【メディア・映像学科】オランダ便り:空や建物

【メディア・映像学科】オランダ便り:空や建物

本学の教員のための外国留学制度の下で、オランダで在外研修中の安田暁教授から現地の様子が送られてきましたので、メディア・映像学科の阿部が転記します。オランダに行きたくなりますね…!

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メディア・映像学科の安田です。私は今、オランダのアムステルダムに来ています。

私は、研究として写真を用いた美術作品の制作や写真メディアの扱いなどについての研究を行っています。ここアムステルダムでは、1年間の間に日本とオランダの写真の状況を比較したり、現地の作家や研究者と対話しながら新しいものを作る…ということを行う予定です。

具体的な研究の報告はこれからしていこうと考えておりますが、まずはひとまず、こちらの様子などをご報告いたします。

 

オランダは、海を埋め立てて作られていった土地です。ほとんどの場所に人の手が入っています。世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った、などという言い回しもあるくらいです。アムステルダム市内から約15分くらい自転車で離れたあたりでも、こんなに緑豊かな風景が拡がっているのですが、牧場だったり作られた公園や共同庭園だったりと、これもすべてある意味では人工物であることに気づかされます。

自然を感じるところといえば、空があります。日本のように、背景に山や海があるということはないオランダ。ここでは天候がころころ変わるのですが、雲の表情も独特です。オランダ絵画に出てくる<あの雲>が見られます。

現在、オランダ全体は好景気で、街にはとても活気があります。そして…これはオランダの人々が改善好きなこともあるようなのですが、いたるところで工事をしています。私が住んでいるのはアムステルダムの南の方なのですが、ここには新しいビルがどんどん建てられています。市の中心部では、あまり新しい建物はない(建てられないのだと思います)のですが、改装工事をよく見かけます。200年以上前の外観が古い建物も、中はピカピカになっています。


(雨のついたガラス越しに撮っているのでわかりにくいかもしれません。)

また、外観を古いものと大胆に接続した建物もあります。Stedelijk Museum(アムステルダム市立美術館)は、バスタブとも呼ばれるようなとても現代的な構造物が、煉瓦造りのもともとの美術館と接続されています。コレクションの展示フロアも、過去から現代まで絵画や彫刻、写真、デザインといったいろいろなものをワンフロアで一つの流れで見せるような展示になっていたりと、他の美術館とは違う試みがされています。

この他にも写真祭の調査にも行きました。こちらについては、写真に関わる教育や研究も行っている私が所属する学科、メディア・映像学科ブログの方にて紹介いたします。日本とオランダは遠く離れていますが、歴史上も深い関わりのあった場所です。それを違った角度から考えてみたいと思っています。こちらのブログでもまた紹介させていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

学長から一言:オランダに行ってから1か月経ったところですね。。。研究室や実験室にこもる留学と違って、写真が専門の教員の留学というのは、送り出した側にもなかなか楽しい便りが届きますねッ!素敵な写真付きの次の便りを待っていま~す!!!

 

 

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