【国際経済学科】3年ぶりのインドネシアバリ島研修に行ってきました!
8月28日(日)~9月8日(木)まで、10泊12日の日程で3年ぶりのインドネシアバリ島研修に16名の国際経済学科学生と一緒に行ってきました。今回はこの研修について国際経済学科の足立がレポートしたいと思います(投稿は学長室ブログメンバーの白)。
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インドネシアは、大小様々な1万7千の島々に約2億8千万人の人々が住む、経済成長著しい東南アジアの大国です。なかでもバリ島は世界的な観光地として有名です。古くから信仰されているバリ・ヒンドゥー教とその伝統文化が生活に色濃く残り、訪れる人々を魅了します。しかし、世界的な新型コロナウイルス感染拡大により、海外からの観光客は激減しています。
ウミガメの放流ボランティア、生存率は5000分の1とか
2013年から実施しているこの研修は、今回で8回目になりますが、コロナ禍のために2020年度、2021年度と研修を中止せざるを得ませんでした。中止している間も、経済学部協定校のマハサラスワティ大学とは、日本語や英語でオンラインによる交流を続けてきました。今回やっと現地に行くことができるようになったわけですが、コロナ禍に伴う様々な制約、航空券の高騰や円安など、実施するにあたって、大変なことがいろいろありました。通常は1年生、2年生がおもに参加する研修ですが、2年間中止となったため、今回は1~4年生の16名が参加しました。
活動初日はマハサラスワティ大学で歓迎式典と交流会が行われ、両大学による交流プログラムがスタートしました。現地のテレビ局も取材に来て、関心の高さがうかがえました。プログラムでは、マハサラスワティ大学の日本語学科の学生8名がバディとして一緒に行動してくれました。このバディの活躍がこのプログラムの特徴であり、生涯の友人を得る機会にもなっています。
Bali TVのニュース映像(YouTube版)
プログラムは、英語学科教員による英語での「バリ島の社会と文化」といった授業をはじめ、伝統文化体験として、バリ島の楽器ガムランの演奏体験、バリ伝統の踊りの体験、バリ島の伝統衣装を着て寺院でのお祈りや沐浴体験、世界で一番美しい村と言われる伝統的な村(パンリプラン村)の見学、住民と交流、現地の高校等を訪問して書道指導のボランティア、バリの学生の自宅へのホームビジット等、盛りだくさんな内容です。
マハサラスワティ大学英語学科教員による授業
さらに、バリ島と言えば、環境問題が需要な関心事となっています。バリ島研修では例年環境ボランティアに現地学生とともに参加しています。今回はマングローブの植樹とウミガメの放流という2つのボランティアを行いました。
スリル満点アユン川でのラフティング
インドネシアは世界最大のマングローブ生息地です
特に福山大学では、「グリーン&ブルー宣言」という環境宣言を行い、カーボンニュートラル教育に関する取り組みも行っています。マングローブ林は炭素を蓄える重要な役割を果たしており、環境破壊の現状を自分たちの肌で感じることで、今後自分たちにできることは何かを考える機会になったようです。
以下は、この研修に参加した学生の声です。
・現地大学生の環境グループと一緒にバリ島の環境問題について学び、改めてSDGsの重要性を感じました。普段はなかなかできない経験だったので、体験することで環境について考えるいいきっかけになりました。
・寺院で沐浴体験をするなど、今回の研修では言葉では言い表せないような異文化体験をすることができました。今回の研修は自分にとってとても学びの多い経験でした。
・この研修では言語の壁を越えた人との関わりができたことにより、自身の英語力をより向上させたいという意識が高まりました。現地の人々と積極的に交流出来、異なる価値観との触れ合いなど本当に多くの経験ができ、最高の思い出となりました。
・初めての海外で一番不安だったのは言葉でした。バリの人たちは英語が話せて、日本語もとても上手く、自分の英語力とコミュニケーション力で会話ができてよかったです。今回の研修では、英語の大切さがすごくよくわかりました。相手の話を頑張って聞いたり、自分から話しかけたりすることが自分の英語力を高めることにつながるとわかりました。
・10日間という短い期間でしたが、毎日が内容の濃い日々で、自分自身の人生で最高の10日間でした。バリ島で学んだ感覚を忘れず、今後のいろいろな活動にも積極的に努めていきたいと思います。とても楽しい10日間でした。
・私は今回が初めての海外でした。ずっと海外に行きたいと思っていて、そのために国際経済学科に入学しました。コロナ禍のために、3年生になって、ようやく行くことができました。不安に感じることもありましたが、現地の学生がとてもフレンドリーで、たくさん学び、現地の友達もできました。日本では経験できないことを経験して自分の価値観も変わり、海外からみる日本人の印象も知ることができました。とてもいい経験になったと思います。
お別れのシーン、まだ帰りたくないようです
多くの学生がこのバリ島研修の良さについて、現地大学生のバディの存在をあげています。この研修がうまくいっているのはバディのおかげです。彼らのホスピタリティには感謝してもしきれません。たった10日間の研修ですが、毎回別れのときはハグしながら号泣する姿を目にします。これはオンライン研修では見ることのできない光景であり、研修を実施してよかった!と思う瞬間でもあります。参加した学生の成長が毎回楽しみです。
学長から一言:コロナ禍に翻弄され、2年間も実施できなかったバリ島研修がようやく再開しました。ただ、実現したとはいえ、従来の研修時には考えられなかった様々な問題も降りかかったようです。しかし、それを現地の方々の協力も得ながら、一つ一つ解決して行ったことで、研修を通じた学びの成果はさらに大きくなったと思います。次年度以降、益々充実した研修が行われることを期待しています。