに繰り返しながら、研究に対する態度や倫理観も身につけます。

臨床心理学は、心に関する問題について、心理学的知識や技法を用いて実践的に関わる分野です。授業では、臨床心理学の歴史や主な理論・技法、関連領域の学びから様々な心理学的問題や心の健康についての理解を深めます

臨床の現場では、正確なアセスメントが重要です。福祉や教育領域で実際に心理検査を行っている教員から心理検査の意義や目的について学びます。具体的に、知能検査や性格検査の実施方法を習得するとともに、体験を​通じて自分自身への理解も深めます。

公認心理師の教員の指導の下、心理的支援における基本的な態度や視点、公認心理師に求められる職業倫理や法的義務、必要とされるチームアプローチや多職種連携などについて学びます。また、支援の基礎的スキルであるコミュニケーション、面接技法等を学び、ロールプレイや事例検討を通じて基本的な支援スキルを修得します。

⼼理学が⼼⾝の健康の維持、改善、悪化をどのように理解してきたか、疾患の予防や治療にどのように活⽤されているかを学びます。また、医療および関連領域における⼼理学に基づいた⽀援、および⽀援が必要な疾患に関する知識や多職種の働きを学び、セルフケアの知識を獲得します。

司法・犯罪領域に関連する法律や制度等を学ぶとともに、犯罪原因論、加害者や被害者の心理、加害者の矯正や被害者の支援、犯罪捜査、犯罪予防等について、様々な罪種や事例に触れながら学び、科学的に犯罪を捉える力を身につけます。

受刑者や在院者に対して必要な処遇を実施する刑務所や少年院などの矯正施設それぞれの特徴と役割、処遇の内容等を学びます。その上で、矯正施設で展開される心理学的アセスメント（見立て）と更生に向けての支援の選択・実施（手立て）のそれぞれの機能と内容について学び、多機関連携における共通言語となりえる「鑑別結果」の役割と可能性について考える力を養います。

人の記憶を探るポリグラフ検査、正しい情報を引き出す取調べ、膨大な情報を分析して犯人に迫るプロファイリングなど、実際の犯罪捜査に生かされる手法について学びます。それぞれ、実践的に体験するワークを重点的に行い、科学的に情報を取り扱いながら真実に迫る視点を養います。