【大学教育センター】教養教育科目F群「地域学」の合同成果発表会開催
教養教育科目F群「松永に学ぶ産業と文化」と「備後に学ぶ地域の課題」の合同成果発表会開催の記事が、鶴崎教授(共同利用センター)と津田講師(大学教育センター)から届きました。(担当T投稿)
福山大学では、教養教育科目の中で、F群「地域学」の授業科目を開講しています。「地域学」とは、地元備後地域の風土、歴史、文化、芸術、社会、経済及び産業を学んで地域をよりよく理解し、地域を育み、地域に貢献する精神を養う精神を涵養することを目的としています。
「地域学」の中の「松永に学ぶ産業と文化」と「備後に学ぶ地域の課題」の授業の成果発表会を、2022年12月3日(土)に福山市生涯学習プラザ「まなびの館ローズコム」において、合同で開催しました。
「松永に学ぶ産業と文化」では、松永にある「はきもの資料館 足あとスクエア」の見学を通じて、地域の社会、産業、そして文化などの様々な観点から地域について理解し、貢献することを目指しています。発表会では、「履物の歴史」、「地域ごとのはきものと文化の関係」、「招き猫」、「みはらのだるま」、「おもちゃサミット」、「竹馬の世界」、「土偶の不思議」、「色のおもしろさ」、および「食と世界」の9本について、報告がありました。
また、もう一つの授業「備後に学ぶ地域の課題」は、福山市役所の協力をいただいて、備後地域の現在の様々な課題を題材に、学外調査やグループワークを通じ、地域社会への貢献のあり方を考えることを目指しています。今年度は、前半に「地域の人口減少対策」について、学生視点でその改善策を福山市に提案を行いました。後半には福山市の特徴であるデニム生産日本一の街を起点にして、実際にデニム製品を生産されている篠原テキスタイル株式会社の篠原由起様にもご協力をいただき、デニム産業の現状、世界への挑戦、及びデニムの将来展望について、講義をしていただきました。発表会では、「デニム産業の活性化を考える」をテーマに、「映画館のデニム化」、「見せる広がるデニムワールド」、「デニム × カフェ」、「デニムで冬を暖かく!」、「デニム × ユニバーサルデザイン」、「デニム × 回復」の7本の提案がありました。どれも、学生らしいユーモアで、新規性のあるアイデアが盛り込まれた提案でした。
福山市産業振興課の小川航生様には次のようなコメントをいただきました。
今回は「デニム産業の活性化」を切り口に、学生のみなさんが主体的に考え、発表していただきました。発表は「デニム × 映画館」、「デニム × 演芸」、「デニム × 回復」など、いずれも学生ならではの斬新な発想が存分に発揮されており、大変興味深く聞くことができました。この講義が学生のみなさんにとって実りあるものとなり、今後に活かしていただくことを期待しております。
学長から一言:福山大学の特徴ある科目「地域学」を構成する二つの授業の成果を発表する会は、年末の恒例行事になっています。履修した学生は「はきもの資料館」や各自の研究テーマに関連したフィールド調査を行い、その成果をパワーポイント資料などにまとめて報告し、質疑応答が行われます。今年は他の用務と重なってしまい、参加できませんでしたが、きっと力のこもった発表だったことでしょう。