【生物工学科】秦野教授のラオス通信#11 最終回
長らく連載してきました秦野教授のラオス通信もついに今日が最終回です。 長らくご愛読頂き有り難うございました。 で、本当に終わるのか?
最終日(8/31)瓶詰め
スコールもなく清々しい朝です。 マスコットの犬も機嫌よく伸びています。
今日もビン詰め作業は続いています。
Botlling Room の中でビン詰めが行われているのですが、中の写真はNGです。
試験研究
これは2年半前から井上さんが使っている、カブト式蒸留器です。
先日行ったラオラオの村でも使っていましたが、このカブト式蒸留器はアジア発祥の歴史ある蒸留器だそうです。 今ではこれを使ってホワイトのプレミアム・ラムづくりに挑戦しています。
井上さんは今日もサンプルをシャーレに撒いています。 新しい酵母を分離したいという、彼の情熱を感じました。
シハッタさんが持ってきてくれた、私のPCR陰性証明書です。
事前に登録しておいた外務省のMy SOS (入国時の検疫を簡素化するためのアプリ)に、写真送信しました。 でもそのあとすぐにWi-Fiの具合がおかしくなり、受け付けられたかどうかの返信は受信できませんでした(結局日本に帰って、関空のWi-Fiにつないでもらって、オーケイであると確認できました)。
この日は月末で社員の給料日でした。 社長のシハッタさんから一言ずつ声をかけてもらいながら、現金支給です。 みんな両手を合わせながら、嬉しそうに受け取っています。 社員たちのこんなにいい顔を見る機会に恵まれて、私も心が暑ったかくなりました(写真はありません)。
空港で
シハッタさんに空港まで送ってもらって19:00前にチェックインしました。 彼には本当に感謝です。 彼がいなければ先方の大学との交渉や見学先の手配などは不可能です。 もちろん12月に計画している生物工学科のラオス海外研修も、彼がいればこそのことです。 感謝をこめてグータッチで別れました(実は帰りたくないよーという気持ちで一杯でしたが・・)。
空港内の免税店にはLAODI売り場がかなりのスペースを占めていました。 シハッタさんの営業努力の結果です。
店員さんに「LAODIをしっかり売ってくださいよ」と言うと、「結構売れてるよ」という返事。 ホッとしました。
その隣では日本のウィスキーや日本酒も売られていました。 「こっちはどのくらい売れるの?」と聞いたら、「お金持ちが買っていくよ」・・なるほどねと、納得。
ビエンチャンからバンコク乗り換えで、夜中の0時ごろバンコクを発ちました。 うとうととしてふと気が付くと、台湾の上空を飛んでいました。 どこかわかりませんが、窓の下に入り江に沿って家が並んでいるのが見えました。 8,000m上空からでも、晴れていれば結構見えるんですね。 行くときは中国の軍事演習のために台湾を大きく迂回したのですが、帰りは上空を飛んでいます。 10日余りの間に、国際情勢も変わるんだなと実感しました。
飛行時間6時間ちょっと、あまり眠れなかったけど、無事に関西国際空港に戻ってきました。
今回の旅の目的は、12月に実施予定の「ラオス海外研修の」事前準備と、LAODIで酵母菌の分離ができるよう最低限のセットアップをすることでした。 訪問した2つの大学ではかなりの収穫がありました。 また酵母菌の分離もちょっとずつですが進められるようにできました。 結構ハードな旅でしたが、無駄ではなかったと思っています。 得られた経験を海外研修に活かしていきたいと思います。
私のつたないブログに、長々お付き合いくださり、ありがとうございました。 おしまい。