【建築学科】10大建築人から、若い人へのメッセージ

【建築学科】10大建築人から、若い人へのメッセージ

建築学科では、外部講師による特別講義の授業を積極的に取り入れています。今回は学生の核心をついた、忖度のない質問・意見を中心に紹介します。梅國教授からのレポートです(投稿は学長室ブログメンバーの山本)。

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冒頭のアイキャッチ画像の右側に写っている両手裏Vサインの方をみなさんご存知でしょうか。『日経アーキテクチャ』誌が選ぶ、2021年10大建築人、第3位の村上陸太さん(竹中工務店 常務執行役員)です。何と、指紋が映るかも、というセキュリティー的配慮から、いつもこのVサインです。

この村上さんに、先月10月6日(木)に「建築は楽しい」というテーマで、建築・構造設計を目指す1年次中心の学生にお話をしていただきました。以下はお話と、それに対する学生の質問・意見(原文のまま)です。講師の答えは想像してください。

1:竹中工務店(ゼネコン)の新入社員時代の話。

建築物を作品と呼ぶ竹中工務店での、激烈な新入社員時代の話を聞いた学生からは、こんな質問がありました。

2:ゼネコンのロボット開発の話

人間の代わりをしてくれるロボットではなく、人を助けるロボットが必要という話や業界を超えたロボット開発の話を聞いて、こんな感想がありました。

  • 「鉄腕アトムではなくドラえもんが必要」とは、やってもらうことではなく、手助けをしてもらうことなのだと分かった。
  • 建築だけでなく機械や情報の分野でも垣根を超えて活躍していてすごいと思った。クレーンの遠隔操縦で操作の遅延がないのか気になった。

3:安藤忠雄さんの話

親交のある建築家 安藤忠雄さんから頂いた「ロボット開発ばかりでなく、建築構造設計も」とのお手紙にふれる話を聞いた学生からは、そのお話のニュアンスからこんな質問がありました。

  • これまでしてきた構造設計で無理難題を強いられたのは何でしたか?また、安藤忠雄さんの建築でオススメの建築物は何ですか?旅行先の候補に入れたいです。
  • 安藤忠雄先生とお仕事をされたとおっしゃっていましたが、安藤先生のここは凄いなと思ったところやこういうことを学んだということはありますか?

4:通天閣の話

通天閣を免震化する工事を提案し、お客様に大変喜ばれたお話には、こんな質問がありました。

  • でかい仕事貰ったら給料は変化するんですか?
  • 今まで様々な作品を設計してきたと思うのですが1番印象に残っている作品は何ですか?

5:U S J フライングダイナソーの話

新人時代に遊園地が好きだと、皆に公言していたら、USJの主担当を任され、いきなりアメリカ赴任、その後設計したフライングダイナソーに最初に乗る羽目になった時の話を聞いたUSJ好きの学生からは、こんな質問がありました。

  • 就職してすぐに海外に行き仕事したのは大変でしたか?
  • USJのアトラクションや、海遊館などの設計に携わっているのが、とてもすごいなと思いました。 フライングダイナソーに1番初めに乗ったのがほんとに凄いなと思いました!

こんな雰囲気でお話は続き、最後に、若い建築を志す学生に向けて以下のメッセージがありました。

わかい人達に望むこと

  1. 自ら境界を引かない
  2. “夢”を持つ、“夢”を語れる
  3. 明日はきっと面白いことがあるで!!

 

 

学長から一言:建築学科の特別講義にふさわしい講師、竹中工務店の村上陸太常務執行役員のご登壇で、受講した学生の皆さんはその多彩で華麗なご経験にすっかり魅了されたり圧倒され、建築を学ぶ意義や面白さを改めて感じたことでしょう。実はかく言う私も当日そっと「モグリ学生」になって、大教室の端っこで聴講させて頂き、大いに感銘を受けたのです。

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