【海洋生物科学科】タイの研修生を招き、さくらサイエンスプログラムを実施!

【海洋生物科学科】タイの研修生を招き、さくらサイエンスプログラムを実施!

海洋生物科学科伊丹教授から、さくらサイエンスプログラムの報告記事が寄せられました。このことについて、学長室ブログメンバーの山岸が投稿します。

 


国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が実施するさくらサイエンスプログラム(SSP)に本学の提案が採択され、この度、タイ王国から2大学11名の学生と2名の教員、合計13名を招へいしました。新型コロナウイルス感染症拡大のために招へい事業は近年実施されていなかったのですが、3年ぶりの再開です。その概要を報告します。

本事業は世界の青少年を日本に招へいし、日本の青少年との科学技術分野の交流を行う事業で、これを通して、大学や地域の国際化や優秀な人材の確保と世界の科学技術・イノベーションの発展に寄与することを目的としています。

今回は、伊丹教授、我如古講師水上講師並びに真田講師が主となり、海洋生物科学科として研修生を受入れました。タイ南部にあるプリンスオブソンクラ大学(PSU)から学生9名と教員1名、ラジャモンコン工科大学スリビジャヤ校(RUTS)から学生2名と教員1名を招へいしました。両大学ともに海洋生物関係の学科の学生です。受け入れ期間は2月14日(火)~20日(月)の7日間でした。

2月14日(火)にバンコクから福岡空港に到着して、地下鉄で博多駅まで行きました。次に、新幹線で乗り継いで福山までと思った時に、学生さんがPC入りのバッグを空港の国際線に忘れたことに気づいて、本人と私が引き返しました。1時間以上は経過していたのに、バッグはそのままで発見。ホッと胸をなでおろし、安全で安心な日本に感謝。その後は、順調に福山まで新幹線で移動。日本訪問は初めての学生さんばかりで、地下鉄や新幹線で写真の撮影に余念がありません。

翌15日(水)は学長表敬と学部長表敬。研修生は、福山駅から大学までJRとスクールバスを乗り継いで登校しました。また、この日はPSUとの大学間学術・学生交流協定の締結もありました。詳細はこちら山本生命工学部長への表敬では、両大学の教員から、より一層の交流の活性化を期待すると述べられました。さらに、この後は、安全教育としての日本語講座を実施しました。

16日(木)は内海生物資源研究所(因島キャンパス)の訪問でした。有瀧センター長太田教授、水上講師並びに真田講師による研究紹介と日本人学生の説明による所内見学。これに加えて、研修生たちが研究成果をポスターセッションで発表。日本人学生も質問するなど、先の所内見学と合わせて、学生同士による活発な学術交流が行われました。

17日(金)は宮崎大学工学部のティティズィン教授による「画像解析によるエビ類の疾病の早期発見技術の開発(伊丹との共同研究)」とご自身の経験から感じた日本への留学について講義を受けました。また、午後からは内海生物資源研究所と同様にポスターセッションを未来創造館1階で開催しました。海洋生物科学の先生方を中心に多くの教員、学生の皆さんが活発に交流を図っていました。その後、修了証書の授与式を行いました。

18日(土)の午前中はティティズィン教授、午後は伊丹教授による講義と資料の整理。19日(日)は日本文化と世界遺産の学習のために、広島平和記念資料館と厳島神社を訪問して、福岡市へ移動。

20日(月)は福岡国際空港からタイへ帰路につきました。

以上のように、SSPによる招へい事業を3年ぶりに再開して、学生・教員による国際交流が本格的に始まりました。今回の研修では、研修生の皆さんからは本学学生・教員との学術交流が有意義なものであったと報告をいただきました。交流協定を締結したPSUとRUTSとの交流をより一層活性化するとともに、本学学生もタイのこれら2大学への研修旅行を計画しては、と考えています。

 

 

学長から一言:コロナ禍もあって中断していた「さくらサイエンスプログラム」による研修事業が、国際交流担当副学長の伊丹利明海洋生物科学科教授の文字どおり八面六臂の働きにより再開され、限られた期間でもぎゅっと凝縮され充実した研修内容で大いに成果をあげて終了。タイの著名な2大学から参加の皆さんはきっと大満足だったことでしょう。

 

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